留学生日記18~あらためて語学学校~ | パリと音楽と大学と

パリと音楽と大学と

パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

フランスの夏は長い。とっても長い。その代わり、冬の夜は、とても早い。そして、日が短い。どれくらいかというと、9時ごろにようやく夜明けが来て、5時前にはとっとと日が暮れてしまう。


12月からアリアンスフランセーズへ、仕切りなおしだ、と希望を持って乗り込んだ。日本人のクラスメイトとも、夏よりは積極的に話すことができた。しかし、これまた大家族・・・クラスの人数が結構多いのだ。先生のことはぜんぜん覚えていない。(スミマセン)生徒同士で模擬会話、というのが多かったように思う。これもまた、苦手であった。あいかわらずガイジンは積極的に話すが、発音が聞き取れない。けれども、出会いという意味では、このクラスはマイナスではなかった。突っ込んだ話をしたり長い付き合いになったわけではないが、とにかく、サラエボから来たという生徒がいたということは、はっきりと覚えている。サラエボは、当時は戦争の真っ最中だった。


このクラスは、午前クラス。8時45分ごろから始まる。そんなにむちゃくちゃ早いわけでもないから大丈夫、むしろ、そうやって生活にリズムをつけなくては、と思ったのだ。


が、冬の朝には参った。


目を覚ます。外は真っ暗。8時にはメトロへ向かう。真っ暗で、街灯がついている。学校に着く頃、うっすらと夜明けの表情になってくる。授業が始まるとき、街が目覚める。


日本なら、5時の風景だ。冬だって7時には朝になっている。


それが重くて重くて、しんどくてたまらなかった。