新年おめでとうございます

　新しい年が明けました。おめでとうございます。今年は「癸卯(みずのと・う)年」。癸は静かで温かい大地を潤す水を表現し、新しい生命が成長し始める状態を表すとも言われています。また、うさぎは穏やかで温厚な性質から「家内安全」、飛び跳ねる姿から「飛躍」「向上」を象徴するものとされています。是非、“いい一年”にしたいものです。

　舟木一夫さんは1944(昭和19)年12月12日生まれですから、「甲申(きのえ・さる)年」です。ご自分の性格を伝える際、よく「O型、いて座、申年」という言い方をされます。“おおざっぱで気にしないタイプ”ということのようですが、何回かお会いして分かったことがあります。スタッフへの気遣いなど細かいことに気づかれ、コンサートや芝居に関しても慎重に物事を進める方なんです、実は。

　ところで、舟木さんは昨年暮れ、東京・新橋演舞場での10日間のロングコンサートを大成功させ、12月7日にリリースした芸能生活60周年記念の新曲「湖愁」が、オリコンの週間演歌・歌謡シングルランキングで1位を記録(1月2日付)する快挙を成し遂げました。北島三郎が70歳で歌った「あの日時代」が1位になった記録があるようですが、78歳での1位獲得は恐らくオリコンランキング史上初めての事だと思われます。

　舟木さんはロングコンサートのステージから会場のお客さんに向けて、「8(78)まで来たので0(80)までは行きましょう」と語りかけたうえ、「『湖愁』を歌ったおかげで、次の一歩を踏み出せそうです」と話し、具体的に、ブルーストーンの曲を毎年2枚ずつリリースしたいと意欲を見せました。ランキング1位が発表される前のことですが、確実に手ごたえを感じておられたのでしょう。

　その際、西田佐知子の「東京ブルース」や「アカシアの雨がやむとき」を挙げました。「湖愁」と同じように、西田のレコード会社に“仁義”を切った上で、新しいアレンジで吹き込み、新曲としてリリースする形になると思われます。舟木さんは以前、機会があれば自作のブルース調の曲をリリースしたいとおっしゃっていました。以前の話ですから無理強いはしませんが、出来れば実現させていただきたいですね。