お姉ちゃん強過ぎ
咲-Saki-阿知賀編
episode of side-A
咲なのに咲がほとんど出て来ない第二シーズンの映画化。阿知賀編と銘打ってはあるけれど、この作品の主人公ってラスボスであり咲の姉でもある宮永照だと思う。この映画を見ても、いきなり彼女が登場した先鋒戦にほぼ半分の尺を割いて、そこが最も盛り上がる。アニメにしても先鋒戦だけ5話以上使って次鋒戦以降は1話で2戦位のボリューム感。怪物宮永照を相手に病弱なトキ("北斗の拳"を意識したのだろうか?)を中心に他校3人が共闘するギリギリの駆け引きはアニメ版ではなかなかエキサイティングだった訳だが、あれはやはり橋本みゆきのアニソンありき。この作品ではエンディングで懐かしのヒスブルを合唱してる訳だが、この手の歌謡曲が結構作品の印象を決めたりする。フレッシュな感触が伝わってなかなか心地良かったが、イマイチ盛り上がりには欠けた。アニメ版もそうだが先鋒戦だけで燃え尽きてる感じで、その後の試合が蛇足にすら感じられた。トキが限界突破してゆく盛り上がりもアニメ版には劣っていた。やっぱ麻雀系の表現ってセルアニメだからこそ違和感ないものが多いだけにVFXでリアルに見せられちゃうと滑稽。