#3の続きです。

しかし、2006年に着工された紀勢自動車道が、2014年に紀伊長島ICー海山ICが開通し尾鷲北ICまで開通すると、状況は大きく変わります。

名古屋から尾鷲まで自動車道が繋がったわけです。
  以前に比べこの道の駅も車が減ったような…


さらに、2008年以降、尾鷲南ICから熊野大泊ICまで開通していた熊野尾鷲道路が2021年に尾鷲北ICまで全通したことにより、名古屋から熊野まで自動車道が繋がりました。

おまけに、この道路は紀伊長島から南は通行料金が無料


ちなみに三重交通の南紀高速バスの所要時間によると、紀勢自動車道の開通前は新宮―松阪が3時間30分程度でしたが、尾鷲北IC開通後は新宮―名古屋が5時間10分程度、さらに熊野大泊IC開通後は急行で4時間40分程度と高速道路の効果はてきめんです。

今のところ、特急南紀は新宮―名古屋を3時間40分程度で結んでいるので速達性では優位ですが、運賃は南紀は乗車券+指定特急券で7560円なのに対し高速バスは4200円とかなり優位ですね。

  (紀伊の松島)
  (三木里ビーチ)

ただし、#2で見たように鉄道は縮小傾向であり、バスも本数が増えていないので、観光客や都市間を移動する人たちは自家用車に移行したと見るべきでしょう。


また今秋、新宮紀宝道路が開通すると熊野川に架かる熊野川河口大橋により、長年の懸案の熊野川のボトルネックがさらに解消されるので新宮へはかなり速く便利になります。


さらに、国道42号は紀宝バイパスが共用されているので、実質的に熊野大泊ー紀宝が従来の国道42号になりますが、この区間のバイパスである熊野道路と紀宝熊野道路が開通したら、名古屋から新宮まで全線自動車道化されることになります。(新宮道路と那智勝浦新宮道路が開通しているので、正しくは那智勝浦まで)


さらに紀勢自動車道は勢和多気ICから大内山ICまで4車線化が予定されており、自動車道の整備はさらに加速しそうな勢いです。

 

ますます自動車の移動に移行するかも知れませんね…



〜#5に続きます。