かつて「古楽」のみをめざしていた私の、国の選択。
古楽と言ったらやっぱりオランダ。
でも、恩師のひとりの「昔と同じ指導陣か!」というぼやきのもと(?)、一気に選択肢から消えたのがこの国でもありました。
「楽器で古楽」なら今もオランダへ行かれる方は多いのではないかと思います。
そのオランダとフランスの間にあるのはベルギーかと・・・。20年前には全く選択肢には入っていませんでしたがかのエリザベートコンクールって、ベルギーが舞台。こちらは古楽とは無関係。
そのベルギーに久しぶりに行ったのですが・・・
フランス語にはなるほどベルギーなまりが。
しかも激しく。
ついつられてしまうっ。
ベルギーはフランス語圏とオランダ語圏、両方があります。首都のブリュッセルにはこれまた「ブリュッセル語」というくらいの言語があるとか。
古都ブルージュには古楽コンクールのため2回行ったことがありますが、こちらはオランダ語圏。音楽院で「練習する部屋を借りたい」と言ったときchambreが必要なのね、と返事されて、ああ、ここの人でもフランス語をまちがえるんだなあ、とほっとした思い出があります。chambreはフランスでは「寝室」なので、おそらくpieceを使うはず。あるいはsalle de repetition.練習するホール。
オランダ語圏の人はこのように、フランス語を話す勉強をしているようすです。オランダ語圏では明確に駅の放送はオランダ語のみなので、よくわからないときには駅員さんにたずねるしかないのですが、たいへんゆっくりと、フランス語で答えてくれる。国全体がバイリンガル!ってすごい。
とはいえ、オランダ語と、ベルギーで聞いたオランダ語ってどうもちがうし、ベルギーフランス語も、フランスのフランス語とはちがう~~。
「フランス語」留学をしたい場合は、はて?ベルギーをお勧めするかどうか・・・。カナダのケベック留学でも、もしケベックの友人ができたなら・・・。ケベックの音でぺらぺらでも、フランス人に通じるとは限らない。まあ、フランスも広くて、南の仏語には癖があるし、来たに行けばまた方言で・・・
フランス語圏は広い!
ということで。
コミュニケーション能力を耕すのが、留学の役目なのかも!と突然思いました。