2004-12-01の投稿
ドイツ零年
あっさり
戦後ドイツの過剰な自己否定感の中で
「自分は存在してはいけないのではないか」と
追い込まれてゆく少年の姿が淡々と描かれます。
貧しさ故に売春する姉や、戦犯の処刑を恐れる兄。
戦後の思想的混乱はこの貧しい一家に悲劇を招きます。
ひとつの家族と多感な少年を取り上げているだけに
多義的な見せ方が内容に対し逆効果に感じました。
もっとザンパの様にベタに盛り上げれば泣ける話ですが
あっさりとし過ぎていて物足りなさを感じました。