留学生日記62~スト1995その2~ | パリと音楽と大学と

パリと音楽と大学と

パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

このあと始まったのは、本当の「全スト」であった。G7にな目を連ねる大国(?)の首都のネックの移動の手段が、一切動かないのである。本当に、全部がとまっていた。


毎日道は自動車でいっぱい。

学校へ行けない…行かないわけにはいかないが、ただでさえ、住んでいるところから1時間半かけているのだ。メトロ+バス、またはメトロ+郊外の電車。



どちらも動いていない。ネットもなく、調べようがない。電話をかけても混んでいる。ニュースに頼るか、ともかく駅に行ってみるしかない。が、最寄りの駅からしてしまっている。


やむなくご登場願ったのが、自転車であった。



フランスの自転車はスポーツ型である。また、「自立」しない。どこかにもたれさせないと、置くことができない。どこを探いても、子供用でも、補助輪は存在するが、とにかくスポーツ用=女の子のリができない!のだ。日本の親切な自転車しか知らない私には、



止まって足がつかない



という時点で恐ろしい乗り物だ。

どのように止まるかというと、片足がつくまで自転車全体を傾けるのである・・・



問題はもうひとつあった。

自転車とは「車」なので、フランスでは車道を走らねばならない。



私のけった歴は長い。(地元で、ケッタというのだ)が、歩道をスっ飛ばしていたことがほとんど。

日本の住宅街の道は、歩道と車道の区別はないが、パリの中は、ほとんどの道に歩道が別にある。



足の着かないケッタマシーンで(こうとも呼んでいた)


車のすぐそばを走る・・・・



こんな怖いことはない・・・・叫び






これは今年の写真