長崎県 鬼木棚田
   

神野美伽が語る「舟木一夫ファン」

~22日発売の夕刊フジで書き切れなかったこと~

 

―後半に第45回「オードリー」―

 

                       

 本題に入る前に―。田植えの時期の若い苗のような新鮮で明るい黄緑色のことを「若苗色(わかなえいろ)」と呼びます。若苗色は初夏の色として平安時代から使われてきた伝統的な色名で、明るい黄緑の中にかすかなくすみを感じさせます。若苗より濃い苗色は夏の色になります。平安時代に親しまれた若苗色は紫式部の「源氏物語」の第49帖「宿木(やどりぎ)」に「濃き袿(うちかけ)に、撫子(なでしこ)と思しき細長、若苗色の小袿(こうちぎ)着たり」と書かれ、「浮舟は濃い掛(貴婦人の正装)に撫子色かと思える細長を重ね、若苗色の小袿を着ています」という意味になります。

 

 

 

 

 本題に入ります―。歌手の神野美伽さんが、大阪・新歌舞伎座で2024年5月2日から8日まで行われた「舟木一夫&神野美伽ジョイントコンサート」について語った夕刊フジが22日(水)午後、駅売店やコンビニなどで発売されました。神野さんが語った内容は夕刊フジ紙面、または夕刊フジの公式サイトzakzakでお読みください。インタビューは約1時間半にわたって行われましたが、今回は紙面に書ききれなかったことをお伝えしたいと思います。

 

 

 ❤最初に新橋演舞場で舟木さんの楽屋でお会いして帰る時、劇場の外で「ここ宝塚のファンの皆さんかしら…」と思うほど、皆さん整列してすごくきちっと並んで、舟木さんの帰りを待っていらっしゃるんです。最近、出待ち入り待ちではファンの方も距離が近くて、友達感覚で話しかけたり、写真やサインを希望したりというのが当たり前の世代。舟木さんのファンはわきまえていらっしゃるし、舟木さんはそれをきちっと認めていらっしゃる。

 

 ♥それは新歌舞伎座でも、私の方は15分、20分ぐらい早く楽屋入りしていたんですけど、その時間にはもうファンの方は並んで、小雨の降る中でお待ちになっている。飛び出してきて舟木さんにどうこうというのはないんです。この礼儀正しさっていうか、ファンたるものこうあるべきっていうような、それこそ舟木さんと歌わせていただいた「旅の夜風」の美しい日本語に感動したように、こういう形の後援会って素晴らしいなって感動しました。

 

 ♥4日の公演の後、舟木さんにご飯をごちそうになっている時、「声」の話になって、一見心で歌うって言った方が形としてはいいんですよ。だけど舟木さんは「じゃないんだよ、声、声なんだよ」とおっしゃられたので、私は生意気にも「声というのは人間の魂の響きなんですよ。だから先輩が言われるように、声で歌うっていう意味はよく分かります。文字で書いたら「声で歌う」だけなんだけど、そこには舟木さんのいろんな思いがあると思います。

 

 ♥舟木さんとジョイントして歌うことに対して、一部に直接クレームを言ってきたり、電話をかけてこられたお客さんもおられたようですが、神野さんは「毎回公演後、劇場で握手会というのを行った際、嬉しかったのは日を重ねるごとに“舟友さん”がたくさん並んでくださって、私のSIZUKO(アルバム)を買って「あなたの歌を今まで聴いたことがなかったけど、今日はすごく良かったって伝えてくれました」と感謝の気持ちを話されていました。

 

      神野美伽Instagram 5月8日 大阪・新歌舞伎座

 

 

 

 ■6月12日(水) 東京・丸の内のCotton Clubで、CDアルバム「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE」の発売(4月17日)を記念したアルバムレコ発ライブ「MIKA SHINNO WITH ALL STAR JAZZ BAND Live」が行われます。1st stage 16:30~/2nd stage 19:30~。アルバムのレコーディングに参加したミュージシャンが集合する、一夜限りの特別プログラムです。

 ■6月19日(水) DVD&CD「神野美伽 40周年コンサート My Voice is the sound of my soul」が発売されます。  

 

 

 

 

 

 

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ロクさん、もみじ、お地蔵さんの送別会が開かれる

 

 45回。美月(岡本綾)は錠島(長嶋一茂)の部屋をノックし「きょう撮影所で俳優部の解雇者の発表があったんです」と言うと、錠島はドアを開け「入れ」。美月は「錠島さんの名前ありませんでした。中堅の俳優さんらは全員解雇です。大部屋はロクさん(夢路いとし)、もみじさん(三田篤子)、お地蔵さん(岡田友孝)の3人です。他の人には悪いけど、嬉しかったんです、私」と話します。

 

 錠島は「(俺は)助かったのか」。美月が「明日6時から晋八君(仁科貴)ところで、ロクさん、もみじさん、お地蔵さんの送別会やるんですけど、来て下さいね」とメモにして置こうとすると、隣の部屋に梓が帰ってきた気配がして「今、帰ってきたわ」と言います。錠島から「誰?」と聞かれ、「実は隣り、弟なんです」と答え、「私の弟です。父親とけんかして家出してるんです。受験勉強で大変な時やのに」と話すと、錠島から「京大でも受けんのか」と聞かれ、「京大の医学部狙いです。よかったら…」と言って、持ってきた弁当を差し出します。

 

 梓(茂山逸平)の部屋に行くと「どこ行ってたん? トイレか? ここのトイレ怖いやろ。俺、夜中に一人で行くの弱いねん」言うと、「トイレに一人で行けんような子供が、よう家出したもんやね」とからかいます。梓は「勉強はやってるで、バイトしながら。家にいるよりずっと落ち着くわ。お姉ちゃんも、はよ家出たほうがスッキリするで」と言いますが、美月は「私は自分の部屋好きやから」。隣の錠島は時々聞こえてくる二人の会話を聞きながら、美月が置いて行った弁当を食べています。

 

 美月は梓に「パパ、元気がなかったんやけどリチャード君(トロイ)が来てから張り切ってるわ」と伝えると、梓は「ベトナム戦争か。もう何年やってるやろ」と美月に尋ねます。美月は「東京オリンピックの年やから、もう8年や。リチャード君は明るくて面白うて。一週間前まで戦地にいたなんて思えへん」と話すと、梓は「アホやな。人間は思うてることの8割か9割は隠してるんや。お姉ちゃんもママと椿屋のおかんの間でずっと本音隠してきたやんか」。美月は「リチャード君に会いに来いへん? 」と誘いますが、梓は「戦争に行く人に何て言うてええんか分からへん」と断ります。 

 

 滝乃(大竹しのぶ)、春夫(段田安則)、愛子(賀来千香子)、美月に囲まれて椿屋の懐石弁当を食べていたリチャードは「わぁーっ綺麗! 日本のアーツ」と感嘆すると、春夫が「確かにアメリカの料理にアートはないわな」。愛子は「リチャード君はお箸の使い方も上手ね」と言うと、「僕、半分日本人やから。左でもお箸できまっせ」と言って見せます。愛子に「二刀流や」と言われたリチャードは「二刀流? チャンバラやん。宮本武蔵。僕、ロスのシアターでよく見てたもん」と言って、翌日に美月に撮影所へ連れて行ってもらう約束をしました。

 

 雨の中を傘をさして撮影所を歩く二人。美月が「一週間前は映画も撮ってたし、もっと賑やかやったんやけど」と言ってリチャードを衣装部屋に案内します。紀代麿(麿赤〇)がいて「オードリー、もう一人は誰か」と聞きます。美月は「従兄のリチャードです」と紹介します。紀代麿は「外人か。ワシは生き残ったで。黒田(國村隼)も思うたほどアホやなかった。映画もテレビも同じや。ワシは拘らん。時代劇は時代劇や」と言って、リチャードに着物を着せてみせます。

 

 カツドウ屋では貸し切りで送別会が開かれています。ロクさんが「東の御大も川の御大も時代の流れには逆らえんかった。御大もワシらも役者という意味では同じや。けど、ワシは死ぬまでカツドウは辞めへんで」と話すと拍手。酔ったもみじは「朝倉もみじの主演作品は1本だけや。ずっと主役になれると思うてたんや」。ロクさんが「明日東映の仕事があるから失礼するわ」と言って出て行きます。入れ替わるように錠島が入って来て、もみじに「いつかどこかで共演しよう」とだけ言って出て行きます。もみじも「何やねん。映画ももみじもなくならへんで」と言言い残して出て行きます。杉本(堺雅人)が「僕は大京映画に残るよ。残ってテレビ映画を作る。残った者で大京映画を改革しよう」と言うと、晋八の拍手に合わせて全員が拍手します…。

 

 

2024年コンサートスケジュール

 

☆青春賛歌 目次【1】2022年6月~

☆青春賛歌 目次【2】2023年1月~

☆青春賛歌目次【3】2024年1月~