開場前に中野サンプラザ前に“整列”するお客さん=2023年4月25日14時過ぎ
舟木一夫コンサートに行ってきました㊦
~2023.4.25中野サンプラザラスト公演~
4月26日付スポーツ報知で25日のコンサートのPARTⅠの模様が報じられました
舟木一夫さんが2023年4月25日に東京・中野サンプラザホールで行った「さよならサンプラザ」と題したコンサートについて、昨25日に続いて26日はPARTⅡ「―ありがとうサンプラザ」についてご報告します。
PARTⅡの幕が上がると、シルバーの織りのあるジャケット(襟は黒)、黒のパンツとベスト、蝶ネクタイ、ポケットチーフという衣装で階段一番上から登場。オープニングは通常コンサートと同じ「友を送る歌」。この選曲も西郷輝彦さんを意識してのことではないでしょうか。
「サンプラザは7月いっぱいまでイベントがあり、その後建て替えになります。新しいビルの中にコンサートホールが出来るか分かりませんが、この秋から取り壊して建設にかかるということになると…こっちが間に合わないかも(笑)。2部は種も仕掛けもありません」。※2028年に7000人収容の大ホールになる予定
「山のかなたに」、「あいつと私」、「雨の中に消えて」と1966年から順次スタートした松原智恵子さんが主演の日本テレビ系の連続ドラマの主題歌が続き、やはり松原さんと共演した舟木さん最後の日活映画「青春の鐘」(1969年1月11日公開)の主題歌で締めました。これは委託制作盤を除き、舟木さんには唯一の古関裕而作品です。
「きょうチャンネルNECOが撮影に入っています。オンエアが12月らしい。なんとか8(78歳)のうちにオンエアしてくれないかな。(「青春の鐘」の歌詞を引き合いに)すっかり未来がなくなっちゃった。お互い手を取り合って、慰め合っていきましょう(大きな拍手)。こういうところで拍手というのもどうかと…(笑)。ここからはどうしても外せない歌をまとめて5曲」
「最後の『湖愁』はある意味で『高校三年生』よりも思い入れのある作品。『高校三年生』より手前にあった大きなポイントとなる歌です。この曲が僕を『高校三年生』へと導いてくれた。名古屋で先輩(松島アキラさん)と一緒に歌った曲、コロムビアのオーディションで歌った曲。この歌は16、7歳の頃の気持ちに戻してくれる。その頃の想いに戻りたいということで去年の暮れに新曲として出しました」
今回の公演から発売された舟木さんのサイン入り“色紙”
「東京は恋する」、「北国の街」、口笛を会場いっぱいに響かせながら「哀愁の夜」、バラード・バージョンの「高原のお嬢さん」と続き、すっかり舟木さんの歌になった「湖愁」で締めました。この辺りになると、会場は“舟木ワールド”いっぱいです。花束やプレゼントの受け渡しが復活すれば“流行歌の景色”も広がってきます。
これまで発売されていた舟木さんのサイン入り“色紙”
「湖というと白樺を思い出す。テレビに出ると年がら年中、白樺(下のジャケット)のセットの中を手にマイクを持って歌いますが、全部口パク。歌は原盤のものを流される。レコーディングして6か月くらい経って気持ちも変わっている。あれが嫌でした。昔は編集でパチパチ切って貼り付けて番組を作っていたので、1時間の番組に出て玉置(宏)さんにしか会っていないなんてことがよくありました」
「1部の『青年おはら節』で協力していただいて、お客さんに元気があるのがよく分かったので、ここでもお付き合いをお願いして思いっきり行きましょう」
舟木さんが上着を脱ぐのに合わせて客席がスタンディング。「銭形平次」から「田舎の教会」へと続けました。「田舎の教会」は久しぶりでした。
「今日は撮影しているんです。オンエアを録画されて一番困るのは、毎年撮ったものを録画して後で見て“あああ、あいつまた3年前と同じことをしゃべっている”って思われる。時々、こっちの年も考えないで、こんなアップで来る。寄っちゃうんですね。歌舞伎の役者さんの話で、老優の舞台で演じる姿をアップで撮るという…常識がない…ですからアップで撮るなよ(笑)。さて、ちょいと着替えを」
黒の衝立の向こうでオレンジがかった茶色のジャケットに着替え。ライトで赤く染まった階段を上り、中段で振り向いて「その人は昔のテーマ」を歌う。最後の声の伸びも絶好調!! 階段を下りてトークに。
「僕は抒情歌というジャンルをそんなに歌ったわけではないですが、抒情歌の歌い手と言われる。童謡や唱歌も抒情歌に入ることを考えると印象の問題だと思う。抒情歌の歌の印象は4分の3拍子で繋ぐ歌。アレンジで変わります。ここからは抒情歌を」
「初恋」「夕笛」「吉野木挽歌~絶唱」と歌う。最近は「夕笛」の低音部分も良く声が出ていて、舟木さんは本当に絶好調です。
「島崎藤村、西條八十、3曲とも純粋詩人という方が書かれたもの。西條先生が書かれた持ち歌を歌っているのは、お千代姉さん(島倉千代子さん)が亡くなってから僕一人になってしまいました……偉いでしょ(笑いと拍手)。さて『さよならサンプラザ』ということで、ここからはずらっと並べて歌いながら、僕自身が楽しんでみたいと思います」
上着を黒いジャケットに着替え、「みんな旅人」を頭に置いて、「あゝ青春の胸の血は」「修学旅行」「仲間たち」「君たちがいて僕がいた」「高校三年生」「学園広場と初期の歌を続けて歌う。ここで頭を下げた後、階段を上って中央で「君へ心こめて」。舟木さんにライトが当たり幕が下りる。間もなくアンコールの手拍子に合わせて幕が上がる。
舟木さんはネクタイを外し、白いストールを纏って登場。「いろいろなホールが閉じられるのを経験してきました。きょうは『さよならサンプラザ』にお越しくださり有難うございました」
アンコールは「グッド・バイ・ソング」でした。床に青い光が広がり、赤いライトの光線が四方に伸びる中、歌い上げました。1980年1月にリリースされた舟木さん作詞・作曲の歌で、ピンク・レディーが1981年3月31日に東京・後楽園球場で行った解散コンサートのラスト曲としても歌われました。白い光に変わり、スタンディングオベーションの鳴り響く中、幕が下りました。「さよならサンプラザ」―。
PARTⅡ「―ありがとうサンプラザ」
オープニング
友を送る歌
山のかなたに
あいつと私
雨の中に消えて
青春の鐘
東京は恋する
北国の街
哀愁の夜
高原のお嬢さん(バラード調)
湖愁
スタンディング
銭形平次
田舎の教会
その人は昔のテーマ
初恋
夕笛
吉野木挽歌~絶唱
みんな旅人
あゝ青春の胸の血は
修学旅行
仲間たち
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場
君へ心こめて
アンコール
グッド・バイ・ソング
◇
《舟木一夫・2023年コンサートスケジュール》
■2月16日(木) 埼玉・大宮ソニックシティ
14:00
■2月24日(金) 東京・かつしかシンフォニ
ーヒルズ 14:00
■3月1日(水) 静岡・アクトシティ浜松 14:00
■3月18日(土)~23日(木)
大阪・新歌舞伎座 シアターコンサート
14:00~16:30
■3月27日(月)~29日(水)
東京・新橋演舞場 シアターコンサート
各 14:00
■4月12日(水) 千葉・松戸森のホール21 14:00
■4月14日(金) 群馬・高崎芸術劇場 14:00
■4月25日(火) 東京・中野サンプラザホール さよならサンプラザ 15:00
■5月10日(水) 岡山市民会館 14:00
■5月11日(木) 広島・上野学園ホール 14:00
■5月26日(金)~28日(日)
京都・南座 シアターコンサート 各13:30
■6月5日(月) 大阪・ふれんどコンサート
大阪・メルパルクホール
14:00
■6月7日(水) 愛知・日本特殊陶業市民会館 14:00
■6月12日(月) 東京・ふれんどコンサート
文京シビックホール・大ホール
15:00
■6月21日(水) 神戸国際会館 14:00
■6月22日(木) 大阪・梅田芸術劇場 14:00
■7月3日(月) 秋田・あきた芸術劇場ミル
ハス 14:00
■7月4日(火) 東京エレクトロンホール宮 城 14:00
■7月11日(火) J:COMホール八王子
14:00
■7月25日(火)~27日(木)
東京・浅草公会堂
25日は17:00、26日と27日は14:00
■8月7日(月) 埼玉・ウエスタ川越
14:00
■8月24日(木) 埼玉・川口総合文化センター
・リリア 14:00
■8月31日(木) 神奈川・相模女子大学グリー
ンホール 14:00
※確定分のみ掲載しています