ハロウィン肖像画Ⅳ➖33 ダイスケ

でたー、「ライオンキング」ダイスケだ！

なぜ「ライオンキング」かというと、小学校の修学旅行でダイスケの人生を変えたミュージカルだからだ。

では、「ライオンキング」のあらすじを紹介しよう。

サバンナの王として君臨するライオン、ムファサに息子シンバが生まれる。ムファサの弟スカーは、王の座を狙い、ムファサ暗殺を企み、罠にはまったムファサは絶命。邪悪な叔父スカーに父王を謀殺されたシンバは国を追われ、イボイノシシ等サバンナのはぐれ者たちと暢気なその日暮らしを送っていたが、恋心を抱く幼なじみのナラに、故国の窮状を訴えられ、皆を引き連れ帰郷、スカーと一対一の決闘に臨む......。

この絵ではダイスケが主役シンバである。

ライオンの面をかぶり、サバンナを疾走している。

腰には宝貝を散りばめたベルトを巻いている。

アフリカで宝貝はシャーマンが占いなどに使う聖なるシンボルであり、戦士は防弾チョッキのようにお守りとして腰に巻く。

右手にマントヒヒのシャーマン、ラフィキは年をとった呪術師（シャーマン）で、王ムファサにつかえてきた。

物語の中でも、父の死の責任を問われ王国を去ったシンバに「父はお前の中に生きている」とさとす。

ラフィキはダイスケの義父をイメージした。

クレーン会社の社長、競輪、競艇、酒、海外にもいく。

趣味も多くて狩人であり、釣り、山菜採りなども様々なことを仕事か？のようにやる。毎日サウナに行き、家の風呂に入ったことはないという。

ダイスケは義父と大の仲良しで、たくさんの経験をさせてもらう。

左のサバンナで輝きを放つのが母ライオンサラビだ。

もちろん母くみ子のイメージである。

ダイスケは生後10ヶ月に肺炎で入院してから、3歳の時に血管から血液が漏れていくアレルギー性紫斑病という病気になり、１年で６～７回位入退院を繰り返し、くみ子も半年間休職をして息子を介護した。

母の献身的な介護がなければ、今のダイスケはないのである。

この絵は現実と非現実がミックスされた不思議な描き方をしている。

サバンナの動物はリアルなのに、ダイスケやシャーマンは人工の舞台から抜け出してきた。

空も舞台装置のように青空ではあり得ない夕焼け雲をミックスしている。

右の空には勇気と広い視野のシンボルのイーグル、左には知恵のシンボル、フクロウが飛んでいる。

AKIRAサインはアフリカンなデザインで、唇の厚い太陽と月が左右に描かれている。

ダイスケのハロウィンメイクは、アフリカの戦士メイクで焦茶色の線で、ひたいに王冠、ほほに優しいダイスケのハート、あごにかけては三角が並ぶ調和のシンボルだ。

ダイスケは誰とでも仲良くなる不思議な能力をもっていて、「ピースメーカー」（調停者）としての役割を担っているように思う。

ではライフストーリーを紹介していこう。

33、吉永大輔

1997年６月１日生まれ、

これまで僕が歩んできた事で、最大の出来事の一番は、繰り返しの永い闘病生活、いろいろなことがありすぎて…語り尽せないほどありますが、全てが学びでした。本当に苦しかったし辛かった。何が何だか解らなくなっているようなときもありましたが、今は病気に感謝しかありません。

僕が通らなくてはならなかった試練だったんだろうなぁと思います。

そして野球をやってきたこと、特に小学生の時にはそんじょそこらの野球チームではなくて、いまだに出会ってきた中で一番こわくて、一番愛が溢れていた監督との出会い、これは凄かった。毎日の怒鳴り声とけつバットには震えた！野球に本気で叱り、頑張りに本気で喜ぶ！本気で笑わす。凄い監督でした。物凄く凹み落ち込み、野球が嫌いになり、また野球が大好きになりました。

そして、ばあばの家で飼っていた愛犬二匹との出会い、これも僕の心をどれだけ豊かにしてくれたか図り知れません。

そして、ミュージカルとの出会い、小学校の修学旅行で観た劇団四季『ライオンキング』担任の先生が子どもたちの大ブーイングを押しきって、プランの中にいれてくれたミュージカル！これで僕の人生は大きく変わることになりました。あの時ミュージカルと出会えたからこそ、今の僕の創作活動にも繋がりましたし、その後の闘病生活もミュージカルが本当に支えや目標となりました。本当に担任の先生に感謝いっぱいです。

母親への感謝

誰よりも行動力があり、息子に対する愛情が強い。幼い頃から病気ばかりしていた俺を何度も救ってくれていた。

高校の時も、静岡済生会病院のその当時の主治医に疑問を持ち、早朝に捕まえてセカンドオピニオンとして鈴代さんを通して、命の恩人である岩田誠医師との出逢いを導いてくれた。そこに繋がるまでの人徳、友達との信頼関係も厚い。

見習うべきものは多い母親の行動力。それが、俺が憧れている部分。

ばあば、じいじの存在と感謝

ばあばは常に前向きである。そして笑うことですべてを吹き飛ば（発散）すことができる。今でも俺は常にばあばを笑顔にすることに努めている。

そしてばあばの料理はピカイチ。俺も毎日お昼のお弁当と夕飯を作っているが、ばあばから教わったものも多く、今でも時々電話で料理の作

り方を聞いたりしている。

じいじは頭が硬いが、人一倍根性がある。好きなものに対する熱意、年齢関係なしのアウトドアぶり、俺と似てる部分がある。そしてじいじギャグが実に面白く笑いのセンスは抜群であった。じいじと釣りに行ったり、祭りに行ったり、居酒屋に行ったり、野球の応援に友達を沢山連れて来てくれたり、温泉に行ったり、誰よりも一番可愛がってもらっていたように思う。

今僕は本当に元気になりました。これからもまだまだいろいろなことがあると思いますが、恐れることなく挑み続けていきたいと思います。

よしつぐさんの一人ウレシパモシリが良かったことをきっかけにAKIRAさんの存在をはじめて知りました。

歌を作られた方は、いくつもの人生を歩んできた素晴しい方なんだと思いました。近いうちに母とともにAKIRAライブに足を運ばせてもらいたいと思っております。

吉永大輔