脱・抗がん剤宣言 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

ある外国の雑誌は、オレを「King of drug」と呼んだ。
その雑誌が日本でのドラッグ特集を組むので、徹底的に検索すると、「アヤワスカ!」や「髪の肉 テオナナカトル」、「COTTON 100%」などがヒットし、どうしてもオレの名前が出てくる。
もちろんコカインやヘロインの売人をやっていたのは30年前のニューヨークでの話しで、それ以来違法なドラッグは一切やっていない。
自分の体を実験材料にしてあらゆるドラッグを試みてきたが、最後にひとつだけ残っていたのだ。
「人類最悪のドラッグ」と呼ばれる……
抗がん剤である。
New 天の邪鬼日記-120419ts1.jpg

「King of drug」は、今回の胃がんによって、最後のドラッグを試すことができた。
国をあげて推薦する合法ドラッグ抗がん剤は、有効率が20%を超えると認められる。10人中2人しか効かないということだ。「有効」というのは完治ではなく、がんが半分に縮んだ状態が4週間つづくことだ。
その後がんはリバウンドによって増殖する。
日本で年間33万人ががんで死亡し、そのうち26万人が抗がん剤などの治療による副作用で亡くなっている。
もちろん抗がん剤治療を受けてがんから回復した人もいるが、もしかするとそれは抗がん剤治療を受けなくても回復する体力があった人かもしれない。
この文章はあくまでオレ個人の感じたことなので、人それぞれ考え方はちがうだろう。
とにかくオレ個人にこのドラッグは合わなかった。
もともとドラッグは無意識に眠る可能性を覚醒させるものだが、抗がん剤はバイタル・エナジー(生命力)をなえさせる。
とくにオレの仕事は人々に夢や喜びを与えることであり、ライブでは人の10倍くらいエネルギーを使う。
抗がん剤をやりながらライブをつづけることは不可能だった。
食事を根源的に見直し、酵素玄米とにんじんジュース中心に変えると、みるみるうちにバイタル・エナジーがよみがえってきた。
5月16日、主治医に抗がん剤をやめることを告げると、9月5日(水)の検査まで病院にこなくていいという。
なにか大きな呪縛から開放された気分だ。
もう自分の命を医師や病院や薬に預けなくてもいい。
今は病気になる前よりもかえって体調がいいしね。
「もし~になったら」と過去や未来にわずらわされることなく、「今を生きる」ことに100%集中できる。
はじめは「なぜオレががんになるんだ」と運命を呪ったが、今はこう思える。
オレは音楽や文学や美術をとおして人々にメッセージを伝えることができる。
病気をとおして「命の傍観者」から「命の当事者」になることができた。
火山のように突き上げてくる「命の喜び」を全身全霊で伝えていこう。
New 天の邪鬼日記-120419yuuhi.jpg

※抗がん剤治療に興味のある方はこちらをご覧ください。

ガン医療を最初に告発した近藤誠医師(1996年)


抗がん剤で殺される 悪魔の抗癌剤 知られざる魔物達の罠 2時間