舟木一夫と共に★最初のブログ再生 

 

 舟木一夫の芸能生活60周年を記念して、2022年6月5日から始めたブログ「akiraの青春賛歌」の第1回目を、以下にそのまま“再生”させます。

 

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 1963(昭和38)年6月5日(水)、日本コロムビアから「高校三年生/水色のひと」(作詞・丘灯至夫、作曲・遠藤実)がリリースされました。愛知県一宮市から単身上京してきた弱冠18歳の上田成幸少年が、歌手・舟木一夫としてデビューした記念の日です。縁起を担ぎ大安の日を選び、デビュー曲の相場が5000枚だった当時としては異例の4万枚を出荷しました。晴れやかな記念日とは裏腹に東京地方は朝から雨のち曇りという生憎の空模様でしが、4か月前のレコーディングの際に「絶対売れる!!」と確信していた舟木さんは売れ行き状況を固唾をのんで見守っていました。

 

 「たった3分02秒(「高校三年生」の長さ)が僕の人生を決めてしまった」

という舟木さん。その日以来、昨年で芸能生活60周年の区切りの年を迎え、いま新たな船出をしています。

 

舟木一夫 芸能生活60周年記念コンサート(DVD)

 

 

 昨年1月19日に東京・有楽町の東京国際フォーラムホールAで60周年記念コンサートを開催したのを皮切りに全国各地で精力的に記念コンサートを展開しましたが、どの会場も満員御礼状態。とりわけ、東京国際フォーラムで歌った「その人は昔」は圧巻でした。作詞・松山善三、作曲・船村徹による一大組曲を約40分にわたって“通し”で歌い上げたのです。

 

 

 

舟木一夫 芸能生活60周年記念コンサート(DVD)

 

 

1月19日 60周年記念コンサート

東京国際フォーラムA

 


 第1部
  1 OVERTURE~OPENING
  2 初恋     
  3 まだ見ぬ君を恋うる歌  
  4 あゝりんどうの花咲けど  
  5 貝がらの歌  
  6 夕月の乙女       
  7 木挽哀歌
  8 麦笛     
  9 帰る          
  10 夕笛  
  11 吉野木挽歌~絶唱  
  12 恋唄

第2部
  1 OPENING
  2 君へ心こめて  
  3 花咲く乙女たち  
  4 東京は恋する  
  5 北国の街    
  6 哀愁の夜     
  7 高原のお嬢さん
  8 その人は昔―東京の空の下でー     
  9 銭形平次
  10 ありがとうも さようならも     
  11 あゝ青春の胸の血は
  12 修学旅行    

  13 仲間たち   
  14 君たちがいて僕がいた  
  15 高校三年生  
  16 学園広場   
  17 少年いろの空
  18 みんな旅人  
  19 浮世まかせ  
  20 高校三年生(アンコール歌唱)

 

 

 

 

 舟木さんは以前、ステージで「60歳ごろから、現役のうちに『その人は昔』を通しでと思ったりしたんですが、お相手の女性もいりますし、第一、私が持つのかどうか…」と話したことがあります。後日、期待も込めて本人に真意を聞いてみると、「トークで言っているだけの話であって無理ですよ」。さらに畳みかけると、「15、6分のものなら何とかなるかもしれないけれど、組曲全体をやるとなると難しいでしょう」と後ろ向きでした。その夢をなんと77歳で実現させてしまったのです。

 

その人は昔<東宝DVD名作セレクション>

 

 

 60周年記念としてCDは「シングルセレクション」(5枚組)と「アルバムソングセレクション」(5枚組)が発売されましたが、60周年に相応しい出版物がないため、舟木さんのステージの企画制作会社である㈱アイエスの名倉正典社長の発案で写真集「60th/77age」(5000円)が発売されることになりました。舟木さんによると、77歳の誕生日を迎えた2021年12月12日から2022年2、3月にかけて撮影した写真で、100ページ前後。あくまでも“変なGさん”の写真集ということでした。

 

 

 そんな舟木さんの60周年を個人的にお祝いするためには、どんな方法がいいだろうかと考えた末、デビュー日の6月5日を期してブログを始めることにしました。タイトルは「舟木一夫デビュー60周年に寄せて」。10年前に50周年記念として出版しました「舟木一夫の青春賛歌」(産経新聞出版)を土台に、その後の10年に舟木さんについて記したりインタビューしたものなどを含めて綴っていきます。