いい天気ですな。
今朝はKバレエカンパニーのチケットを取り、これから美術展へ。
空いてますように。
そんなわけで、予習(復習?)して行ってきました。
人生26回目のオペラ鑑賞は、1年ぶりの新国立劇場オペラ
「ドン・ジョヴァンニ」です〜
新国立劇場オペラは、メジャーな演目も多くて、全部観に行きたいくらいだけど、いかんせん日程が合わないし、海外歌劇場の来日公演を優先してしまう。
でも、「ドン・ジョヴァンニ」は観ておきたいので優先して行く。
新宿から歩いて、けっこうすぐ着いた初台は新国立劇場、久しぶりのオペラパレス
私は4階席。
客席は、見える範囲は埋まっている。
新国立劇場だからか、客層はいつものクラシックよりはやや若く、女性の1人客が多い。
モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」は、スペインの伝説上のプレイボーイ、ドン・ファンを主人公にした、セヴィリアが舞台の物語ですが、このプロダクションでは、イタリアの実在したプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァになぞらえて、舞台をヴェネツィアをしているそう。
ドン・ジョヴァンニ…ニコラ・ウリヴィエーリ
レポレッロ…ジョヴァンニ・フルラネット
ドンナ・アンナ…マリゴーナ・ケルケジ
ドン・オッターヴィオ…フアン・フランシスコ・ガテル
ドンナ・エルヴィーラ…脇園 彩
マゼット…久保和範
ツェルリーナ…九嶋香奈枝
騎士長…妻屋秀和
で、開演
新国立劇場らしく?そこそこ豪華で、そこそこシンプルで、そこそこセンスのいい、つまりノーマルな舞台セット。
まずは期待のレポレッロ
ジョヴァンニ・フルラネット
出だし、間違えた?
私の席が遠過ぎて、演技が全く分からない。
声量もあまり無く、よく分からない。
キーマンなのに、大丈夫か。
そして主役ドン・ジョヴァンニは
ニコラ・ウリヴィエーリ
でも、役柄なのか、感動しないな。
期待していた「シャンパンの歌」は席が遠いからか、やはりそれほど感動しなかった。
ドンナ・アンナは
マリゴーナ・ケルケジ
おー。
これは迫力あるソプラノ。
これこれ。
こういうの聴きたい。
ドン・オッターヴィオは
フアン・フランシスコ・ガテル
唯一のテノールだからか、凄く爽やかで上品な声。
技巧的な歌唱をちゃんと聴かせてくれる。
オペラっぽい。
ドンナ・エルヴィーラは日本人
脇園 彩
勝気な感じのエルヴィーラ。
ツェルリーナは
九嶋香奈枝
小さいけど頑張ってます。
マゼットは印象に残らず。
休憩
後半になって、全体的に調子が上がって来たような。
風邪引いてる?隣のおじさんの鼻息が煩くてイライラしたけど、やはり生の舞台はDVDで観るよりは物語を楽しめる。
最初は眠かったけど、ドンナ・アンナ、オッターヴィオ、エルヴィーラ達の素晴らしいアリアで会場も盛り上がって来た。
演出はいろいろ工夫しているようでしたが、1番はこのチェスの騎士(ナイト)
騎士だけに、どちらにも取れるし、舞台装置としても美しい。
あとは大きな女性の人形も象徴的に使われていて、視覚的には寂しくはない。
そしていよいよ地獄落ち。
騎士長の
妻屋秀和
安定した声。
全般的には、ボケ担当のドン・ジョヴァンニに対し、レポレッロがツッコむオペラなのに、全然盛り上げてくれないので、それぞれが孤軍奮闘しているような感じ。
歓声が大きかったのは、脇園 彩とフアン・フランシスコ・ガテルでしたが、私はマリゴーナ・ケルケジも良かったなー。
でも、やっぱり「ドン・ジョヴァンニ」自体は好きじゃないな。
こんな魅力的な人物を、悪人だ悪人だと追いかけ回すだけなんて、もったいない。
まあ、いいや。
次はいよいよボローニャ歌劇場だー