映画『ぷりてぃウーマン』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

バブルを引き摺った世代

 

 

ぷりてぃ・ウーマン

 

バブル期には大江千里と組んでCX系の企画でよく撮る渡邊氏が21世紀になって最初に撮った作品だけに時代錯誤な80年代的空気感を妙に引き摺っていた。さり気なく森田が藤子Fの短編を映画化した『未来の想い出』のポスターが貼ってあったりして。この物語は灯会なる老人会のお話でリーダーのおばあちゃんが祭りで自分の孫が書いた脚本でお芝居がやりたいと稽古を始めるハートウォーミングコメディ。テーマ的にリンクした劇中劇と現実の舞台裏とどっちを見せたいのかイマイチ曖昧。家族への想いを現実で笑い飛ばしながら虚構では泣かせるってな感じ。

 

この位の世代の業界人って自意識過剰なヤッピーが多くてCXとか正にパワハラの巣窟で女性社員を供物に献上するのが当たり前な連中であり被害を訴える勇気ある女性に対してはSNSでリンチにして自殺に追い込む鬼畜外道な訳だが、そんな世代を代表するようなラブコメ系監督が21世紀にあえて撮ったのが女性映画って所が皮肉です。とにかく我々ロスジェネは、この甘え腐った盗人世代が自業自得で悲惨な老後を過ごす事を望みコロナで窒息死して欲しいと願っています。