舟木一夫が大阪でNo.85ふれコン

~「偲ぶ 十七回忌『遠藤実の世界』」~

 

―後半に第62回・63回「オードリー」―

―神野美伽のオフィシャルブログも―

 

 

 本題に入る前に―。「入梅」は、「八十八夜」や「二百十日」などと並ぶ雑節(ざっせつ)の一つで、中国で出来た二十四節気(にじゅうしせっき)に加え、さらに季節の変化をつかむために作られた日本独自の暦です。梅雨の時期に入る日をいい、現行暦では太陽の黄軽が80度に達した日とされ、太陽暦の6月11日ごろにあたります。農家にとって梅雨入りの時期を知ることは田植えの日取りを決めるうえで重要でした。「梅雨入り」「入梅」とも「梅」が付くのは、梅の実が熟する頃に振る雨だからという説が一般的です。

 

 

 

 本題に入ります―。舟木一夫さんは2024年6月11日(火)14時から、大阪市北区梅田の大阪サンケイホールブリーゼで、大阪・ふれんどコンサート(ふれコン)を開きました。1976年8月8日に大阪・御堂会館でスタートして以来、85回目のふれコンになりました。客席は912席ですから、満席になりました。東京は7月3日(水)になかのZERO大ホールで行われる予定です。大阪市の11日の天気は晴れで、最高気温は29度という6月とは思えない暑い一日で、舟木さんは「暑い、暑い」を連発していました。

 

 早速、実際に行かれた舟友さんからご連絡がありました。舟友さんから送っていただいたパンフレット(下の写真)によると、今回のテーマは「偲ぶ 十七回忌『遠藤実の世界』」です。セットリストも送っていただきましたので掲載します。舟友さんは「10年ほど前に遠藤先生の特集を新橋演舞場で初めて聴いて感激しましたが、その頃から何もかも全く衰えなしで、高音部も低音部も舟木さんの声の魅力はしっかり維持されていて、驚きです」と記されていました。

 

 また、別の舟友さんによりますと、舟木さんはトークの中で「来年はすでに30くらいのコンサートが決まっていて、50にはなるでしょう。皆さんも体調を整えて下さい」などと仰ったようです。来年は80歳でのコンサート活動になりますが、とにかくお元気ですね。頼もしい限りです。

 

 

<セットリスト>

~オープニング~

お月さん今晩は (藤島桓夫/作詞・松村又一)

 

みちづれ (牧村三枝子/作詞・水木かおる)

他人船 (三船和子/作詞・遠藤実)

 

からたち日記 (島倉千代子/作詞・西沢爽)

星影のワルツ (千昌夫/作詞・白鳥園枝)

 

花咲く乙女たち (舟木一夫/作詞・西條八十)

若いふたり (北原謙二/作詞・杉本夜詩美)

東京新宿恋の街 (舟木一夫/作詞・荒木忠雄)

 

十字路 (小林旭/作詞・西沢爽)

くちなしの花 (渡哲也/作詞・水木かおる)

すきま風 (杉良太郎/作詞・いではく)

 

~後   半~

 

初恋マドロス (美空ひばり/作詞・西沢爽)

哀愁出船 (美空ひばり/作詞・菅野小穂子)

襟裳岬 (島倉千代子/作詞・丘灯至夫)

 

~ラストブロック~

 

未練ごころ (こまどり姉妹/作詞・西沢爽)

夢追い酒 (渥美二郎/作詞・星野栄一)

ギター仁義 (北島三郎/作詞・嵯峨哲平)

ソーラン渡り鳥 (こまどり姉妹/作詞・石本美由起)

 

~アンコール~

北国の春 (千昌夫/作詞・いではく)

 

 遠藤さんは2008年12月6日午前10時54分に急性心筋梗塞のため、東京都中央区の病院で亡くなりました。76歳でした。作曲家として世に送り出した楽曲は5000曲以上と言われ、舟木さんがふれコンで歌ったような多くの歌手を育てました。政府は遠藤さんが亡くなった翌年1月23日に国民栄誉賞を授与することを正式決定しています。作曲家では古賀政男、服部良一、𠮷田正さんに次いで4人目の受章者でした。2017年3月には、新潟市西区の内野駅前広場に「遠藤実顕彰碑」が建立されているほか、同市西蒲区越前浜には「遠藤実記念館・実唱館」もあります。

 

遠藤実記念館 実唱館より

 舟木さんは2014年に京都・南座(2月22日~23日)、名古屋・中日劇場(3月28日~29日)、大阪・新歌舞伎座(5月2日~4日)、東京・新橋演舞場(5月31日)で「七回忌に偲ぶ~遠藤実スペシャル『決して散らない花々』」を開催しています。このうち、新橋演舞場でのシアターコンサートは昼夜二部構成で行いましたが、マスコミの取材に「三回忌の時はまだ先生の死が生々しくて辛かった。七回忌を逃すと次は十三回忌。その時はもうこっちが危ない。先生の曲がなくなると、昭和の流行歌のある一面がごそっと落ちる。流行歌の恩人なんですよ」と冗句を交えて語っています。

 

 

 サンケイホールブリーゼはブリーゼタワー7階にあります。ブリーゼはそよ風の意味で、このホールから新しい時代の文化・芸術の心地良い風が吹くという思いが込められています。1952年に開場されて以来、大阪の劇場文化の基礎を創ったサンケイホールのDNAを受け継いでいます。下の写真のように、真っ白な印象にこだわったホワイエがお客さんを出迎え、客席内に一歩入れば漆黒の空間です。壁、椅子、背もたれ、手すりなど全てが黒一色。黒色は観客の舞台上への意識を高める効果があると言います。客席数は1階562席、2階306席、バルコニー44席の計912席です。

 

アクセス

 

 

  舟木さんが「ふれんどコンサート(通称ふれコン)」をスタートさせたのは、1976年8月8日の大阪・御堂会館、14日の東京・イイノホールでした。通常のコンサートとは違って後援会員のための“特別メニュー”のコンサートで、舟木さん自身が提案し、構成・演出からパンフレットまで、舟木さんのイメージをデザイナーに伝えて制作しました。同年、シンガーソングライターとして「さ・よ・な・ら高校三年生」と銘打ったギターによるコンサートも行いました。ポスターには「“いたみ”に耐えた季節の数だけ 男はきっとやさしくなれる」。当時の客席は前列2列以外はまばらな状態でした。第1回ふれコンのパンフレットには、舟木さん自身が以下のように記しています。

 

 後援会員の皆さんだけに聞いていただく、このコンサート……。僕にとって初めての試みです。まァ年に一度位は日頃お世話になっている皆さんの為だけの……いわば内輪のコンサートがあってもいいんじゃないのか……と割と気軽に発案しました。

 多分こう云う企画は我々歌手の世界でも初めての事でないかと思います。ですからこう云うステージを作る事が良いのか悪いのか僕にも良くは判りませんが面倒な考えは抜きにして、普段のステージでは歌えない歌を……あるいは皆さんがこんな歌を“舟木”が歌ったらとお思いになった歌のリクエスト等を、中心にして年一回の内輪の集いとして楽しんでいただければと思う訳です。

 何しろ今回が初めての事ですのでうまくピントが合わない部分もあると思いますが、もし皆さんのお気に召したら“ふれんど”コンサートを恒例にするのも悪くないと思います。何はともあれ楽しくやりたいですね。終わった時点での御意見を楽しみにしながら……。 

 

 ふれコンはこれ以降、原則年2回のペースで大阪と東京で開かれ、2年後からは年1回の「ラヴリーコンサート」も加わり、現在はやはり年1回の「風アダルトに」が秋口に開催されています。後援会員を大切にする舟木さんが行動で示している証左です。

 

第1回ふれんどコンサートのパンフレット

 

 

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下は神野美伽さんが11日(火)にUPされたオフィシャルブログです。

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美月と錠島を会わさないために…

 

 62回。錠島(長嶋一茂)が美月(岡本綾)に会うため椿屋に来ます。表で出会った美月が「どないしたん」と聞くと、「会いたくなった。出られないか」と誘いますが、美月は「明日になったら、また気持ちが変わってしまうかもしれへん」と言うと、錠島は「もうすぽっかさない」。錠島を追い返したものの、我慢できなくなった美月は椿屋を抜け出そうとしますが、滝乃(大竹しのぶ)に止められ「何べん言うたら分かるの。今晩は美月ちゃんの横で一緒に寝る」。滝乃は春夫(段田安則)も巻き込み、美月を外に出さないよう見張ります。

 

 また、関川(石井正則)は椿屋で台本を書かせている岩本(朝倉伸二)を極秘で訪ね、「今回あなたを抜擢したのは誰ですか。そのことを忘れないで欲しい。台本は私の言う通りに書いて下さい。あなたの将来の保険だと思って、私の言うことを聞いて下さい」と説き伏せます。前回の杉本(堺雅人)らとの打ち合わせのようなドギツイ場面は避けて、あくまでもテレビ映画に相応しい内容にさせようとします。

 

 一方、会見で幹幸太郎(佐々木蔵之介)に威圧された錠島は、アパートに訪ねて来た晋八(仁科貴)に「お前がどんな殺陣を付けても、俺がどんなにあいつを斬っても残るのは幹幸太郎だ」と言うと、晋八は「何弱気になってんねん。ワイは殺陣師として主役を支える。甘えんじゃないぞ」と怒って出て行きます。また、樹里(井元由香)は倉庫にトラ(菊池隆則)を呼び出し、「私のライバルを今度のテレビ映画に出られへんようにして」と頼み、出て行きます。そこへ、錠島と美月が入ってきます…。

 

 63回。美月と錠島が殺陣の特訓をする後ろで、樹里の言いつけで見張っていたトラはカツドウ屋で、晋八に自信のなさを打ち明けますが、くずくず言うなと一喝されます。滝乃は帰ってきた美月を心配してまた美月の部屋で「雨の朝、美月ちゃんをすっぽかしたあいつのことは一生許さへん」と言いながら一緒に寝ます。

 

 杉本は脚本の岩本に、脚本が打ち合わせた通りに書けていないと怒ると、岩本は関川の注文で書いたと打ち明けます。杉本が「俺の企画は何処へ行ったんだ」と言うと、関川が「撮れないんなら降りなさい」。晋八が「ワイもやめる!」ととやり合っているところへ幸太郎が現れ、「俺も辞めるで。俺は杉本と晋八にかけて引き受けたんや」。関川は「ちょっと待ってください」と慌てます。

 

 黒田(國村隼)が直接、幸太郎に詫びを入れると、幸太郎は「俺のスケジュールは3日間。よう計算して台本作りや」。改めて出来上がった台本を見て、黒田は「よっしゃ、これでええ」とGOサインを出し、「冒頭で夢死郎に斬られる駒は誰にするんや」と聞くと、関川は「二階堂樹里で考えています」と言うと、杉本は「吉岡美月のイメージです」。さて…。

 

 

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2024年コンサートスケジュール

 

☆青春賛歌 目次【1】2022年6月~

☆青春賛歌 目次【2】2023年1月~

☆青春賛歌目次【3】2024年1月~