映画『3D彼女』の感想 | アキラの映画感想日記

アキラの映画感想日記

映画を通した社会批判

3D彼女 リアルガール

 

 

BL壁ドン

同じネオリベ資本主義に文化まで破壊されつつある負け犬国家でも日米の映画界の壊れ方はちょっと違う。とことんまで第一線が有名IPや売れるパターンを擦りまくるハリウッドと違い日本映画界は良い意味でもう少しセコイ。やはりスポンサー側が保障を求めるので冒険できないのは同じだが、そこは一定程度売れたマンガを原作にする事でファンの集客を狙い万が一失敗してもダメージが少なく済ます為にローバジェットで撮れる学園モノを量産するというスタイルが近年の主流であり、この手の作品は若年層にウケるので、それなりに成功しています。ラブコメが好きな私としては嫌いじゃないので見まくっていた時期もあった訳だが、やはり売れ筋の三木孝浩とか月川翔とか古澤健とかのウェルメイドに恙無く撮られた作品群には飽きが来ます。ただ、そんな退屈な市場原理の中で作られる学園ジャンルでも、それなりに弾けた演出をする人もいるので、ラブコメを見るにしても、そっちを優先しています。この英勉って監督は『ハンサムスーツ』の時は好きになれなかったが最近は割と興味を惹かれたマンガを実写化しているので再び注目しています。

 

とりあえず今作はスクールカースト底辺オタクな主人公にカースト上位女子が惚れてアプローチして来るという典型的なギャルゲー展開マンガの実写化。学校生活といえば昔は運動部やヤンキーが威張ってた覚えがある訳だが今でもオタクはカースト底辺なのだろうか?むしろマッチョが嫌われ専門家が重宝される時代だけにカーストは逆転しているものだと思っていたが、そうでもないようです。タイトルにある通り二次元(アニメゲーム等の虚構世界)に夢中になっていた主人公に三次元(リアルな現実世界)の恋人ができる事でリア充化してゆくってな感じの展開で、まあお約束の三角関係であったり記憶喪失であったりと定番トラブルで盛り上げて復縁してメデタシ系というテンプレ展開。内容的には陳腐というより他ないが、それなりに壁ドンシーンとか弾ける所は弾けてて笑わせてくれました。ただヒロイン側の家族とかが全く描かれず違和感が残ります。それにヒロインだけハーフ系の顔立ちってだけで美人扱いされてるけど個人的には主要人物の中で一番ナシなタイプです。リアルに白人女性からアプローチされた事が昔あったけど全く勃たなかった。アジア人に比べて肌は汚いし息は臭いし体はゴツイし全く抱く気になれません。それだけに白人崇拝してるジャップの気が知れません。