映画『チルソクの夏』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

日本海は天の川

 

 

チルソクの夏


織姫と彦星になぞらえた七夕青春ラブストーリー。

少女は日本人。少年は韓国人。共に高飛びの選手。

陸上競技大会で知り合い日本海を隔て文通が始るが

互いの親はその交際を良くは思わず禁じようとする。

映像の作りに巨匠ぶった気取りが無駄に出ている感じ。

圧倒的な演出を作れる監督なら効果的になるけれど

芝居自体がこれじゃあ稚拙な学生映画にすら見える。

いくら留学生役だからってエロキューションなさ過ぎ。

恋や友情を見せる上でベタ過ぎる逆境の置き方も不快。

予定調和な展開を隠す工夫くらいは見せて欲しかった。

20年近い長い助監督歴で相当な手腕を体得したかと

少し期待したが、佐々部先輩には失望させられました。

 

今平学校の後輩達が学生時代に撮った卒業制作には

同じ韓国人を扱っている青春映画に『スニとスンナ』

『ヘイ毎度』等があるが、それらと同程度に見えた。

『青~chong』と比べてしまうと圧倒的に劣っている。

我が校の2枚看板は一般に三池と本広と言われているが

そこに名を連ねるには力不足に感じます。同じ様に

まだ作品数が少ない卒業生の中で、2枚看板をあえて

選ぶのなら、作品を見る限りリサンイルと久保田傑が

演出的な実力からして妥当なように私には思えます。