フランスに来た当初はラジオしかなかった。もちろん全部わかるはずもない。ニュースを聞いて耳を育てるというが、そんな耳はすぐできるものではない。一日中授業で聞き耳を立てているので、耳はもうつかれきっている。
そんな中私をたすけてくれたのが、お笑い番組。
早く話す人も多いから、ますます言葉はわからない。しかしライブ録音なので、笑い声が入っている。
私はこの曲を選んだ。少しでも語彙が増えたと思いたいけどどうかな。合間には歌も流れる。
流行歌もあったと思う。
あの頃は、フィルコリンズとか、クイーンのthe show must go on がよく流れていたっけ。
えー、コントの方は、さっぱりわからない。
コリュシュというのは、とてもポピュラーな人だ。
バイク事故で亡くなったが、ずっと人気がある。
彼のスケッチ(紺とのことをこう呼ぶ)もよく流れていた。
音色だけで「おかしな状況」や「酔っ払いが話している」といったことは想像できるが、この人の呂律、私にはわかりにくい。テレビで見かける今でも、わからない部分が多い。くやしい。
彼は貧しい人を助けるためにアソシエーションを作った。
彼が亡くなった後も他の歌手やタレントが後をついで、コンサートを続けている。
が、残念ながら利用者は増えるばかり。
歯に衣着せずの辛口コントだった。フランス王宮の、ピエロと同じような役目だ。
だから、彼のバイク事故はあまりにも奇妙で、消されたといううわさがある。
ついていけないながらも、笑いを理解したくて、あれからラジオでもテレビ番組でも、何かというとお笑いを見ている。それはもちろん、暗いニュースを聞いたり政治ニュースを理解して暗くなったりするのを避けるためでもある。早口の人がホントに多い。でも録画の舞台を丸ごとテレビにだしてくれることも少なからずあるのが非常によい。風刺新聞でも、3行記事でぷっと吹き出せることはある。ただ、皮肉にのっとったギャグなのがつらい。ストレスの反動の笑いだ。
ラーメンズをみながらそんな昔を思い出した。
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↑いつになったら手に入れられることか。
ラーメンズの「日本語学校」シリーズも大変楽しませてもらった。
ほんとは他人事ではないのよね、あのシチュエーションって。