ダンスと演技力④~ストーリー~ | ダンス徒然草 〜千葉・社交ダンス教室のあれこれ〜

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例えば、私がワルツを踊る。


音楽や身体運動といった現象を表現しているわけです。


メリハリや流れのようなものはありますが、ストーリーや感情表現みたいなものは無い。


ゴッドファーザーの曲で踊ったからといって、ゴッドファーザーのストーリーや感情表現をしているわけではない。


音楽や身体運動といった現象の表現をしているのを、ゴッドファーザーのストーリーと重ね合わせている。


男性が女性の手を取って踊るとか、クイックなら楽しく軽快にとか、ボールルームダンスが本来持っている表現はあっても、ナチュラルターンにストーリーやメッセージがあるわけではない。


ホイスクにはホイスクの美しさがあるけど、ゴッドファーザーのストーリーなんて無い。


衣装でそれっぽいのを着れば、表現したことになるのか。まあ雰囲気作りには役立ちます。


キムヨナのピストルみたいなもので、ダンスでストーリーを表現しているわけではないけど、「これは~~を表現しているんですよ」と、背中に書いておくようなもの。



ラテンならルンバなど、本来男女のやりとりを表現していたりするから、ストーリーは元からある。


ルーティンにもそれと分るような動きが多く、それが逆にワンパターンに見えるほど。


最初から身体運動とストーリーがマッチしている部分が多いですね。



でもモダンにはそんなものは無い。


セグエなんかでは、モダンにストーリーやテーマを持たせようとします。


ラテンと違い、モダンにはもともとストーリーなんか無いので、テーマの表現は難しい。


モダン本来の表現を用いて、何かのテーマを表現しているセグエには滅多にお目にかかれない。


ほとんどはキムヨナのピストルになってしまう。


踊りそのものはストーリーと関係無く、合間に入れる演技のようなものでストーリーを説明する。



モダンの踊りそのものを用いる必然性があるのでしょうか。


それがダンスを始めて最初にセグエを観たときに感じた疑問でした。



ストーリーを表現するだけなら、ミュージカルやオペラでも歌なんかなくていいのか。でも歌が主役のはず。


長い歴史の中で、歌とお芝居がマッチしている。


お芝居だけなら、演劇に勝てるわけ無い。



バレエにしても、旅回りの一座にしても、ストーリーの表現と歌唱的表現がある程度の割合で融合している。


観る娯楽としての歴史があるから。



つづく