尾形光琳筆の国宝「燕子花図屏風」がある東京・南青山の根津美術館

 

6月5日は舟木一夫のデビュー記念日㊦

―後半に第61回「オードリー」―

―神野美伽のオフィシャルブログも―

 

 本題に入る前に―。5月から6月にかけて咲くカキツバタの花の色を「杜若色(かきつばたいろ)」と言います。鮮やかな青みの紫色です。薄紫の花と濃い紫の花があります。カキツバタの花はアヤメ科の多年草で、昔は咲いた花びらを摘み取って布にこすりつけて染めていたため「掻付花(かきつけはな)」と呼び、それが転じて杜若になりました。杜若は燕子花とも書きます。「何(いず)れ菖蒲(あやめ)か杜若」とう言葉がありますが、どちらも優れていて区別がつきにくく選ぶのに迷うという例えです。東京・南青山の根津美術館の庭園にあるカキツバタは例年4月下旬から5月上旬が見ごろで、毎年この時期に尾形光琳筆の国宝「燕子花図屏風」が公開されています。

 

根津美術館の“燕子花の咲く庭園”

 

 

 本題に入ります―。6月5日は舟木一夫さんのデビュー記念日。2024年6月5日以降、62年目に入っています。2027年には記念すべきデビュー65周年を迎えます。では、デビュー〇〇周年記念のコンサートではどんな曲を歌っていたのか。直近の60周年から55周年、50周年……と遡りながらDVDで振り返ってみたいと思います。「高校三年生」がどの場所に置かれているのかも注目してください。

 

<60周年> 

2022年1月19日:東京国際フォーラムA

       【第一部】          

 1 OVERTURE~OPENING  

 2 初恋                               

 3 まだ見ぬ君を恋うる歌      

 4 あゝりんどうの花咲けど  

 5 貝がらの唄        

 6 夕月の乙女        

 7 木挽哀歌         

 8 麦笛           

 9 帰る           

 10 夕笛            

 11 吉野木挽歌~絶唱    

 12 恋唄 

 

【第二部】 

 1 OPENING

 2 君へ心こめて

 3 花咲く乙女たち

 4 東京は恋する

 5 北国の街

 6 哀愁の夜

 7 高原のお嬢さん

 8 その人は昔―東京の空の下で― 

 9 銭形平次

 10 ありがとうも さようならも

 11 あゝ青春の胸の血は 

 12 修学旅行 

 13 仲間たち

 14 君たちがいて僕がいた

 15 高校三年生

 16 学園広場

 17 少年いろの空

 18 みんな旅人

 19 浮世まかせ

 20 高校三年生(アンコール歌唱) 

 

 

 作詞・松山善三、作曲・船村徹による一大組曲「その人は昔―東京の空の下で―」を約40分にわたって“通し”で歌い上げました。舟木さんはかつて「60歳ごろから、現役のうちに『その人は昔』を(ステージで)通しでと思ったりしたんですが、お相手の女性も要りますし、第一、私が持つのかどうか…」と話したことがあり、後日、期待も込めて真意を聞いてみると「トークで言っているだけの話であって無理ですよ。15、6分のものなら何とかなるかもしれないけれど、組曲全体をやるとなると難しいでしょう」と後ろ向きでした。それをなんと77歳のステージで実現させてしまいました。歌われることは事前に聞いていましたが、圧巻!!というしかありませんでした。

 

<55周年> 

2017年11月6日:東京・中野サンプラザ

1 OPENING 

2 君たちがいて僕がいた(セリフ)

            ~高校三年生

3 あゝ青春の胸の血は

4 修学旅行

5 仲間たち

6 君たちがいて僕がいた 

7 友を送る歌

 

8 《メドレー》 

   水色のひと 

   ブルー・トランペット

   あいつと私

   雨の中に消えて

   くちなしのバラード

   たそがれの人

   その人は昔(テーマ)

 

9 日本の四季~春、夏、秋、冬

10 銭形平次

11 夏子の季節 

12 初恋

13 あゝりんどうの花咲けど

14 夕笛

15 吉野木挽唄~絶唱

16 花咲く乙女たち

17 東京は恋する

18 北国の街

19 哀愁の夜

20 高原のお嬢さん

21 みんな旅人

22 春はまた君を彩る

23 高校三年生

24 学園広場

 

 

 

 舟木さんが組曲「日本の四季~春、夏、秋、冬」(作詞・西條八十、作曲・船村徹)をステージで初めて歌ったのは1966年7月1日から3日まで、東京・サンケイホールで行われたデビュー3周年記念リサイタル「日本情緒への幻想」。次が1969年11月1日(東京・サンケイホール)と15日(大阪・厚生年金会館大ホール)で行われたリサイタル「舟木一夫とあなた」の第一部「彼と組曲…」で、「冴子よお前は」とともに歌いました。55周年記念として歌った、2017年7月26・27日の東京・浅草公会堂と11月5・6日の中野サンプラザでの歌唱はそれ以来。ちなみに、55周年の「高校三年生」と「学園広場」はアンコールでした。最近では、2023年11月16日に東京国際フォーラムで行われたファイナルコンサートで17分にわたって歌いました。

 

<50周年> 

2012年6月22日:宇都宮市文化会館

1 OPENING(学園広場) 

2 さ/す/ら/い

3 花咲く乙女たち

4 東京は恋する 

5 北国の街

6 哀愁の夜

7 《メドレー》

   水色のひと

   成人のブルース

   山のかなたに

   あいつと私

   雨の中に消えて

   雨の中に消えて

   くちなしのバラード

   青春の鐘

 

8 「その人は昔」のテーマ 

9 君よ 振りむくな  

10 銭形平治 

11 湖愁

12 高原のお嬢さん

13 絶唱

14 夕笛

15 残雪

16 ありがとうも さようならも

17 君たちがいて僕がいた

18 修学旅行

19 仲間たち

20 あゝ青春の胸の血は

21 高校三年生

22 学園広場 

23 君へ心こめて

24 明日咲くつぼみに

 

 

 

 「明日咲くつぼみに」(作詞・永六輔、作曲・久米大作)はこの年の新曲として1月1日にリリースされました。もともとはそれより9年前に三波春夫さんが発表した曲のカバーでした。舟木さんが50周年に相応しい曲を模索していた前年の夏、スケジュールのメモを取りながら何気なく見ていた三波さんの特別番組からBGMのようにこの曲が流れて来て、「4小節目あたりでメモを取るのをやめて聴き入ってしまった」(舟木)。三波さんの特別番組で、「探していたものがここにあったという感じでしたね」(同)と後に語っています。 

 

<45周年>

 2007年1月20日:東京・新宿コマ劇場

1 オープニング 

2 浜の若い衆  

3 火消し若衆

4 喧嘩鳶

5 ひぐれ山唄

6 木挽哀歌

7 右衛門七討入り 

8 葵の剣

9 ああ!!桜田門

10 おみこし野郎

11 いなせじゃないか若旦那

12 一心太助江戸っ子祭り

13 銭形平治 

14 花咲く乙女たち

15 紫のひと

16 ブルー・トランペット

17 星の広場へ集まれ!

18 絶唱

19 恋唄

20 高校三年生

21 修学旅行

22 君たちがいて僕がいた

23 学園広場

24 船頭小唄

25 高原のお嬢さん

26 たそがれの人

27 哀愁の夜

28 北国の街

29 東京は恋する

30 燦めく星座

31 エンディング

 

 

 「火消し若衆」(作曲・遠藤実)と「いなせじゃないか若旦那」(同)は安部幸子さんの作詞です。安部さんは舟木さんが大好きな「たそがれの人」(作曲・山路進一)をはじめ、「木挽哀歌」「浜の若い衆」「磯浜そだち」など計7曲の作詞をしています。安部さんは神奈川県庁でタイピストの仕事をしながら石本美由起さん主宰の同人誌「新歌謡界」に所属して詩を学びました。島倉千代子さん、三田明さんらの曲の作詞も手がけましたが、24歳の1964年7月、突然視力を失い、原因が分からないまま9月12日に激しい頭痛に見舞われ、昏睡状態の中で夜に息を引き取りました。

 

<40周年> 

2002年2月23日:東京・青山劇場

【第一部】

1 オープニング 

2 ゴンドラの唄 

3 絶唱

4 初恋

5 恋唄

6 貝がらの唄

7 さんざしの花咲けば

8 旅人の唄

9 惜別の唄 

10 船頭小唄 

11 荒城の月

12 宵待草 

 

【第二部】        

13 オープニング  

14 友よ

15 センチメンタル・ボーイ

16 花咲く乙女たち

17 ブルー・トランペット

18 友を送る歌

19 学園広場

20 修学旅行

21 あゝ青春の胸の血は      
22 君たちがいて僕がいた

23 高校三年生

24 みんな旅人

25 ~糸車~

26 まだ見ぬ君を恋うる歌

27 たそがれの人

28 北国の街

29 高原のお嬢さん

30 哀愁の夜

31 End・Love

32 浮世まかせ(40周年記念曲)

33 エンディング

 

 

 

 「浮世まかせ」(作詞&作曲・上田成幸)はこの年5月18日にリリースされました。上田成幸は舟木さんの本名です。この歌について、舟木さんは「この曲に代表されるんですが、あまり突っ込んだ言葉を使わない。分かりやすい言葉を使った単純なメロディーという思考にどんどん戻ってきている。歌い込むというよりは、お客様の中に置いていくというか、メロディーに乗せた言葉みたいなものをお客さまの中にぽんぽんと置いていく感覚なんです。実年齢とキャリアがクロスすると、そういうことになるのかな」と語っています。

  

 

 

 

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下は神野美伽さんが9日(日)、10日(月)にUPされたオフィシャルブログです。

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「惨殺浪人・夢死郎」の制作発表、そして…

 

 61回。大京映画のテレビ新シリーズ「惨殺浪人・夢死郎」の制作発表記者会見が行われます。黒田社長(國村隼)は主演の錠島(長嶋一茂)、第1回ゲストの幹幸太郎(佐々木蔵之介)を紹介し、未交渉のクリキンこと栗部金太郎(舟木一夫)とモモケンこと桃山剣之助(林与一)の出演まで発表します。翌日のスポーツ紙には「3大スター揃い踏み」「打倒 紋次郎!!」などの活字が躍りました。

 

 プロデューサーの関川(石井正則)は黒田の発表に焦りますが、クリキンとモモケンの両御大には事後承諾を取り付け共演が実現することになりました。椿屋では、脚本の岩本(朝倉伸二)と晋八(仁科貴)を含めて台本の打ち合わせが行われて、関川(石井正則)は「血しぶきなど残酷なシーンはいけません」とクギを差します。給仕に入った美月(岡本綾)は杉本(堺雅人)に意見を求められます。

 

 幸太郎が椿屋に帰って来ますが、外の猫の鳴き声がうるさいと言います。美月が表に出て、猫の声を出していたあさひ(山口智恵)に幸太郎が好きなジンジャエールを渡して帰ってもらうと、入れ替わりに錠島が来ます。美月が「どうしたん?」と聞くと、錠島は「会いに来た」と言います…。

 

 

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2024年コンサートスケジュール

 

☆青春賛歌 目次【1】2022年6月~

☆青春賛歌 目次【2】2023年1月~

☆青春賛歌目次【3】2024年1月~