母の事ではない。友達の事です。
アル中が再発するのでは。。と心配している。
またほんの少し、生活が荒んでいる様に思う。
彼女と出会ったのは、私が某ジュエラーに勤めていた頃。
私より1年弱遅く入ってきた。
私は百貨店側の人間、彼女はジュエラーの日本支社側が現地採用した人材だった。
(現地採用員というのは、現地のブティックが撤退する際は原則クビという立ち位置です)
6年間一緒に働き、私は病気が原因で退職。
職歴上後輩ではあったけど、同年齢なので話はよくしていて仲が良かった。
私が辞めてからもちょくちょく話はしていたし、お茶や食事にも行っていた。
彼女からはよく「後輩たちが言うことをきかない」と聞いていて、
逆に後輩たちからは「彼女が厳しすぎる。言い方が高圧的過ぎる」と愚痴を聞いていた。
教育係だった私を始め、頼りになる先輩方も私の退職後に続々と退職していて、
彼女を強力にサポートしてくれる人材がいなかったことも不運だったと思う。
既に辞めている私が後輩たちの愚痴を聞いていてもさほど力になることはできず。
彼女とその他スタッフたちの溝が埋まることはなく深くなる一方で、
とうとう他スタッフから無視され続けることになり、
彼女は長い間精神的にダメージを負って休職に追い込まれた。
本社からの聴取にも必死に受け答えし抗っていたように思う。
結局味方になってくれる人はおらず、彼女は退職することになった。
休職命令が出てから約1年。長く闘っていたと思う。
その間、彼女が酒に逃げ、重度のアル中になっていようとは夢にも思っていなかった。
彼女、昔からお酒が好きだったし、弱くもなかったから。。
アル中だと知ったのは彼女からの告白だった。
ある日一緒に夕飯を食べ、カフェに場所を移してしゃべるかwとなり、
私の車で移動していた車中で、彼女が突然ガタガタ震え始めた。
体中汗でびっしょり、でもガタガタ震えていて初めて見た時は本当に驚いた。
何が起きているのか全く分からなかった。
慌てて路肩に車を寄せ、彼女の体をさすっていると
彼女「大丈夫。寒いわけじゃない、大丈夫」
そう言う声も歯がかみ合わずカチカチ音を立て、ガタガタ震えた声で話す。
「見るからに大丈夫じゃないじゃん。病院行く?」
彼女「。。。。病院には。。もう行ってる。原因は。。知ってる」
アル中で通院していた。
しばらく入院もしていたらしい。禁断症状がだいぶ治まってきたので
通院に切り替えたのだそうだ。
退職する少し前も病院から職場の聴取に赴いていたらしい。
ただアル中だとバレると即退職となるので、必死に隠していたそうだ。
気が付いたらそうなっていた、と。
その頃の(今もだけど)彼女は家族と上手くいっておらず、
家族と離れて一人暮らししていた。
彼女曰はく、外に戻って(要は退院して)禁断症状が出たら、
またしばらく入院するように、と先生に言われているらしい。
「じゃ、また戻って治療に専念しないとな」と言うと
彼女「次入院する時は、緊急連絡先を先生に言わないといけないから、戻れない」
「一人じゃ禁断症状抑えたりできないでしょーが」
家族の連絡先を先生に言うことがよほど嫌らしい。
というよりも怖がっているように見えた。
「ん-じゃぁ、私の携帯番号を先生に言いなよ。何かあればすぐ行くわ。
別に血縁者じゃなくてもいいんでしょ?」
彼女からは「ありがとう」と「ごめんなさい」を連発された。
翌日から彼女は再入院した。