ブサイクとブス⑤ | 自分は被害者でも加害者でもありました

自分は被害者でも加害者でもありました

いじめの記憶を残し始めました。

時々、雑記も入りますm(*_ _)m

アメ限は自分の心を守る為です。基本、しばらく全表示します。数日してアメ限に変えてます。


 

知れば知る程、ちょっと怖くなるブサイクの語源について、ブサイクの自分が語る。


 

今は、ブサイクの語源、特に「細工」について書いています。スタートはこちらから☝️


では、早速、「細工」の熟語の例の続きを上げていきます。


「ちょっとした細工」

前回までの用例とはまるで違いますね。口語体の熟語です。話し言葉です。調べましたら、用例には「ちょっとした細工を施す」と出ていましたが、「ちょっとした細工をする」でも、意味が通じると思います。親しい友達や身近な人にはこれで充分。

ですが、例えば、自分がどこかの店の店員だとして、お客様や、取引先の人と話す時に、「ちょっとした細工をしといたよ」なんて言えませんよね。

こういう時に文語調に言い換えると「些細な細工を施す」となり、礼儀正しい印象になるでしょう。

口語体、文語体については、また、後にも出す事になると思います。


「手細工」

二通りの意味があります。

ひとつめは、まさにその通り。

「手先を使ってする細工」のことです。

ふたつめは、「素人の上手な細工仕事。また、その出来上がった物。」

用例にあった【手細工した籠】という言葉で、昔、祖父母に倣って作っていた「背負子(しょいこ)」を思い出しました。

あれこそ、どちらの意味でも「手細工」だったなぁと思います。

ちょっと脱線しますが、「しょいこって何⁉️」と思う方がいらっしゃると思うので、画像を貼り付けます。


画像はお借り致しましたm(_ _)m

これほど立派なものではありませんが、近い物を自分も作りました。

①木枠を組んで作る背負子です。L字型になっています。椎茸を原木栽培していましたので、種駒(椎茸の菌)を打ち込んだ原木を背負子に並べて縄で括り、背負って裏山を登って行き、並べていきます。帰りは、風呂を沸かす時に便利な枯れ枝等を背負子に積んで降りてきます。この背負子は釘を一切使って作っていませんでした。ノミを叩いて穴を空けて差し込んだり、藁を編んで作った藁縄で結んだりしています。作るのは、祖父の仕事。子供の頃は作るのをちょっと手伝っていた程度です。しっかり結んで組み立てないと、背負子が山登り中に崩れたら非常に危険なので、とても力がいるのです。祖母も藁縄を編む程度しかしませんでした。自分で一人で作ったのは中学生くらいからです。

②こちらがよく祖母が作っていた籠に似ています。籠型もしょいこと呼んでいました。材料はこちらのように、竹です。ただ、このように竹を長く縦に割っていく作業は(鉈・なた)でやるので難しく危険なので祖父がしていました。自分もやった事がありません。薪割りをやっと小学高学年でやれていた程度です💦

③こちらはPPバンドが材料。自分もこちらの方が馴染みがあります。今は市販されている様ですが、昔は、スーパー等の「ご自由にお持ち帰り下さい」コーナーに、ダンボールと一緒によく置いてありました。色も色々。それを集めて作ります。②③を見比べてもらうと分かるように編み方も色々。竹よりも固くないので、作りやすいし、背負った時も軽いです。手先が器用な母はすごいスピードで作っていました。

話を戻します。

手細工という言葉が生まれたのは、そう古くないです。何故ならば、昔は細工だけでなく、何でも作る事が手作業が当然だったからです。機械・道具が発達し、区別が必要になってからできた言葉だからです。選択肢が増えたという事でしょう。

今では、竹籠等は市販されている物も多いですが、わざわざ(手細工)と銘打って販売されていたりします。


「手前細工」

こちらはちょっと不思議な言葉だなと思いました。

人にあつらえず、自分で細工する事。転じて、自分で勝手にこしらえる事。または、こしらえたそのものの事。

本来はプロである細工師が収入を得る為に細工していたもの。これを、最初から自分が使う事を目的で、同様に作ったという事ですね。そこから、手先の器用な素人が自分なりに考えて作ったものという意味に転じていったという流れのようです。

ここまではさほど不思議でもありません。

ここに、ただ一文字加えると、別の意味にガラッと変わります。

「手前細工人」

自分の家で召し抱えている細工人。職人の事。

語尾に(人)が一文字ついただけですが、全く違う意味になりました。お抱え料理人、お抱えの運転手など。そう例えればわかりやすいでしょうか。それだけ、日常的に(細工)が行われていた。そういう事になるのだと思います。そして、細工の元々の意味を考えると、調度品の飾り彫りだったり、細工が生きるのに必要不可欠なものとも言い難い。お抱えの細工人を雇える、雇う必要があるのは、上級階級のお家柄等。我が家を飾りたてたり、贈呈品のやり取りをする余裕があるという事。この言葉の由来までは分からないままなのですが、戦続きの世の中では難しいと思いますので、江戸時代以降では無いか?と推測しています。


ざっと、ここまで「細工」について書いて来ましたが、このように、「細工」自体は決して善し悪しが含まれていません。そして、(容姿)についてを表現する為に使われていません。それが、どう変化していくのかを次回からは書いていきます。

次回は、一文字加えると良くない意味になるという用例をあげていきます。

最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。