映画『熱血格闘』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

結局は力技
 

スーパーティーチャー 熱血格闘


現代のブルースリーことドニーイェンが熱血教師を演じた香港版『GTO』とでもいった所だろうか。あえて落ちこぼれ学校に赴任し落ちこぼれ教室の担任になった優秀な教師。彼は教員経験はないが社会人経験は豊富に積んでいて生徒それぞれの人生に寄り添う。この教室は完全に学級崩壊状態だったが次第に生徒たちは彼に心を開き始める。ここ最近G7に従わない世界グローバルマジョリティを指して"学級崩壊状態"なんて腐った認識を示すバカが西側には多いが、むしろ学校の延長線上で社会を見てる甘え腐った大人を誰が尊敬するだろうか。ただ腐敗堕落したクズの云う事は聞かない東側は賢明な判断力がある。もしG7諸国が世界からの尊敬を集めたいなら革命でも戦争でもして腐敗堕落した社会システムを正し根性叩き直して出直せ。テメーがクズである事にすら気付かないジャップを誰が尊敬するか。クズに従えば社会は壊れる。これ以上グローバルマジョリティを無視し続けるなら人類社会は崩れるから、そろそろ核攻撃の実力行使で西側は焼き払った方が良いかもしれない。これ以上、傲慢で強欲な自由主義者の暴力には付き合いきれません。

 

この手の教育をテーマにした最近のアジア映画の多くは受験戦争と偏差値差別による弊害に言及する事が多くて今作でも一応は過剰な競争の中で自殺が増えるという現象に触れてはいます。インド映画『きっとまた会える』を連想させられるような自殺未遂やタイ映画『バッドジニアス』を連想させられるような教育格差。社会問題として掘ろうと思えば深くなり得る所は大いにある訳だが、あくまでも本作は世界的アクションスターの看板でファンを集めてる訳だから強引に彼を暴れ回らせる方向へと話が進みます。いきなり地元マフィアが学校の地上げに乗り出して来て受験日に生徒を監禁してしまうって「子供向け特撮ヒーロー戦隊系かよ!?」と突っ込みたくなるようなトンデモ展開。大学受験を成功させるべくイェン様が地元マフィアを千切っては投げ千切っては投げの世界。結局最後は香港映画らしく力技です。とにかくファンはイェン様が暴れ回る勇姿を見たいというご期待に律義にお応えしています。ただ主人公の回想でやんちゃ坊主だった頃の彼が暴れ回る訳だが、これが全く理由もなく学友をぶっ飛ばして手を潰してピアニストの夢を奪うという極悪非道っぷりを晒していたので一気にこの教師に感情移入する気が失せました。