草津線と関西本線

ともに各駅停車しか走っていない地味な路線(名古屋地区と臨時を除く)


そんな路線たちなので余り顧みられることがないのですが、実は意外な実力があるのです。 


それは、京都から三重県の津へ向かう場合、草津線と関西本線を使えば地味に速いのです。 


例えば、午前9時に京都駅を出発するとして、

 

京都918→(琵琶湖線・新快速)→草津939

草津947→(草津線・各停)→柘植1030

柘植1040→(関西本線・各停)→亀山1103

亀山1116→(紀勢本線・各停)→津1139

所要時間は2時間21分

柘植駅
ここから、かつてSLたちが喘ぎながら越えた加太越え
手前が関西本線の列車、奥が草津線の列車

最速は新幹線+近鉄で、

京都901→(新幹線・のぞみ)→名古屋934

近鉄名古屋950→(特急)→津1039

所要時間は1時間38分


なお、名古屋から関西本線(伊勢鉄道)を使うと、

名古屋1001→(特急南紀)→津1059

所要時間は1時間58分


ちなみに、最大のライバルである近鉄を使うと、

京都910→(伊勢志摩ライナー)→伊勢中川1059

伊勢中川1102→(急行)→津1117

所要時間は2時間7分


確かに、所要時間だけを見ると最も時間がかかりますが、新幹線や近鉄は特急や急行など優等列車を利用するのに対し、

草津線・関西本線経由は琵琶湖線の新快速を除くとすべて各駅停車


距離が短いとは言え、これは驚異的と言えるのではないでしょうか。


もっと注目されてもいい路線たちだと思うので、さらに掘り下げて行きたいと思います。



#2に続きます。