『判事ディー3』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2020-12-28の投稿

王朝の陰謀

闇の四天王と黄金のドラゴン

 

 

唐VS封魔族

 

ツイハークの近年を代表する娯楽大作ディー判事シリーズ第三弾。今更だがディー判事とは歴史上の人物として度々中華圏の映画では耳にする名前な訳だが日本に例えるなら大岡越前って所だろうか。いわゆる法曹関係者からリスペクトされてる伝説の人物です。その名奉行が毎回ズバ抜けた推理力で現実離れした奇想天外な事件に挑む今シリーズ。つまりベースは推理モノであり、そこにアクション要素やファンタジー要素だけでなく政治的な陰謀劇の要素まで贅沢に詰め込まれたフルコースな娯楽映画。今回は割と早い段階で対立構図がハッキリして唐王朝VS封魔族の幻術バトルが展開。毎回、怪物やら人間離れした奇術が展開する訳だが、あくまでも全てトリックがあるって世界観。

 

映像的にはいかにもツイハークらしい抑揚の激しさがCGの時代になっても相変わらずな訳だが、イマイチ合成が馴染んでいない。MAYAのシュミレート機能(かつてはMAXのお家芸だったが、これが移植された事でMAXは存在価値を失った)で作ったエフェクトをスープでアップレゾして、そのまま乗せましたって感じ。とりあえず手裏剣やら触手やら目ん玉やらが飛び交ってヴィジュアル的には底屈させません。それこそ『西遊記2』にしても最近はクライマックスではCGに頼りきったファンタスティックで派手なバトルを展開するのがお約束になってしまったようだ。ただ今作で面白かったのは女剣客と役人のラブストーリー要素。微妙な立場にいる二人はキャラも立っていて、もっと見ていたい気分にさせられます。