手元にはフランスのお笑いのDVDは増えつつある。たまに聞き取れないのも悔しいが今はたいていのギャグは大丈夫だ。ろう。
ワンマンショー式のこのジャンルは、フランスでは非常に発達しているように思う。
目指している人も多い。しかしレベルが低飼ったり、くだらない駄洒落の域をでなかったりでどこの国でも難しそうだな、と思う。ただし、やたら相棒をいじめる”だけ”のようなものはお目にかかった記憶がない。あるとしたら芝居式であり、社会問題になっていることをネタにしていることもある。
多いといえば物まね。本当にうまい人たちは、言う内容まで即興でパロディしてしまう力がある。元になる政治家や歌手俳優を知っていれば、もっと笑える。セリーヌ・ディオンは良い素材。カナダのケベックのひとだから、フランス語がこちらのフランスと違うのだ。
歌うお笑いもある。歌はものすごくうまい。ティエリー・ルリュロンという人もいて彼がダントツだった。
彼は上記のコリュッシュと、18区の区役所で結婚式を挙げた。(パロディであるが)エイズで亡くなったという。物まねも歌も、本当にうまい。
このジャンルだと、今もギュスタフという人がちゃんとやっている。昨今では、裏声も駆使してクラシックの歌声を披露してくれる人もいる。しかし台本によって面白さが変わる。
音楽ギャグでは、quatuorちゃんと弾ける弦楽四重奏団なのだが、完全なるパロディ。お笑いの人が、指揮をしたオーケストラ付の舞台もあった。冗談音楽は、私は大好きである。クラシックの声楽アンサンブルからもグループは生まれたらしい。私はまだ見ていないので、いずれ。
音楽クラシックの中でダントツのコミックはマリアンヌ・ジェイムスが主役であったその名も「最後のリサイタル」である。私が来た当初から10年くらいずっとやっていたが、とうとう見に行くことなく最終回を迎えた。彼女は私より2歳くらいうえだったと思う。すばらしいアルトでうまくて美人。声楽をコンセルヴァトワールで学んだ一方、ギターをミッシェル・ペトルッチアーニのお父さんに学んだという。(!!!)
その大きな図体を生かしさらに横回りに厚みをつけ厚化粧。
小さなピアニストと組んだ舞台。クラシックコンサートのパロディである。
画像を見ていると、腰がグランドピアノのフタのあたりの高さにあるので、相当背が高いのではないかと思っている。もううこのスペクタクル(という)は終了。が、普段でも気転が聞き、おしゃべりはコミックと同等におもしろい。こんな人みたいに話せるようになったらよいなあと思う。
そして実際のクラシックコンサートも、ここまで笑ってもらえないにしても
リラックスして聞いてもらえるものにしていきたいと思うんだけれど・・・