ピンポーン♪ ピンポーン♪…
チャイムが鳴ったので玄関に出ると近所の奥さんが
「庭に鳩がうずくまって動けない…」と助けを求められ
ました。
一緒にその方の自宅に行くと、庭の隅っこに鳩が…
例え弱っていても野鳥は保護してはいけないのは知って
いましたが、奥さんも困っていたし、このまま放置したら
カラスや猫に襲われてしまうかもと思い、我が家の鳥部屋に連れて帰りました。
鳩が入る大きなゲージが無いので、家にあった段ボール箱に入れ、鳩の餌もないのでコーン・玄米・ライ麦などが入っているフルグラを器に入れて、水も置きました。
幼綿羽が残っているので、ヒナか若鳥みたいな感じです。
外見からは出血や怪我はしていませんでしたが
体のどこかを痛めていないか調べるために、手を上下に
振って羽をバタバタさせると、特に異常は感じられず
立派な風切り羽に育っているようでした。
羽をバタバタした勢いで4畳ほどの鳥部屋を飛んだので
骨折では無い事も確認が出来て安心しました。
保温のため段ボール箱をバスタオルで包んで、回復する事を祈って夜を迎えました。
翌日、更に弱っていないか、餌を食べてくれたのか、
恐る恐る段ボールを覗くと餌が減っていたので一安心
しました。
鳥獣保護管理法では体が弱ったたり、怪我をしていても
野鳥の捕獲・飼育は厳格に禁じられています。
餌を食べてくれた事と風切り羽が立派に成長していて
目だった外傷も無かった事が確認出来たので、野生に戻す
事にしました。
自宅に来てから3日目、近所で一番木が生い茂っている
広い公園に行って鳩を放すと…
チョコチョコ歩いて茂みの中に入って行きました。
元気にな~!
頑張って生きるんだぞ!
たった2泊3日でしたが、キジバトとの出会いでした。