留学生日記17~語学交換レッスン~ | パリと音楽と大学と

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パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

ソルボンヌの語学コースは9月で終わり。後は音楽学校で何とか、なんとなく、なるかな・・・ならないかな・・・やっぱりだめだなあ・・・と、デクレッシェンド気味。一度、フランス語の有料個人レッスンも試してみたが、男性のスチュディオへ行ってのレッスンだったので、止めた。そして、交換授業というものに挑戦してみようか、と思った。これは、フランス語を学ぶ日本人と、日本語を学ぶフランス人がお互いにレッスンをしようというものだ。費用がかからない、というところがよいといえばよい。相手は、日本のお店に張り紙をしてみつけたりする。しかし「変な人もいるから気をつけてね」と音楽関係の友人に釘を刺された。確かに、「何処の馬の骨かもわからない」相手がでてくる可能性は十分にある。悩んだ末、結局、その友人の交換レッスンの相手を紹介してもらうことにした。


音楽学校のすぐ近くのカフェで、その友人と一緒に、鼻がすらりと高く長髪の彼に出会う。なんとまあ、日本語がすらすらおできになるではないか!彼はピアノをやっているというので、音楽家3人、話は弾む。いったいこちらのフランス語、ついていけるのだろうか・・・のそのそ、というリズムでこちらは話すが、それでも話が弾むのが不思議なところ。アートの話題を囲んで、平穏にその日を終えた。


しかし、異性が交換レッスンの相手となると、どこか気が進まなかった。秋と冬がどんよりとやってきて、私の気持もますますどんよりとなり、いい人なのになあ、と思いながら外にでるのもおっくうになり(4階だし)、あまり連絡も取らなくなってしまった。友人に付き合ってもらえたら、3人でレッスンを続けたかもしれないが、彼女にはボーイフレンドができていたので、必要なくなったようだった。一対一の交換授業は、ちょっと・・・・とそのままにしてしまった。


これではいけない、と思い、12月には、あらためて、アリアンスフランセーズの午前の授業をとることにした。9時前から始まる授業。試練が待っていた。