こんにちは、アキです。

セルフリセットスキルをお伝えしていると、
こんな質問をよくいただきます。

ネガティブな感情が出たとき、
体の楽なところに注意を向けるって言いますよね。
それって、
好きなことや楽しかった思い出を思い出すだけでも
いいんでしょうか?

今日は、この質問にお答えしてみたいと思います。

 

「頭を切り替える」ことは、確かに大事

 

まず最初に。
楽しかった思い出を思い出すこと、
好きなものを考えること。

これは、間違いではありません。

何か嫌なことが起きたとき、
パッと頭を切り替えるのは、とても大事です。

実際、


・楽しい記憶
・安心するイメージ
・好きな人や推し


を思い浮かべることで、
気分が少し軽くなることはよくあります。

ただ、ここで一つだけ知っておいて

ほしいことがあります。

 

それだけだと「効き目は半分」

楽しいことを考えるだけだと、
効き目としては 半分くらい なんです。

なぜかというと、
それはまだ「頭の中」で

起きている切り替えだから。

 

ネガティブな感情が強く出ているとき、
私たちの体と神経は、
こんな状態になっています。

  • 何か危険があるかもしれない

  • 脅威が迫っているかもしれない

  • 戦うか、逃げるか、固まるか

極端に言えば、
「ライオンしし座が来たかもしれない!」
と体が判断している状態です。

 

このとき、頭だけで

「大丈夫」「楽しいことを考えよう」としても、
体のほうは、まだ警戒モードのまま。

 

だから、完全には落ち着かないんですね。

 

こんな場面、思い当たりませんか?

 

例えば、こんな場面です。

 

あなたが何かの集まりを

主催しているとき。
参加者の一人が、

少し好ましくない発言や

振る舞いをした。

 

それを見て、
他の参加者が微妙な顔を

している気がする。
空気が少し重くなった気がする。

 

主催者として、
「この場の雰囲気、

私が何とかしなきゃ」
と感じた瞬間。

ここで、不安が生まれます。

 

不安が生まれると、何が起きる?

不安が出てくると、
体の中では「危険に備えるモード」が

強くなります。

 

すると、

  • 冷静に考える力が落ちる

  • 視野が狭くなる

  • どんどん不安が増幅する

結果として、
結局何も大きなトラブルが

起きなかったとしても、
自分だけがぐったり疲れてしまう

これ、よくあります。

 

だから「体の楽なところ」に注意を向ける

 

私がいつも、

「体の楽なところはどこかな?」

と考えたら良いと

お伝えしているのは、


神経そのものに

アプローチしているからです。

 

これは、
私のアメリカ人の

アレクサンダー・テクニークの先生、
Mio Morales先生の

アプローチから来ています。

緊張しているところを

探すのではなく、

  • 今、少しでも緊張していないところは?

  • ほんのわずかでもラクなところは?

と注意を向ける。

 

すると不思議なことに、
体の緊張が自然に落ち始める。

理由は難しく考えなくて大丈夫です。
体の反応が静まる、それで十分。

 

子どもにも使いやすい、ひと工夫

ただし、
緊張がかなり高まっているときに、
いきなり

「体の楽なところはどこかな?」

と考えようとすると、

 

「そんなの分からない!」
「余計に焦る!」

 

となることもあります。

そこで、


私は子どもや受験生にも

使いやすい形として、
こんなやり方をおすすめしています。


 

ステップ① まず「好きなもの」を思い出す

 

  • 好きなアイドル

  • 推し

  • ヒーロー

  • 楽しかった思い出

何でもOKです。

まずは頭を少し別の方向に向ける。


 

ステップ② その「パワー」を体に入れるイメージ

 

次に、こう考えてみてください。

「この楽しいパワーは、
体の“楽なところ”からしか入ってこられない」

そして、

  • お腹

  • 背中

  • お尻

どこでもいいので、
「ここ、ちょっとラクかも」という場所を見つけます。


 

ステップ③ チャックが開いて入ってくるイメージ

 

そのラクなところに、
チャックがついていると想像してください。

そこがスッと開いて、
楽しい思い出のパワーが
体の中に入ってくる。

「もう大丈夫」
そう思えたら、それでOKです。

 

 

大事なのは「チャック」じゃない

 

ここで一番大事なのは、
実は「入れるイメージ」ではありません。

「体の楽なところはどこかな?」
と考えた、その瞬間
です。

その注意の向け方こそが、
体と神経を落ち着かせるスイッチになります。

 

不安は、また来てもいい

 

また不安が出てきたら、
また同じことを繰り返せばいい。

 

今度は別の場所に、
またチャックがついているかもしれません。

 

これで、
中学受験、高校受験、大学受験など、
緊張の強い場面にも対応してもらっています。

 

子どもにとっても、
とてもイメージしやすく、

使いやすいやり方です。

 

実際、ワークショップなどで教えると、

その瞬間から使えるようになります。

 

まとめ

  • 楽しいことを考えるのは間違いではない

  • でも、体に届かせてこそ、効果が広がる

  • 体の楽なところに注意を向けることで、神経が落ち着く

  • 頭+体、両方を使うのがポイント

ネガティブな感情が出たとき、
「消そう」としなくて大丈夫。

戻る場所を体に持っておく。

それだけで、
反応の仕方は、少しずつ変わっていきます。