「自分を操る超集中力」のレビュー | 中学受験Walker

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中学受験塾教室長15年目◆中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 【完全版】著者◆中学受験の勉強法や情報を発信します。

7月になりました。暑い日々が続きますが、体調管理に気を付けて乗り切りましょう!

特に水分補給に注意です。子ども達はついうっかり水分を持ってくるのを忘れたり、量を確認しないで学校のまま来たりします。

声掛けをお願いいたします。

 

さてタイトルにある本ですが、メンタリストDaiGoさんの著書です。以前、「超効率勉強法」についてはレビューを書きました。

こちらもお時間ある方はご覧いただきたいです。DaiGoさんの本は勉強法をはじめ参考になるのでほとんど持っています。すべて電子書籍で、時間がある時に電車内などで読めるようにしています。電子の方が少し安い時もあるのでおすすめします。

 

 

 

 

今回は集中力についてです。

 

帯にあるようにDaiGoさんの本の中で一番売れているそうです。中学受験にも応用可能なことが載っていますので、そのあたりのコメントも残してみたいと思います。夏休みに集中して勉強したいですね。

 

第1章 集中力を自在に操る3つのルール 集中力の高い人に共通する行動原則とは

ルール1 集中力が高い人は、鍛え方を知っている

★セルフモニタリング効果

自分で自分の行動を客観的に「観察」して、「うまくいった・うまくいかなかった」と評価し、そこから生じる達成感や反省によって行動をさらに強化できるという働き。

 

日能研的にいうと「ふり返り」です。これを続けていくと集中力が続くようになるのです。自分の行動を常に意識しながら行うのがよいようです。テスト直しのふり返りをノートに具体的に書き留めていくとよいでしょう。

 

ルール2 集中力が高い人は、実は長時間集中していない

そもそも人間の脳は集中を持続させないようにできている。一見、集中力がずっと続いているように見える人ほど、うまく休憩をはさみ、短時間の集中状態をくり返している。

 

★焦らし(じらし)効果

あらかじめ時間を短く区切り、「もうちょっとやりたかった」「もう少しやれたかな」というところで仕事や勉強を打ち切ってしまう方法。NG→仕事や勉強を「切りのいいところまでやって終わらせよう」

超勉強法でも話題に出ていましたね。夜勉強を終えるときにあえて途中で終わらせる。そのときに、ノートやテキストは開きっぱなしにしておく。(または付箋などですぐに開くようにしておく)

 

★自分を行動しやすくすること。選択肢やモノを減らす。

机の周りは、勉強道具以外はさっと片付けておいて視界から消すといいようです。その点自習室は集中できるからいいのでしょうね。小学生の場合は、自分の部屋よりはリビングの方が遊び道具が少ないですから集中できるのかもしれません。

 

ルール3 集中力の高い人は、「疲れ」を脳でコントロールしている

脳が感じる疲労感は単なる思い込み。やる気やモチベーションが下がったというのも主観的なもの。

 

★暗示の一種

あれだけがんばったのだから、今度も限界を超えられる。(高地トレーニング、低酸素トレーニング)

十分なトレーニングを積んだのだから、本番でも結果を出すことができる。「集中力を保つことができた」と、自分が感じられた環境や時間を記録する。

 

★プライミング効果

観念によって人の行動が変わるという理論。記録するだけで行動が変わるケースは、さまざまな実験によって立証されている。

 

これは皆さんが使っているノートがあたると思います。私はよくノートは入塾してからすべて通番にして番号を振ってくださいと話しています。いつからいつまで使ったなどのメモを残しておくのです。

そして、定期的に自分はこれだけ勉強したと確認する時間を作るのです。最終的に受験前夜にノートを並べてこれだけやったんだとふり返ることはとても大切です。6年生の皆さんだったら、すべてのノートはとっていなくても夏からはじめるメモチェのノートはとっておきましょう。それをふり返るだけでも十分です。そしてこれだけやったんだと暗示をかけるのは親御さんの仕事でもあります。模試の前に勇気が出る言葉がけをしてあげてください。

 

第2章 高い集中力を生み出す7つのエンジン トップスピードで「すぐ没頭できる」自分に変わる

エンジン1 場所

勉強机にモノを置くなら、水色が最適。水色は学習に適した色。スマホやケータイをはじめ、注意をそらすものを断捨離する。部屋や机をきれいな状態に保っておくこと。なにかをインプットする作業には静かな場所の方が適している。

 

中学受験生なら、誘惑するものが多い自分の部屋にこもるのではなく家族の目があるリビングや自習室で勉強するのがおすすめ。

 

エンジン2 姿勢

姿勢を正すことは集中力を高めるためにとても重要。姿勢が良くなると、前頭葉の機能が活性化される効果も。イスに座る時間を減らす。仕事や勉強は座ってやるものという固定観念を捨てること。

 

ドラゴン桜でもの紹介されていましたが、暗記物などは家の中であれば、うろうろしながらやってもいいでしょう。音読なども立ってやってみるのもおすすめです。

 

エンジン3 食事

脳はブドウ糖がないと働かない。低GI食品と間食。血糖値の乱高下に、人間は強いストレスを感じる。

低GI食品は、そば、玄米、全粒粉パン、リンゴ、チーズ、ヨーグルト。

 

★セカンドミール効果

ナッツ類(手のひら一杯分くらい、無塩ナッツ)脳にブドウ糖を補給し、集中力を回復させる。コーヒーは1日450mlくらい。水を飲まないと集中力と記憶力が落ちる。1~2時間にコップ一杯ほどの水分を補給する。

 

私のおすすめは[Amazon限定ブランド] NUTS TO MEET YOU ナッツ&チーズです。皆さんの食べているおすすめのナッツがあったら教えてください!

 

エンジン4 感情

★フロー体験

自分自身の「心理的エネルギー」が、100%今取り組んでいる対象へと注がれている状態のこと。

フロー体験をするための条件

①     ちょうどいい難易度のものに取り組んでいる。

②     取り組んでいる対象へのコントロール感覚がある。

③     直接的なフィードバックがある。

④     集中を妨げる要素がシャットアウトされている。

人は目的や目標があり、それが具体的であればあるほど、行動が積極的になっていく。「悔しいからがんばる」「見返してやるために努力する」

 

算数の問題などできるようになりたいからと今の実力よりも大幅に難しいものをやるのはあまりおすすめしません。授業で扱った問題の復習を最優先にしてもらえると集中力がついていきます。

授業で扱ったということは先生がぜひできるようになってほしい問題だから難易度的に適正なはずです。

 

エンジン5 習慣

どうすれば集中力を高める「習慣」が身につくのか。判断や決断を減らすこと。反射的に動かす。

やるべきことなら、雑事こそ即時判断することが重要。

 

中学受験生にとっては、朝起きたら計算と漢字をやることが習慣づけの第一歩です。朝の頭がすっきりしているときにまずは計算をやると習慣化しやすいのです。(できれば週に4日以上続けると習慣化がしやすいそうです。ためてやらないことがポイントです)

 

エンジン6 運動

20分の軽い運動をした後の3~4時間は認知能力、集中力や考察力が高まる。「仕事や勉強は机に座ってやらなければならない」というのは単なる思い込み。運動には人の感情をポジティブにする働きもある。

 

受験生はつい運動不足になりがちです。エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う。買い物には散歩がてら歩いていく。など家族で運動をしましょう。

 

第3章 疲れをリセットする3つの回復法

疲れを感じている方は、ここから読み進めてください。とのこと。前提知識として「脳は疲れを知らない」疲労感の原因となっている「3つの疲れ(体の疲れ・心の疲れ・神経の疲れ)」を軽減する。

 

キュア2 感覚から癒す

脳は疲れない。疲労の原因は脳の疲れではなく、体の他の場所にある。目の疲れを取ることで、集中力を取り戻すことができる。目が脳と直結する特殊な器官。脳が処理している情報のうち8割以上は、視覚を通して集められている。疲れによる目の機能の低下を適宜、回復させることができれば、それだけ集中力を持続させられる。長い時間、目を動かさないことで疲労が蓄積されていく。目を温める。目のストレッチを行なう。目を休ませる。

 

キュア3 不安を書き出す

試験前にあらかじめ不安を書き出すことで、問題を解くためにつかえるワーキングメモリーが増える。

自分の不安な気持ちを書き出すことで頭のなかをスッキリさせ、集中力を高める働きがある。最初の5分間にうまく集中することができると、その後も集中力が続く。簡単な作業、解ける問題から取り組むこと。最初に簡単なことを行なってリズムをつくり、苦手意識を薄くすることで、自信と集中力を持続します。

 

親御さんにお願いしたいのが試験前に不安にさせるようなことを言わないことです。メリットゼロです。

家で勉強するときもそうですが、まずは簡単なものから、漢字練習や計算から勉強をスタートさせましょう。これは夏休みの勉強法でもおすすめです。

 

第4章 集中力を自動でつくり出す5つの時間術

いつもの仕事の時間を変えるだけで、パフォーマンスは上がっていく

時間術4 アイビー・リー・メソッド

1つの作業が終わるまで、断固として次のことをやらない。

①     紙に「明日やるべきこと」を6つ、メモする。

②     その6項目を重要だと思われる順に1、2、3、4、5、6と番号を振る。

③     翌日、このメモの順番に従って仕事を進める。

④     もし全部できなかったら、悔やむことなく忘れる。

⑤     その後、明日のための6つの項目を新しくメモする。

⑥     1~5を丁寧にくり返す。

番号順に作業を始めますが、絶対に守るべきポイントが1つあります。それは1番が終わるまで、1番のことしかしないこと。

 

時間術5 スケジュールに余白をつくる

緩衝材としての時間をあらかじめ用意することで、ゆとりが生まれる。代わりに、7日間(1週間)ごとに数値目標を設定する。1日の中で「あえて捨てる時間帯を持つ」というメソッド。あえて自分から怠ける時間をつくっていく。あえてサボる時間をつくり、リラックスする習慣を持つことで、結果的に翌日以降の集中力を高めることができる。

 

興味を持った方はぜひ本を読んでみてください。読みやすい本です。

 

今週末はYouTubeライブ配信! ゲストに五本毛先生とKyoko先生をお招きし、夏休みを乗り切るトークを開催します。お見逃しなく!

 

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