ノートルダムのオーディションで初めて仏語の履歴を書いた私は、その後も、少しずつその原稿を活用することになった。好きなジャンルの仕事ができれば、現場での勉強となる。雑誌でオーディション公報をみたり、歌の先生に推薦されたオーディションも受けてみた。欠点は、その時点でのフランス語がまともになっていないということであった。
受かるのもあるし、落ちるのもある。同じところを何度も受けるのは、私は抵抗はない。
しかし、バロックの演奏団体のオーディションで歌い、即座に
「声が濃すぎる」
といわれたのには
おちこんだ~~
だいたい意味がわからない!
このときの単語は、「濃いコーヒー」というのに使う単語だった。
歌の先生も考え込んだ。
バロックの歌唱法に夢を持ってきた私。
最初から歌の先生に「あなたの声ならバロックやめてリリック(オペラ)にしなさい。」
だったし・・・
バロックの「ふり」して「細い」声で歌うなどということは、考えられないし。
思い出してもしんどいな。