ついに発表されましたね。
以下は、福岡ソフトバンクホークスからのプレスリリースです。
元々、HKT48は好きこのんで流浪のアイドルグループになったわけではありません。
7年前、2011年にHKT48劇場がオープンしたホークスタウンモールは、ヤフオクドームに隣接した場所にありました。
移転前に一度、劇場公演を観に訪れたことがあります。
2015年夏、博多座の指原莉乃座長公演が連日行われていた一方で、HKT48劇場も非選抜組が連日、ひまわり組公演を行っていました。
オイラはお昼に博多座公演を観て、終わるとその足でホークスタウンへと向かい、ひまわり組の昼公演に参戦しました。
らいらやいーちゃん、つっつんが頑張っていた頃です。偶然、はなちゃんのデビューに当たりました。
初めてホークスタウンモールを歩いた感想は、なんて閑散としたショッピングモールかと。その片隅にあるHKT48劇場だけがやけに賑わっていました。
その年の年末、衝撃のニュースが飛び込んできました。
郊外に大型のショッピングモールが乱立し、福岡市内とはいえ、交通の便が必ずしも良くないホークスタウンでは集客を見込めません。同地が賑わうのは、ホークスの試合やZepp福岡のイベントがあるときに限られていました。
HKT48はただのテナントですから。施設そのものが撤退してしまえば、居場所を失います。
かくして、流浪のアイドルグループとなったHKT48は、天神の西鉄ホールに仮住まいを構え、西鉄ホールが埋まっているときには他の2カ所を借りて、劇場公演をカバーしていたわけです。
西鉄ホールに移転し、伝説のでべそはなくなりましたが、メンバーを身近に見られるサブステージは健在でした。
新たなHKT48劇場、期待と不安が入り混じります。
まずは、期待。
なんと言っても、目標とアイデンティティが確立されることです。
劇場のない根無し草ではメンバーはもちろん、ファンにとっても愛着を感じにくいです。とりわけ、48グループのように連日の劇場公演でファンとコミュニケーションを取るアイドルは、確固たる拠点がないのは致命的です。
そして、若い4期生、ドラフト3期生、5期生たちにとっては、新しい劇場のステージに立つことが大きな目標となり、モチベーションにもつながります。
福岡ソフトバンクホークスとのコラボにも期待できそうです。これまでも、ヤフオクドームのイベントにHKT48が呼ばれたことがありますが、これまで以上に蜜月関係を深め、相乗効果を発揮することができるでしょう。
不安は、新劇場の立地です。
ホークスタウンモールが集客に失敗した大きな要因は、地下鉄の駅からのアクセスの悪さや、試合やイベントでしか人が集まらない立地でした。
今回、ソフトバンクホークスとのコラボとは言え、その点での不安は解消されていません。
要は、ソフトバンクホークスが造る新しいエンタメビルの集客が見込めないのであれば、劇場の存立基盤も揺らぎます。
これは、HKT48が独自に劇場の建物を建てて、運営するのとは事情が異なります。ホークスタウンモール時代の二の舞もあり得るのです。
親会社であるソフトバンクの孫正義さんも、今や秋元康さんと同年代である61歳。ソフトバンクは孫さんの個人企業ですから、いつまで辣腕を振るえるのか気になります。
そして、プロ野球球団である福岡ソフトバンクホークスの存在。
強いうちはいいです。今年は、工藤監督の采配もあって、リーグ2位からの逆転日本一を達成しました。が、正直、黄金時代を支えた主力選手の高齢化が目立ちます。
ホークスが弱くなれば、観客動員も鈍ります。
要するに、専用の新劇場とはいえ、不安定要素はいくつかあるわけです。
ホークスタウンは、ダイエー破綻の象徴でもありました。元々、そういう環境と立地なのだというリスクを意識して、HKT48も攻めていかないと、ホークスタウンの集客におんぶで抱っこというほど甘くはないのでしょうね。