映画『人食いワニ襲来』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

ザ・クロコダイル

~人食いワニ襲来~

 

 

ペットを捨てるな

 

タイを舞台に思い切りワニを暴れさせた香港映画といえばこんな作品もあった。潰れた動物園から精肉業者に売られた巨大ワニが脱走して村の人々を襲うパニックスリラー的な話ではあるのだけれど、そこは香港映画。人情モノの味付けで少年とワニの絆みたいな見せ方をしてくれる。ワニはヒロインの全財産を食べちゃうというお茶目な面も見せるが、その一方で襲うのは他人を犠牲にして暴利を貪ろうとする悪人だけ。狩りに乗り出した警官や飼育委員も命のやりとりを覚悟しながらも、あくまでも射殺ではなく捕獲を試みる。ここに登場するワニはデカイとはいえど遺伝子操作とかで当別に作られたものではなく長い間飼われて成長し過ぎたごく普通のワニ。その割に脳ミソ豆粒なハ虫類とは思えないお利口さんっぷり。そこら辺が良い意味でいかにもフィクション。いくら愛情を注いで長く飼われていた動物でも実際に野生に返したら危険。一般論ではありますが飼い主にはもっと自覚と責任を持って欲しいものです。