東スポさんが一問一答をあげてくれていました。東スポさん、ありがとうございます。
——なぜ山口さんの帰宅時間や住所が漏れてしまったのか? 調査報告書を見ても分からないが
松村氏:メンバーとのコミュニケーションが本当に不足していたのは肌で実感しております。今後は体制をしっかり整えることで、メンバーからの様々な情報、スタッフからの情報を得て、再発しないように努めてまいりたいと考えています。
——具体的に検討している対策は
松村氏:警備上の問題になりますので、警備会社様と話し合う中で、具体的なことに言及はしないでほしいとのことで、差し控えさせてほしいが、当然ながらセキュリティー向上のために様々なケアをさせてほしいと思っております。
——メンバーへの報告はどのように
松村氏:直接メンバーに渡して、全員が目を通しております。
——山口さんは納得していたか
松村氏:やはりまだ被害者でもありますし、心に傷を負っていることは間違いない。他のメンバーも同様だと思う。まだ(山口)本人が納得しているかということは疑問がありますけど、今後、山口ともコミュニケーションを取ってフォローに努めていきたい。
——山口さんが納得した理解はない
松村氏:そのように理解しております。
——不満がある
松村氏:不満かは分からないですけど…。(山口に)しかるべき者が対応しておりますので、引き続きその話はさせていただきたいと思います。
——犯行グループへの出禁処分はいつから
松村氏:出禁の処分は事件の後でございます。
——ファンとの私的領域での接触はどういった調査結果が
松村氏:メンバーへの書面での回答と、第三者委員会の先生方との面談の中で話が上がってきた。これは道端であいさつをされて、あいさつを返したりということを、誤解を生まないように対応するようにしっかり教育したい。
——運営の方と一部のファンとの私的領域での交流は
松村氏:そういったことがあるのであれば、徹底的に教育をしていかなければならない。そういうことが日常的に行われているかどうか、再度徹底的に洗い出して、そういう誤解を生むことがないようにしてまいりたいと思います。
——総合プロデューサーの秋元康さんは何と
松村氏:憂慮されておられます。早くNGTが早く次の道へ進めるように、と考えておられると思います。
——なぜ会見で発言しないのか
松村氏:NGTの運営に関しては弊社AKSが全権を握って、対応している。秋元さんはクリエーティブなところを担当されていると、ご理解いただければ。セキュリティーは我々が考えていかなければいけない。
——第三者委員会の弁護士がこの場にいないのはなぜ
松村氏:記者会見は私どもがやるとなっております。話し合って? そうでございます。
——(山口真帆暴行被害の)被疑者がメンバーと私的な領域で繋がっていたという認識は
松村氏:うかがわれることであって、断定ではございません。それと、やはりコミュニケーションの不足、命令指揮系統ですよね。マネジャーに伝えたけど、そこで止まっていたり。私のところにそういう報告が上がっていなかったり。そういうことがあった。
——メンバー、スタッフへの処分を不問にするということだが
松村氏:私は運営の全責任者ということで、減給30%を無期限でさせていただいております。
——新潟の地域性は
松村氏:そういうことは一切ございません。
——山口さんへの精神的なケアは
松村氏:それは山口も山口以外とのコミュニケーションもしっかりと向き合って、引き続きやっていかないと。
——この報告書を説明した時の山口さんの様子は
早川氏:山口に説明した時はやはり「私が言ったことがちゃんと書いてない」と不満はありました。どの部分を指して言っているかまでは話をしていない。これがすべてだよと言われて「ああ、そうですか」と納得している感じはない。ただ、事実として、このような調査報告書が上がってきたことに対して、メンバーみんな真摯に受け止めていると感じました。
——山口さんの今後の活動について
早川氏:今、それについて話し合っているところですが、運営としてはまたNGTに戻って、みんなと前を向いて頑張ろうという姿勢は変わってないと思いますし、山口に伝えている。山口が判断することかなと思います。
——山口さんからは辞めたいなどの申し入れは
早川氏:正式にそのような話を私が聞いていることはない。
——他のメンバーは
早川氏:そのような話は来てない。
——AKSの取締役会が重要な事態と認識するのが遅かったと指摘されている
松村氏:事件に関しては発生した翌日には、報告があったと思います。ただ、その時点では(前支配人の)今村の方で対応するということでした。ただ、その後の共有がしっかりなされてなかった。我々の認識に甘さがあった。
——NGT運営だけで解決できると
松村氏:いや、その時点では警察の調査中でございましたし、メンバーへの2次的な被害も阻止を考えた。今村に指示は出しましたけど、警察の捜査の行方を一番重要視しました。
——山口さんが劇場で謝罪したことが事態を大きくした。その経緯は
松村氏:それは報告書にもあるように、AKSのガバナンスの問題に尽きると思います。
——(前支配人の)今村さんにすべてを委ねた
松村氏:委ねたというより、コミュニケーションが徹底的に不足していたのかなと。情けない話ですが、それがすべての原因かなと。
——ネット上には、今村支配人らスタッフと、犯行グループの交流が指摘されてますが。第三者委員会で記載があってもいいのでは
松村氏:報告書の内容に言及できる立場にない。ご理解いただきたい。
——今村さんとスタッフが一部のファンを認識していたとあるが、実際に前支配人が一部のファンを優遇していた事例は
松村氏:それはないと思っております。証拠が何かある話ではないと思います。ただ、ファンの方々と我々が道であいさつするのを、私的領域の交流かと言われると…。我々があいさつされて返すのも、それの範ちゅうに入るのか。あいまいな範ちゅうであるので、何をもって私的繋がりなのかとは思うが、誤解を生むことは慎んでいかないといけない。
——報告書に「犯人グループと個別に会っていたメンバーがいる」と、ある
松村氏:第三者委員会の報告を受けて我々も新たに認識した。
——あいさつ程度の話ではないのでは
松村氏:疑わせるというか、確たるものがないということですので…。
——ちょっといいですか! 今、山口さんがツイートがあって。松村さんが(山口に)第三者委員会の前に「繋がっているメンバーがいたら、全員解雇する」と私に約束すると言っていた、と。このことに関して聞くと、連絡が返ってきません、と。また、松村取締役に1月10日の謝罪を要求されたとも言っている。「山口が謝罪しないのであれば、同じチームのメンバーに手紙を代読させて、謝らせる」と。現在、山口さんはネット中継で見ているみたいですが、どう思いますか?
松村氏:まあ、あの…見ているんだな、と感じました。
——事実か
松村氏:そのツイートをリアルタイムで書いているわけですから。それは事実ではないことがあるなと実感しております。
——では、劇場での謝罪は松村さんからの要求か
松村氏:いや、要求はしておりません。
——山口さんは「私や警察に事実関係を聞きもせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なぜ事件が起きてからも、会社の方に傷つけられないといけないのか」と悲痛なツイートをしている
松村氏:おっしゃる通りかもしれません。まあ、私どもとしては精一杯コミュニケーションを取ってきたつもりですけど、そういう指摘を受けると、不足しているんだなと思います。
——山口さんに言いたいことは
松村氏:本当に被害を受けたのは彼女ですし、このような事態を発生させてしまったことは本当に申し訳ない気持ちしかございません。今後は、我々の体制をしっかりすることを約束したい。
——報告書ではファンと12人のメンバーとの繋がりが指摘されている。AKSでは“裏取り”しているのか
松村氏:いや、あくまで報告書でございますので、今後対応をしなければいけないと思いますけど、これは書面の回答と面談で出てきたもの。こういうことが起こることをしっかり受け止めて、今後の運営に役立てたい。
——事実確認をしないまま「不問にする」と。あいまいなままにする
松村氏:繋がりうんぬんは、あいさつが、という部分もありますので…。まあ、これも引き続きメンバー、スタッフ間でしっかり誤解を招くことがないようにしていただきたい。
——これは申告制の調査で「処分をしないから、正直に答えてほしい」というやりとりはあった
松村氏:これに関しては我々は第三者委員会にお任せしているので。我々がそうしたことはない。
——一部で、今村さんがメールで「繋がりのあるメンバーは名乗り出て」と促したとの報道もあった
松村氏:それも拝見して、事実はあったかと思いますけど、そのやりとりを当時じゃなく、後になって我々も理解した。これはガバナンスの問題で、非常に問題がある。反省するしかない。
——選抜総選挙の開催見送りに今回の事件は関係するのか
松村氏:それは一切、関係ございません。選挙に関しては昨年で10年で10回ということで、一定の役割を果たしたのかなと思いました。
——事件が発覚した山口さんのツイートは間違いだった、と
松村氏 間違いというわけではなく…。今後はやはり話し合いをしなければと思います。
——山口さんが今、発信しているツイートの、どの当たりが正しいのかはっきりさせてほしい(スマホを見せながら記者が詰め寄る)
松村氏:(見ながら)謝罪を強要するようなことは一切ありません。山口と今後もNGTを元の形に戻るべくしたいので、お気持ちは分かりますが、(回答は)差し控えさせていただきたい。
——山口真帆さんのツイートと、調査報告書で、メンバーの関与の点で食い違いが生じている
松村氏:そうですね。やはり山口自身はこの報告書に納得していないんだなと。リアルタイムのツイートでも分かりますし、引き続き話をしていくしかない。
——今村さんからは第三者委員会は話を聞いているのか
松村氏:聞いている…と思います。
——思いますというのは
松村氏:第三者委員会なので、我々がどう聞いたのか先生たちから聞くことはない。ご理解いただきたい。推測で、聞いているのかなと。(調査した人数)メンバー42名、スタッフ関係者80名と書いてあるので、当然入ってるのかな、と考えている。
——被疑者の男性に対してAKSが話を聞いたりは
松村氏:それはございません。法的な措置を検討しております。弁護士と相談しておりますが、内容は差し控えさせていただきます。
——直接事件に関係してなくても、きっかけとしては、ファンとメンバーの私的な交流が事件に関係しているのでは。それを不問にするのは違和感が
松村氏:ご指摘を受けてますし、私の方でも認識の甘さが関係しているのかなと。やはり責任者がしっかり指揮系統、命令をしていれば、報告も上がってくるでしょうし、それを引き続き情報を上げるようにと言っておけば、このような事件は起きなかったと思う。皆さまからもご指摘を受けているので。
——“会いにいけるアイドル”を変えていくのか
松村氏:NGTのファンの皆様は大多数の方が純粋にグループ、メンバーを応援してくださる方々です。握手会や劇場公演はそういった意味では、ファンの方へのサービスはこれからもちゃんとしていかなければいけない。ただ、今後メンバーおよびスタッフと話して、意識を改めてもらわないといけない。握手だけでなく、言葉を交わしたりもございますので、その際にスタッフが、そのやりとりも注視しないといけないのかな、と。でも、大多数の方が純粋に応援しているので、そういう方々を、そういう目で見るのは心が痛む。
——報告書で、メンバーがやってないと言ったことだけで分からないという結論なら納得できるが「関与がない」と判断したのか? 根拠は
松村氏:(山口真帆への暴行の)被疑者に対して第三者委員会が被疑者調査に協力するようにという話があったと思うんですが、それを被疑者の2人が応じなかったことがあると思います。
——AKSは調査報告で新潟という地域性ということに関して、否定していた。報告書を全てうのみにするのではなく、それぞれ判断しているというふうにこちらも受け止めるが、意見が2つある中で片方の意見で「関与がない」と判断するに至った理由とは
松村氏:これは事件の内容に関することなので、もう第三者委員会の先生方の判定で。我々としては、調査報告だと思っている次第です。
——報告書によると、結果的に被疑者になった男性と繋がったメンバーがいることは、ほぼ間違いないと判断できる。その被疑者と繋がったメンバーが不問で残留しながら、山口さんが復帰できると考えているのか
松村氏:(山口が)今リアルタイムでツイートをしていて…。本当に話し合いをしていかなければ厳しいのかも、話し合いをしっかりしていくことしかないのかなというふうに思います。
——事件が発覚してからも2か月以上たち、コミュニケーションを取る機会はあったと思うが、山口さんのツイートを見ると、話し合いでどうにかなるレベルとは思えないが、話し合いしか解決方法は今のところ考えていないのか
松村氏:それ以外にないかなと。これをもう続けていくしかないのかなと感じております。報告書で指摘を受けておりますし、改めて本当にこの組織、AKBの体制の不備というのを本当に立て直さないといけないなということを、さらに深く感じた次第でございます。
——12月9日に被疑者が逮捕されて、同28日に不起訴処分になっているが、この不起訴処分に関してAKSと示談交渉した事実は
松村氏:ございません。
——不起訴処分後にAKSから警察に再捜査を求めた事実は
松村氏:AKSが再捜査を求めた事実はございません。刑事事件なので和解ということもございません。
——今後、改めて第三者委員会の先生を同席した上での説明を行うことはできないか
松村氏:検討させていただきますけども、この報告書と私どもの会見で進めていかなければなというふうに思っております。
——報告書を受け取ってから、今日まで第三者委員会の先生とは報告書の中身についてどの程度のやりとりを
松村氏:独立性という意味で、第三者委員会の先生とのやりとりはしておりません。
——3回目かもしれないんですが、第三者委員会の前に松村さんが山口さんに「繋がりのある人間は解雇する」とおっしゃったというのは事実か
松村氏:それは「繋がりがはっきり分かった場合は」というような話はしました。
——今村前支配人は結局表に出ない。繋がりがあったメンバーを不問に付したりとか、曖昧な対応をしたのはなぜか
松村氏:報告書の指摘にありますように、支配人のやることは多岐にわたっている。そのあたりの権限とか、人事権の話とかが不明確であったという指摘も受けています。それは本当に私どもの問題であり、彼だけの問題ではないのかという感じはしております。
——具体的にファンとの私的な交流で不適切だったのは何か
松村氏:これは今、申し上げた通り、我々から見て一部のファンの方を優遇する行為であったり、あとは誤解を招く行為であったりということでございます。
——優遇している例を教えてほしい
松村氏:いろいろな、多岐にわたるかなと思います。
——コミュニケーションを強固にすると言っているが、具体的に例えば人員を増やすとか、社内でこういう組織を立ち上げるとかあるのか
松村氏:スタッフの数を増やしていくことは検討しています。ただ、人数を増やせばそれでいいのかということもありますので、まずはスタッフの意識を一人ずつ向上させていく、私も含めて急務かなと。
——山口さんはツイッターで謝罪を強要されたといったが、松村さんは否定された。松村さんの方から何か言うわけではなく、山口さんが自ら謝ったということか
松村氏:そこまで簡略化になるとあれなんですが、どうしようというところから話が始まって、そうしますというふうになって。すごく嫌がっている彼女を無理やりそのようにした(謝罪させた)ということではないと理解していただければ。私の方からぜひそうしてくれというような、強要というようなことはございません。
★補足★
松村取締役に「強要」の意識があったかどうかは関係ありません。事務所の取締役から直々に「謝罪してほしい」と言われれば、所属タレントにとっては事実上の「命令」も同然です。一般的な企業で、社長や専務が平社員に「これをしてほしい」と言えば、実質的には業務命令みたいなものです。パワハラやセクハラで、上に立つ側が「その気はなかった」というのは、典型的な責任逃れの事例ですよね。