大阪 万博記念公園 太陽の塔

 

舟木一夫と「世界の国からこんにちは」

~大阪・新歌舞伎座でのジョイントコンサート~

―神野美伽のオフィシャルブログも掲載―

 

―後半に第49回「オードリー」―

 

富山湾 蜃気楼

 

 本題に入る前に―。舟木一夫さんが2000年10月6日に「蜃気楼」(作詞&作曲・上田成幸)をリリースしています。この曲にはタイトル意外に“蜃気楼”は出てきませんが、♪寒い午後は 誰かの手に ゆだねればいい…という作詞が素晴らしい名曲だと思います。本物の蜃気楼は、大気中の温度差で光が屈折を起こし、遠方の景色や物体が伸びたり逆さまに見えたりする現象のことです。蜃気楼には上位と下位の2種類があります。日本で蜃気楼を鑑賞するのに一番いい場所は富山・魚津港周辺の海岸で、ここでは上位蜃気楼を“春の蜃気楼”(4月~5月)、下位蜃気楼を“冬の蜃気楼”(11月~3月)と呼んでいます。

 

蜃気楼 (クラシックCD付)

 

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 本題に入ります―。舟木一夫さんと神野美伽さんが大阪・新歌舞伎座で行ったジョイントコンサートで、「旅の夜風」とともにデュエットした曲が1967年3月1日にリリースされた1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のテーマソング「世界の国からこんにちは」(作詞・島田陽子、作曲・中村八大)でした。もとは毎日新聞社主催の一般公募の中から作詞の島田さんが選ばれ、1967年1月14日付の紙面で発表されました。

 

開催期間中の会場風景。1970年4月撮影。Wikipediaより

 

 この歌は、三波春夫(テイチク)、坂本九(東芝音楽工業)、ボニージャックス(キングレコード)、吉永小百合(日本ビクター)、弘田三枝子(日本コロムビア)、西郷輝彦・倍賞美津子(日本クラウン)、山本リンダ(ミノルフォン)、叶修二(日本グラモフォン)の8人の歌手が歌うレコード会社8社の競作で発売され、総売り上げは300万枚を超えるミリオンセラーになりましたが、三波春夫はそのうち140万枚を売り上げていました。

 

世界の国からこんにちは

 

 三波は1964年10月の東京オリンピックのテーマソング「東京五輪音頭」(作詞・冨田隆、作曲・古賀政男)でも、三橋美智也(キング)、坂本九(東芝)、橋幸夫(ビクター)、北島三郎・畠山みどり(コロムビア)などの競作を押さえて最もヒットさせました。三波は1994年8月に東京・歌舞伎座で開いた「芸道55周年記念リサイタル」で、この2曲を「生涯の宝物でございます」と語っています。

 

東京五輪音頭~世界の国からこんにちは(舞踊ガイド付)

 

 神野美伽さんによると、「世界の国からこんにちは」も舟木さんの選曲で、神野さんも大賛成したそうです。神野さんは「いろんな感性が舟木さんと似ているってすごく思いました。曲を選ぶ感性もそうです」と話していました。舟木さんがこの曲を選んだのはもちろん、2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間、大阪市の人工島「夢洲(ゆめのしま)」で開かれる「関西・大阪万博」を睨んでのことです。

 

 

 同博覧会は「いのち輝く未来社会のデザイン」を主テーマ、「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」をサブテーマとし、「未来社会の実験場」をコンセプトにしています。テーマソングは、小渕健太郎と黒田俊介の男性デュオ「コブクロ」が歌う「この地球(ほし)の続きを」で、♪子供達が変えてゆく この地球の続きを…と、未来を担う次世代に願いを託しています。

 

 

 1970年の大阪万博は77か国が参加し、183日間に6421万8770人が入場しましたが、2025年の関西・大阪万博では2820万人(うち国内2470万人、海外350万人)の入場者数を想定しています。 

 

 

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 下は神野美伽さんが27日(月)にUPされたオフィシャルブログです。

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美月は錠島に「きっと変えて見せる!

 

 49回。滝乃(大竹しのぶ)は美月(岡本綾)に「春夫さん(段田安則)とは何でもないえ」と言うと、美月は「ほんなら椿屋を継ぐために別れた人は? 君ちゃん(藤山直美)に聞いたんや、その人と時別れた時のお母ちゃまが一番可愛そうやった言うてたもん」。滝乃は「私のことはどうでもよろし。今の美月ちゃんのこと話してんや」と言うと、「私は何にも隠さへん。錠島さんが好きや。どないに反対したって私の心の中まではどうしようもないやろ」と返され、滝乃は「そやな。けど、このことだけは覚えといてちょうだい。恋することは素晴らしいことやと信じてるやろけど、恋は必ず人を幸せにするとは限らへん」。美月は「そうかもしれんけど、錠島さんを好きやということは止められへん。幸せになるかならんかは、その人次第やと思う」。

 

 愛子(賀来千香子)は「滝乃さんを恋してたこと…」と言いかけると、春夫は「あほなこと言うな」。愛子「誤魔化さないで」。春夫「僕が愛してるのは愛子だけや」。愛子「私と会う前のこと知りたいのよ」。春夫「ええやないか」。愛子「やっぱり愛してたのね」。春夫「好きやったかもしれん」。愛子「かもしれんって何?」。春夫「愛子を紹介されて心から君を愛したのはほんまや」。愛子「滝乃さんの紹介だったから、私とお見合いしたの?」。春夫「僕のこと相手にしてくれんかったんや」。愛子「やっと謎が解けたわ。結婚する時、どうしてパパがこの家に住むことになったのか。パパのあの人への未練から全てが始まったのよ。今更どうしようもないけど、美月も二つの家を自分の家として受け止めたのよ。梓もこんな大人たちが嫌になって家を出て行ったのよ。私だけよ、出ていく勇気もなくて」。春夫「勝手に物語を作ったらあかん。大事なのは今やろ」。愛子「過去を消すことは出来ないわ」。

 

 美月は錠島のアパートに行きますが、不在です。隣の梓(茂山逸平)が出てきて、「ウチでよかったら入り」。昨日の“騒ぎ”に触れられ、美月が「梓は反対?」と聞くと、梓は「お姉ちゃんが好きやったら、どないしようもないやろ」。美月が「あの人は才能もあるし、ほんまは優しい人なんや」と言うと、梓は「相当まいってるな」。そこへ二階堂樹里(井元由香)が錠島の部屋を訪ねてきますが、居ないと分かるとすぐ帰ります。美月から「時々来るの?」と聞かれ、梓は「一昨日(おととい)も、一昨昨日(さきおととい)も来てたかな」と答えると、美月は「泊って行くの?」。梓は「知らんわ」。美月が「ほんまのこと言うてよ」と言うと、梓は「やめてくれよ。落ち着こうと思うて出て来たのに。よりによって隣に彼氏なんか作るなよ」。  

 

 カツドウ屋で錠島がうどんを食べていると、樹里か来て前に座りますが、錠島は「どけよ」。樹里が「私がスターになったら大事にしてくれる?」と言うと、錠島は「うるさいな。うどんがまずくなるんだ」。美月が入ってくると、樹里が残っている錠島のうどんを錠島の頭からかけます。そして、「オードリー、この男は最低よ。さんざん私を抱いておいて、主役に選ばれたら知らん顔。こいつはただの女たらし」と言い残して出て行きます。錠島も出て行き、川で泳いで洗い流しています。岸辺で見ていた美月は「ごめんなさい。父も母もみんな誤解してるのよ」。錠島「人間同士は全てが誤解だ」。美月「そうかしら。好きな人とは分かり合いたいということやないの」。錠島「分かり合うことは不可能だ。俺は生まれてこなきゃよかったと思ってる。俺は誰も信じない」。美月「けど、言うたやないの。美月は俺の女神かもしれないって」。錠島「気分だ。気分は変わる」。美月「私、錠島さんを変えたい。私を信じられるようにしたい。きっと変えて見せる」。錠島「俺は変わらない」と言って、また川に飛び込みました…。

 

 

 

 

 

 

 

2024年コンサートスケジュール

 

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