舟木一夫
第20回紅白歌合戦が再放送
21番目に「夕映えのふたり」を熱唱
本題に入る前に―。2月11日の「建国記念の日」は「建国をしのび、國を愛する心を養う」として1967(昭和42)年に改めて採用されたものです。もともと1873(明治6)年に定められ、1948(昭和23)年に廃止された紀元節という祭日でした。2月11日は初代天皇である神武天皇の日本書紀による即位日の月日を、明治時代にグレゴリオ暦での具体的な日付として推定されたものです。今年は紀元2685年にあたるそうです。当日は各地の神社仏閣で「建国祭」などの行事が行われ、東京・明治神宮周辺ではパレード・式典などの奉祝記念行事が開催されます。
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本題に入ります―。舟木一夫さんが「夕映えのふたり」を歌った1969年大晦日の「第20回NHK紅白歌合戦」(リマスター版)が、建国記念の日の2月11日(火)15:05から18:00までNHK総合で再放送されました。舟木さんの登場は21番目、トリから3番目です。白組のトリは紅白出場2回目で22歳の森進一さんが大抜擢されました。美空ひばりさんはNHKからの「悲しい酒」の依頼を蹴って新曲で出場することになったという話もありました。
第20回紅白は翌年に大阪万国博覧会(大阪万博)を控え、第1回からちょうど20回という記念の回を迎えていました。ひばりさんの話の他に、司会は誰になるのか、トリは誰が務めるのか、初めて出場するのは誰か、奥村チヨさんは「恋の奴隷」の♪あなた好みの女になりたい…という歌詞がNGになり出場はあるのかなど話題豊富でした。といういうわけで、合田道人著「紅白歌合戦の真実」などを参考にしながら主な場面を振り返ってみます。
NHKステラ臨時増刊「紅白の50年」から
■司会は紅組=伊東ゆかり/白組=坂本九
大河ドラマ「天と地と」の石坂浩二さんと「歌の祭典」司会の伊東ゆかりさん
説、堺正章さんと佐良直美さん説、坂本九さんと水前寺清子さん説、坂本九さ
んと吉永小百合さん説などがありましたが、「伊東ゆかり&坂本九」に。
■落選で涙をのんだのは…
落選したのは、紅組では前年まで16回連続出場の江利チエミさんのほか、ペギ
ー葉山、九重佑三子さんら、白組では下馬評に載っていた黒木憲さんのほか、
男女コンビは不適当とされたヒデとロザンナ、トワ・エ・モアさんらでした。
■初出場は紅組6組、白組2組
初出場は紅組=いしだあゆみ、カルメン・マキ、奥村チヨ、由紀さおり、森山
良子、高田恭子さんの6人。これに対し、白組=ザ・キング・トーンズ、内山田
洋とクール・ファイブの2組でした。
■大トリ・美空ひばりvs白組トリ・森進一
合田さんによると、NHKの思惑は紅組=青江三奈、白組=森進一の新コンビに
交代させようと、“ナツメロ”の「悲しい酒」を打診してトリを譲ってもらおう
としましたが、ひばりさんは新曲の「別れてもありがとう」で通しました。
■勢ぞろいの「御三家」と「四天王」
第15回から続いている橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦さんの「御三家」、三田明
さんを加えた「四天王」が6回連続で勢ぞろいしました。舟木さんはトリから3
番目に「夕映えのふたり」を披露しました。
■佐良直美はレコード大賞曲で
日本レコード大賞がこの年から大晦日に発表されるようになり、人気歌手の「
レコ大」から「紅白」への掛け持ちが始まりました。佐良直美さんがレコ大で
大賞、弘田三枝子さんが歌唱賞を受賞して紅白に駆け込みました。
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