映画『キューティーハニー』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

キューティーハニー

 

 

顔出しウルトラマンを連想

 

ぱっぱっぱやっぱ、ぱやっぱ、ハニィ~フラァァシュ!

と無意識に口ずさんでしまう。ヤバイ人になってしまう。

サトエリPVを作る仕事で見て以来、頭から曲が抜けない。

それも庵野作品という事なのでじっくりと見てしまった。

このノリは彼が学生時代に撮った顔出しウルトラマンに

ソックリだ。ウケ狙いのラフタッチに爆笑してしまった。

 

一時期、ジャパニメーションはポストモダンの暴走だ

という言われ方をしていた。押井の『トーキングヘッド』や

『ビューティフルドリーマー』庵野のTV版エヴァ最終回。

アニメと劇映画の両ジャンルに跨りカルト気味な作品を

作り続けた彼らのささやかなる冒険。クリアすべき疑問。

もっと受け手との距離を縮められないか。当然の模索だ。

徐々に一般化する映像媒介。マスコミュニケーションが

パーソナルコミュニケーションに変貌しつつある現代が

最も展望できる業界だったのだろう。直接表現を試す。

だが、結局は原点回帰。こーゆーコテコテが実は面白い。

特に前半の連続活劇には満足。後半はちょっと観念的。

模索の時代のカルト作家には丁度良い着地点だと思う。