入院11日目。VRリハビリ8日目。

 

リハビリ入院も残すところあと2日。当初のような効果の実感は薄いが、歩行動作の多少の改善と構音障害の緩和だけでも十分な価値はあったと思う。セッションは全20回で一旦終了だが、更に50回、100回と積み重なるとどう変化するのだろう。

 

VRリハビリの本質は何だろうと考えた。一般的なリハビリとの違いは何か。通常のリハビリでは、ターゲットが歩行障害なら歩きや下半身体幹、構音障害なら発話練習。その手法は狙った動作の反復運動がメイン。VRリハビリではこうした課題指向型の訓練は一切なし。

 

しかし脳神経を刺激して、生活動作全般の回復を目指すのは両者とも同様だ。そこにあるのはアプローチの違い。一般的なリハビリは狙った動作の繰り返しにより、身体記憶の定着を促す。一方のVRは脳内の協調運動を司る部位を直接刺激し、神経系の絡まり(バグ)を取り除き、新たな記憶をインプットする。

 

両者ともに目指すところは同じだが、VRは最短ルートで最大の効果を狙ったものと理解できる。回数の積み重ねによる蓄積効果がどう影響するかも興味深い。但し病気の種類や状態により、効果発揮に個人差はあるようだ。VRだけで全ての障害が一気に解消されるわけではなく、従来のリハビリも大切だと感じた。双方を継続的に受けられる環境があれば理想的だ。(あくまで個人の感想です)

 

♪ 今日の一曲 ♬

 

本日梅雨明け。ということで踊りましょ!体は動かないけど(笑)。「愛のコリーダ」。クインシージョーンズの厚みのある楽曲アレンジとキャッチーなメロディーラインが魅力。

 

Ai No Corrida · Quincy Jones