2018-01-06の投稿
エッセンシャル・キリング
ポーランドニューウェイブをヌーベルバーグに例えるなら
スコリモフスキはクロードソーテ位の位置付け。
その最近多作になりつつある英国亡命監督スコリモフスキが
英語で撮った9.11への報復戦を舞台にした逃走劇。
主人公は冒頭に爆弾で耳をやられたせいか無口で
アラビア語もポーランド語も英語もほとんど喋らない。
それが聾唖者の女性と交流するシーンは殺伐とした
この作品で唯一救いになっているとも思えるのだが、
ふと北野武の『あの夏いちばん静かな海』を連想した。
もしかしたらこの救いは無い方が
作品が際立ったのかもしれないけど。