映画「クライマーズ・ハイ」について

 

クライマーズ・ハイ

 

 

 

 NHKBSプレミアムできょう8月12日午後2時40分から映画「クライマーズ・ハイ」(監督・原田眞人、2008年7月5日公開)が放映されます。横山秀夫さんの小説「クライマーズ・ハイ」(文藝春秋)を映画化したものです。昨日11日にもブログに書きましたように、この映画には実際に現場に行った私も“間接的”に参加しています。

 

 というのも、私は産経新聞の記者時代に月刊「TVnavi」というテレビ誌を創刊し、俳優の堺雅人さんに2005年2月号から2009年3月号まで計50回、「文・堺雅人」という連載を書いていただきました。連載はまもなく産経新聞出版から書籍化されました。連載中に堺さんと何回か、食事を共にしお話しする機会がありました。

 

 

 

 その中で、私が日航機墜落事故の事故現場をスーツにネクタイ姿のまま取材した話もした記憶があります。堺さんは地元新聞社の社会部・県警キャップ役として映画に出演することが決まった際、その時の私の話を覚えていてくれて、役作りのために取材させてほしいと連絡してこられました。

 

 

 

 堺さんは私の説明に、持参したノートにしっかりメモを取られていました。私も取材される側というのは滅多にないことでしたが、2時間くらいお話ししたことを覚えています。その時の2人の模様は堺さんの単行本の中に一葉の写真として収めてくれています。出版時は、この写真を入れていただけたのかと驚いたものです。

 

 堺さんの紹介で、その後も、この映画に出演されるという何人かの俳優の方が私のところに取材に見えました。皆さん、真夏に「スーツ、ネクタイ、革靴」で取材したことに驚かれていました。後で知ったことですが、脱水症で倒れた記者も何人かいたようです。今から考えると、よくぞ生還したものだと思いますね。

 

 映画では地元新聞社の遊軍・事故担当全権キャップを堤真一さんが演じられ、各賞の優秀主演男優賞を獲得されましたが、堺さんは日本アカデミー賞、報知映画賞、日刊スポーツ映画賞、キネマ旬報ベストテン、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールなどで「優秀助演男優賞」に輝きました。

 

 

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 日航機が墜落した現場で11日夜から12日に行われた精霊流しや慰霊登山、追悼式の模様などをテレビ中継などを使ってご報告いたします。