沖縄すごいよー!
4月8日(土)
浅草で飯を食ってたら、飛行機に遅刻しそうになった。しかし雷雲で飛行機がおくれたことによって、無事乗れたのだ。雷雲さんありがとう。
那覇の空港に降りたとたん、南国の熱気につつまれる。あまりのうれしさにタラップでハイサイおじさんでも踊りだしたくなる。
沖縄本島ライブの主催者であるミワとミウが空港に迎えに来てくれた。ミワとは名古屋ライブ以来の再会である。瀬戸内寂聴とネオナチを合わせたようなスキンヘッドにとろけるような笑顔は健在だ。
ミワのルームメイトであるミウは沖縄歴4年、誰とでも友達になってしまうオープンマインドのお祭り娘である。今回のオンセンズライブもミウの膨大なネットワークのおかげである。
国際通りの路地にあるレゲエバー「ザイマカ」でジャマイカンチキンを食い、オリオンビールで乾杯する。国際通りにあふれる人ごみと色彩、すんばらしい混沌に市場のテーブルに乗ってハイサイおじさんでも踊りだしたくなる。
さっそくライブ会場の「ワラバカフェ」にいくと、すんげえシンクロに驚いた。カフェのオーナーであるジャンベ奏者ユールとミナちゃんは10年来の友人だったのである。一人息子(4歳)のリルも大きくなった。むこうもオンセンズがオレのバンドだとしらなかったので驚いていた。
さらに驚くシンクロがおこるのよ。
ライブに来たお客さんの中にトキオという女性がいて、彼女はスペインのマドリッドでオレが働いていた「レストラン秋」で働いていたのだ。トキオは秋のオーナーや従業員たちからさんざんオレのうわさを聞かされていたという。
「アキラさんて、チンチンにドーナツをはめて、火をつけた伝説の男ですよね」
おーい! たしかに「焼チン自殺」は試みたが、ドーナツなんぞはめとらんぞ。(それじゃただの変態じゃん)
その他にも「アジアに落ちる」を読んで旅に出たサヤカさんや「アヤワスカ!」を読んでアマゾンに行こうとしてるウララなど、東京じゃなく沖縄で出会えるとはすごい。
ライブにはたくさんの人が来てくれ、大盛況である。
ビールを飲みすぎたタケちゃんがはじけてしまい、床を転がりながら演奏するわ、ギャグを連発するわで前代未聞の楽しい展開である。
店長ヒロが誕生日なので「ハッピーバースデイ」を捧げ、のりのりの新曲「なんくるないさ」でみんなが踊り狂う。
むむむ、はっきり言ってこんなに受けるとは思わなかった。沖縄はオンセンズに合うぞ。
4月9日(日)
旅人作家の高橋あゆむさんが経営するビーチロックカフェが山奥に移転し、巨大なエコ施設ビーチロックビレッジとして生まれ変わった。
そのオープニングを飾るライブである。今帰仁の山深く砂利道をはいっていく。熱帯のジャングルがまわりをおおう丘の上に、カフェ、丸いテントのバー、宿泊施設の丸テントやインディアンのテントティピなどが並んでいる。極めつけは沖縄松につくられたツリーハウスなのである。てっぺんのバルコニーからはジャングルをすかして海が見渡せる。
ここのスタッフたちもむっちゃいいやつらである。チーフのアキ、農業担当のケイスケ、音楽&写真担当のケイシ、カフェ担当のヒロコ、ミワ、バー担当のサトシ、大工チームのナオキ、トモなどなど、熱いハートと繊細な思いやりを持ったやつらなのよ。
それのもう一つのサプライズは、オンセンズのベーシスト・リュウの妹ユキちゃんがきてくれたのだ。ユキちゃんは現在沖縄に住んで看護師をしている。このビーチロックビレッジを教えてくれたのもユキちゃんなのだ。
豪快なベーべキューで満腹になったあとはオンセンズのライブである。
野外にしつらえたステージで流木にすわって歌った。来るときは雨だったのに、黒くもが裂け、月や星が顔を出す。おまけにカエルちゃんまで合唱してくれ、またもや観客はノリノリに踊り狂う。
夜はバーで地元のおじさんが三線を弾いてくれ、18歳スタッフのカズーと合奏で盛り上がった。
オレは耳の不自由なユウキくんと筆談でディープな話をする。
みんなは奥の丸テントで寝たが、オレは一人ツリーハウスにのぼり、ジャングルを吹き抜ける風に吹かれながら眠った。
マジ沖縄最高だわ。
鮮やかな自然、陽気な観客、たくさんの本土人たちが移住してくるわけがわかったよ。
今はビーチロックビレッジのパソコンを借りてこれを書いている。これから明後日のライブ会場である東村の「やまがめ」に向かう。
まだまだ珍道中は続くぜい!