「おまえはつかえない」と誰かが言う。
それに対して選択が生まれる。
1.笑って聞き流す
2.怒って言い返す
3.黙って落ち込む
3を選ぶ人は、自己肯定感が低い「ひとりSM」タイプである。
自己評価できず、他己評価ばかり気にし、自分を誰かと比べ、自分を責め、いじめ、悲劇のヒーローに酔いながら、犠牲者というぬるま湯から出ようとしない。
世界一自己肯定感の低い我が国日本は、「ひとりSM奴隷」製造工場である。
「あなたは価値のない人間だから、偉い人のいうことをききなさい。人と同じようにユニクロを着なさい。ブランドや最新電化製品で武装しなさい。人生なんか考えるヒマがあったらテレビを見て鼻くそほじくってなさい。自分と対話する時間があったらFacebookでどんどん友達申請してずっと携帯を見てなさい。AKIRAライブは新興宗教で100万円の壺を買わされるから決していっちゃだめよ」
などと、社会は洗脳する。
「社会の常識」=「ひとりSM奴隷養成マニュアル」だと思っていい。
マニュアルには「おまえはつかえないと言われたら、自分をいじめなくてはならない」と書かれているので、あなたはせっせと自分を鞭打ち、快感の声を上げる。
しかしこれを続けていたら、一生他人の人生を生きることになる。
すべてを他人のせいにして不平不満を垂れ流すので、誰も寄ってこなくなる。
まわりにいるのは「ひとりSM愛好会」のメンバーか「傷のなめあいクラブ」会員だけではないか!
この強力な洗脳をほどくにはどうすればいいのだろう?
愛知県江南市「くるみの里」にて春夏ラストライブ
「AKIRAさんのアヤワスカ読みました!」
くるみの里の職員のケイイチはアヤワスカのTシャツを着ている。
エプロン姿の施設長岩田さんがまたいい笑顔なんだわ。
新しく清潔な建物には明るい雰囲気に満ちている。
主催の杉浦久実はかっこちゃんの映画上映会で80名を集め、今回も80名を越す超満員だ。
オレがボルネオ島でサメに食われる前に見ておこうと、全国からAKIRAマニアが集まってくれた。
写真は名古屋のワニ、受付は詩人ナオキの母くにこ&ユミコ、勇者もいっぱいいるねえ。
このライブが終われば2ヶ月間のバケーションが待っているので、オレも完全燃焼するぜ!
1.だいじょうぶマイフレンド
敗北ジャンケン(女王は一ノ宮のジュンコ、二位アツジ、三位はメグ)
2.ハイボクノウタ
ミオの話
3.勇者の石(ミオに捧ぐ)
指談によるアヤナの言葉
4.Dress(アヤナに捧ぐ)
まゆの話
5.Hug yourself
6.Puzzle(バラードバージョン)
7.バンジージャンプ
8.嫌われる勇気(みんなでダンス)
9.Hello my mom!
10.家族
インラケチ挨拶
11.ウレシパモシリ
休憩
後半オープニングアクト
在日宇宙詩人 黒瀬直紀の朗読(ギター&歌コラボ:AKIRA )
「再会」「飛べない鳥」「輪〜愛の花が咲くとき」
12.あなたは大切な人です(ボーカル:コンちゃん&主催者クミ)
13.Believe(ボーカル:みかん)
14.光の子どもたち(リクエスト:ケイコ)
15.無条件の愛
小形ケンスケの話
16.心がくしゃみした朝
17.Being you
18.move!
19.なんくるないさ
20.空の約束
21.ありがとう
AKIRAライブバージンがほとんどなのに、最初からすごい盛り上がりじゃん。
敗北じゃんけんでは、一ノ宮のジュンコがAKIRA CD、二位のアツジは、熊のたわしを欲しがっていたカー君にプレゼントし、三位のメグはAKIRA ポストカードをゲットした。
ミオをステージに呼び、心臓病の話をしてもらう。
「おおーだから珍獣の話が通じるのか〜」(笑)
「私は4歳で心臓病の手術を受けました。
いろんなところにカテーテルを入れて体は傷だらけ、今だに注射も苦手だし、小さい時から盆と正月以外は病院で暮らしてきたんで白い部屋も怖いんです。
す。
学校ではずっと運動禁止だったし、傷跡を男の子たちに「気持ち悪い」と言われました。
それ以来、私は自分を気持ち悪い、気持ち悪いといじめてきたんです。
マリンさんにハグしてもらったり、私を受け入れてくれる仲間に出会い、やっと傷だらけの自分と向き合えるようになったんです」
車イスに乗った盛り上げ隊長アヤナとママをステージに呼ぶ。
「アヤナも二十歳になりました〜(拍手)
言葉を話せないアヤナの気持ちがわかりませんでした。
つい数年前に指談というものを知って、はじめてアヤナの気持ちがわかったんです。
驚いたことにアヤナはとても成熟した知性と豊富なボキャブラリーをもっていました」
今日は豊橋からきたイクコが指談でアヤナの言葉を伝えてくれた。
「AKIRA さんの歌はいいですね。
こんな私でも幸せな気持ちになります。
みんなといっしょに歌えてうれしいです。
みんないっしょにハイテンションでいきましょうー!」
さ、さすが盛り上げ隊長だぜ。
富山からきたまゆを呼ぶ。
「私の娘ゆいは生まれた時から寝たきりで、体を動かすことも自力で呼吸することもできませんし、言葉も話せません。
AKIRAさんが初めて富山にきた時、私たちのことを知らないのに、富山のゆいさんという人に会いにきたと言ったんです。
そこでゆいの病室で歌っていただきました。
するとゆいが全身全霊で喜びを表現し、20年ぶりに笑顔をとりもどしたんです。
私もなんで私ばっかり不幸な目にあうんだと自分を責めてきましたが、AKIRAさんの歌を聴いてゆいも私も勇者なんだと思えるようになりました 」
「Hello,my mom!」でママやパパ、お子ちゃまたちを呼ぶ。
アヤナの弟 岩本カズキ5歳、田中ココア5歳、ヨシヒサ5歳、ユイコは8/16で一歳、田中タイヨウは8/14で10歳、坂中シホ 5歳だ。
この赤ちゃんから老人、障がい者から健常者までいっしょに楽しめる場って大切だよね。
AKIRAライブは社会の縮図であり、未来の設計図なんだ。
在日宇宙詩人 黒瀬直紀は、2007年秋から突如、宇宙から言葉が舞い降りるようになり、1000を超える詩を毎日ブログにアップしている。
2014年2月には、ベストセラー作家福田純子さんとの共著「だからいつも、あなたのそばにいるよ」を出版した。
直紀の詩は宇宙的な広がりがあり、根源的な愛を描いている。
はじめギターで朗読の伴奏だけする予定だったが、せっかくなのでここでしかできないコラボを思いついた。
ナオキの詩「再会」には「きみに会いたかった」という部分を即興で歌い、「飛べない鳥」には「君よ始祖鳥となれ」のサビ部分をはさみ、「輪〜愛の花が咲くとき」には「えん」のサビをはさみこんだ。
思いもよらぬコラボは大好評だった。
つぎは全盲の旅人コンちゃんと主催者クミデュオによる「あなたは大切な人です」だ。
主催者クミは最初蚊の鳴くような声しか出なかったのに、本番では堂々と歌いあげた。
「AKIRA歌はなにしてもいい」と言ってるが、コンちゃんなんかメロディーまで勝手に変えちゃってるからね。
そのうち「AKIRAさん、それコンちゃん歌とちがいますよ」とか叱られそう。
コンちゃんのあとに聴くみかんの歌がどれほどうまく聴こえることか!
みかんも歌詞を勝手に変えながら「Believe」をみごとな名唱で歌いこなした。
小形ケンスケの話から「心がくしゃみをした朝」にはいると、会場は号泣。
パッカーンと開かれた人々は思いっきり泣き、思いっきり笑い、思いっきり踊り、思いっきり自分や世界を愛せるようになる。
数時間前には知らない同士がそこらじゅうで鼻水すりつけながらハグし、背中をさすったり、笑いあったりしている。
おかげで80人全員が「ひとりSM」を卒業できたことだろう。
「ひとりSM奴隷養成マニュアル」をビリビリに引きちぎり、バラバラに破り、突風で吹き飛ばしちゃう。
AKIRAライブの集団セラピーはどんなセミナーより効くからね。
さあ、大仕事を終え、2ヶ月のバケーションにはいる。
インドネシアとベトナムで情報断食して本の執筆に集中するので、事務連絡以外のメールは一切しないでね。