~谷川岳雪景色、一脚の活用~ | 自然風景写真家・鳥越章夫のブログ

自然風景写真家・鳥越章夫のブログ

私の公式サイト『自然風景写真館』(tory.com)で公開されているブログを転記しています。美しい自然写真をテーマに撮影を続けています。

~谷川岳雪景色、一脚の活用~
2006-02-27



ブログの第161号をお届けいたします。

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 先週、ようやく私の町の裏山の寒桜が開花した様子をお届けできました。今週
は5~6分咲きといったところでしょうか。ようやく見頃を迎えました。

 それとは別に、近所の春の花もちらほらと顔を覗かせていますので、その様子
もお届けしましょう。


 本当は1月に咲くはずのロウバイも今年は遅めで2月に花開いていましたが、
さすがに3月を目前にして、花の勢いが衰えてきたようです。クリーム色の花び
らに黒いシミが見られるようになりました。春の花にバトンタッチをしてゆくの
でしょう。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 それを受けるように、近所の庭先では木瓜(ボケ)の花が開き始めようとして
いました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 鮮やかな紅色の花が見事です。開きはじめの花の勢いが伝わってきます。
「べにいろ」とは言え、くどくはなく、爽やかな印象の色合いです。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 まだ花開いてはいないけれども、つぼみがたくさん鈴なりになっている様子は、
これもまた可愛らしいものです。もう花開くのを今か今かと待ちかまえているよ
うで、花が開くときには本当に「ポンッ」と音がするのではないかと思えるほど
です。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 別のご近所さんの庭先には金柑(キンカン)の黄色い実がたくさん成っていま
した。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 酸っぱい実ですが、砂糖で煮込んだお菓子は甘くて美味しい記憶があります。
子供の頃は良く食べました。今では御無沙汰になっていますが、今でもやっぱり
美味しいでしょうか。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 畑の一角に植えられていた梅の木が見事な勢いで花を咲かせていました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 空は雨が降る直前で曇り空でしたが、しかしそのため光は柔らかく拡散して、
梅の繊細な白さを引き立ててくれます。枝先にたっぷりとついたつぼみが次々と
花開いたのでしょう。本当に「鈴なり」と言った言葉が似合います。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 こちらはただ白いだけでなくて、ほんのりクリーム色がかかった梅の花です。
珍しいのでのぞき込んでいると、小さな虫が花の間を歩き回っていました。蜜を
求めてやってきたのか、それとも花の香りに誘われたのでしょうか。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 多くの花は下を向いて咲いているのですが。しかしやはり上向きの元気な花の
姿を見たいものです。目をこらして、たくさんある花の一つ一つを良く観察して
みました。すると、見つけましたよ。上向きに花を開きかけた小さな梅の花を。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 明日来てみれば、もっと花開いているかも知れません。



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 さて、花の開花の様子を毎日見続けていられたらいいのですが、翌日は神奈川
の山岳連盟の登山学校のお手伝いのために、群馬県の谷川岳に向かわなければな
らなりませんでした。

 暖かい春の花の風景から、今度は一気に雪景色に変わります。(最近はこうい
うパターンが多いですね。)



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )

http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.57.50N36.49.56&ZM=5



 2日間のコースでしたが、登り始めの日はとても天気が良く、雪景色とはいえ
暖かい日差しにたっぷりと恵まれました。今の季節でも、まだ落ち葉があるので
すね。ちょっと驚きです。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )

 白い雪の上に落ちた落ち葉はそこだけが少し暖かいのでしょうか、陽の光に照
らされて、そこだけ光を吸収するので暖かくなるのでしょう、小さな落ち葉は少
しずつ少しずつ、雪の中に溶けて沈んでゆくようでした。
 そして新しい雪がこの上に積もれば、この枯れ葉はそのまま雪の中に閉じこめ
られて、春になるまで眠りにつくのでしょう。


 尾根を登ってゆくと、谷川岳の対岸の尾根にある白毛門(しらがもん)という
一風変わった名前の山が姿を現します。青空の下に白い山体が見事に映えます。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 それにしても本当に良い天気に恵まれました。温められた白い雪の斜面は、ふ
かふかの新雪から、やや締まった雪となっていて、それほど沈まずに歩くことが
できるのでありがたいです。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 群馬県と新潟県の県境に降る雪は、日本海の湿気をたっぷりと吸い込んだ湿っ
た重い雪です。それらが1m四方積もると、その重さはほとんど水に近いので、
1トン弱はある計算になります。よくぞまあ耐えていられるものだと、その忍耐
強さには感心することしきりです。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 谷川岳・西黒尾根(にしぐろおね)のブナ林はどれも立派なものです。見上げ
ると端正な枝を広げる大樹が私たちを見下ろしていました。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 それなりに雪の多い地域ではありますが、やはり今年は例年に比べても雪が多
いようです。尾根の風下側には、風で盛り上げられた雪の壁ができていました。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 高度を上げるごとに対岸の白毛門もますます高くそびえてゆくように見えます。
ブナの樹勢と山の重量感が一体となって感じられます。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 一方、カメラを横位置にして撮影してみると、端正なブナと雄大な山の伸びや
かな姿が表現できます。
 同じ場所で撮影しても、縦と横の構図でずいぶんと受ける印象が異なるもので
す。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 時間が午後になると、雪面に伸びる木々の影が少しずつ少しずつ長くなってき
ました。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 風の影響で微妙な縞模様を刻む雪面に午後の低い太陽の光が当たって、その姿
を浮き彫りにしています。風は目に見えませんが、彼らが雪の表面に残していっ
た軌跡が見えるのです。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 さて午後になって今日のねぐらを作らなければなりません。山で泊まるという
とテントが一般的ですが。しかし積雪の豊富な上越の山では「雪洞」(せつどう)
を掘るというのも一つの方法です。雪洞とは簡単に言って「雪のほらあな」のこ
とです。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )

 こうしてスコップを使って雪面に穴を開けて、「スノーソー」と呼ばれる雪を
切るためのノコギリなどを使って、雪のブロックを切り出してゆきます。

 雪洞掘りは大変な労働ですが、しかし10名を越える人数で取りかかったので、
大きくて立派な洞穴が完成しました。白い壁に青やオレンジの色がついているの
は、寒さを防ぐために入り口を覆ったビニールシートの色のためです。とても綺
麗で、ディズニーランドの雪の城を連想させ、童心に返るような気持ちになりま
す。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 雪洞は一見寒そうですが、しかし外が氷点下の吹雪になっても雪洞の中はそれ
ほど気温が下がらず、そしてとても静かで快適です。作るのに時間と体力を使い
ますが、冬山の夜を快適に過ごす一番の方法です。

 夜になって、キャンドルに火がともされました。ロウソクの暖かい光が白い雪
面に反射してとても綺麗です。小さなロウソクですが、この光はそれ以上の暖か
さを感じさせてくれるのです。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )



 さて、翌朝はご覧の通りの吹雪になってしまいました。一晩であたりの様子は
すっかり変わって、白と黒のモノトーンの世界です。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 山頂を目指すには酷な天候ですが、しかし安全な尾根で写真を撮るには良い天
気です。雪が余分なものをすべて覆い隠して、風景がとてもシンプルになってゆ
くからです。


 登山学校の生徒たちは、尾根を安全な範囲で途中まで登ってみることにしまし
た。巨大な雪屁(せっぴ)は危険なので近づかないようにして樹林帯の間際を登っ
てゆきます。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )

 雪と風が横殴りに打ち付ける過酷な環境でしたが、良い経験になったのでは
ないでしょうか。晴れやかな雪山もあれば、容赦のない力で人を寄せ付けない厳
しさを見せるのもまた雪山の姿なのです。



 下山後は、湯桧曽(ゆびそ)の温泉街の一角にある定食屋さんで食事にしまし
た。登山客を相手にしているせいか、すごいボリュームです。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 おかげで雪山で消耗した体力を一気に回復することができました。(笑)



 さて登山学校は無事に終了して、私以外のメンバーは三々五々、東京や神奈川
に向けて帰って行きましたが、私はしばらく上越に残って周囲の様子を偵察して
ゆくことにしました。

 関越道・水上I.C.の近くにある別荘地のあたりを車で散策してみます。規則正
しく樹林が立ち並ぶ山の斜面にリズムを感じて美しいと思いました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 こういうシンプルで規則正しいパターンを描き出す風景は美しいと感じさせて
くれます。

http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.57.44N36.44.24&ZM=5
( SONY CyberShot DSC-T9 )


 別荘地には端正な樹木が植えられていることが多いので、それが狙い目です。
特に雪の季節は樹木のシルエットをシンプルに描き出すことができるので、新緑
や紅葉の季節にも増して楽しい季節でもあります。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 白い雪を背景にして撮影するには、+1.0~+2.0ほどの露出補正をする
のがコツです。最近のデジカメはリアルタイムでヒストグラムの表示を確認しな
がら撮影できるので、本当に露出を決定するのは楽になりました。

 能の舞いを想像させるような面白い形をした木を見かけました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 単純な姿の中に多くの意味を見いだそうとするのは和の精神のように思います。
だから写真も、余分なものはなるべくそぎ落として、シンプルにシンプルに被写
体を捉えようとするスタイルを私は好みます。



 大きな葉っぱと小さな葉っぱが寄り添うように枝に着いているのを見つけまし
た。まるで親子の葉っぱのように見えますね。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 2月になってもなお枝についているのに少し驚きました。春になるまでなんと
か頑張っていられるといいですね。


 天気が悪いときの森は、普通の人が想像するよりも美しいものです、肉眼で見
ると灰色に見える霧も、写真なら露出を多く取ることによって白い世界に変える
ことができるのですから。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 登山学校は悪天候のために少し早めに終わってしまいましたが、しかし霧の中
の高原風景を楽しむことができて満足でした。



 さて高原から下ってくると月夜野(つきよの)の町に出ます。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 橋の上から見る利根川の流れはゆったりと蛇行し、既にこのころから大河の片
鱗を見せ始めています。


 まだ日が少し残っていたので、そこから大峰山の山麓を回って国道に出ること
にしました。

 民家の庭先に植えられている柿の木がシルエットとなって夕空に浮かび上がっ
ていました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

 この写真はデジカメのホワイトバランスを調整して、夕空の印象を強くしてみ
ました。これを邪道と見るかどうかは難しいところです。デジカメの台頭に抵抗
を示す方はそう言うかも知れません。しかし、そもそも写真を自己表現のための
手段のひとつと見れば、色をどのようにつけるかはクリエイターが決めること。
そういう意味では、デジカメはより絵画に近づいたと言えるかも知れません。

 大峰山(おおみねやま)は林道が雪で閉ざされていたので、車で偵察をするこ
とはできませんでした。しかし林道にはスキーやスノーシューの足跡が残ってい
たので、私もそれらを履いてアプローチするのもいいかなと思えました。

http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.56.20N36.42.41&ZM=7

 ところで天気予報が悪かったので、まさか夕空が見えるとは思っておらず、適
当に大峰山の山麓を走っているだけでしたが、しかし突然西の空が燃えるように
染まり始めたのには驚きました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )


 どんなに見事な夕焼けであっても、空だけでは絵としてのインパクトに欠けて
しまいます。光あれば陰あり。やはり形の良い木などのシルエットがあってこそ、
夕空も映えるのでしょう。みなさんも良い夕焼けの写真を撮りたいと思ったら、
良いシルエットとなる被写体を探しておくことも忘れないようにすると良いでしょ
う。

 さて、夕焼けも見られたことですし、国道17号線に出て、前橋を目指すこと
にしましょう。そろそろ休憩をとって、ブログも書かないといけないですし。
(笑)

 しかし国道17号線を走っていると、突然目の前に美しいアーチ橋が出現した
のには驚きました。



( SONY CyberShot DSC-T9 )

http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.55.15N36.41.27&ZM=5

 地図で調べてみると、特に有名な橋でも無く、ごく普通の町道を結ぶ橋のよう
ですが、しかし、いまだ残照の余韻を残し、夕空とも夜空とも言えない微妙な色
合いを見せる空を背景にして、端正な曲線を描く橋のアーチは水銀灯にライトアッ
プされて浮かび上がり。その見事な光のコントラストに強く心を打たれました。

 世の中には橋だけを撮り続けている写真家の方もいるという話を聞きますが、
こういうものを見ると、確かにそうさせるだけの魅力のある建造物だと思いまし
た。



 さて、こういう立派な橋を見ると「その上に行くと何が見えるのだろう」とい
う気持ちがむくむくと頭をもたげてきます。一方で、もういいかげん休めばいい
とも思うのですが、それはもう私の性分なのでしょう仕方有りません。


 カーナビを見ながら橋の上までやってきてみると、沼田市方面へ向かって蛇行
する国道17号線のシルエットがなかなかに美しかったので、手持ちのコンパク
トデジカメで夜景撮影の実験をしてみることにしました。

 ところで橋には金網のフェンスが張ってあり、そのままでは邪魔にまると思っ
て、カメラをフェンスの下端に押しつけて撮影をしてみることにしました。
 そこで私はフェンスの下部は「L字型」になっていて、そこにカメラを乗せら
れると思ったのですが、実はそれは水銀灯の光によってできた陰だったのです。
それをうっかり金属のL字プレートだと勘違いし、また、デジカメの液晶画面に
映る夜景に夢中になっていて、それを良く確認しないままカメラから手を離した
ら、、、なんとカメラが橋の欄干から落下してしまいました!!!


 あわれSONYの新型のデジカメは50m下の闇夜の河原まで落下してしまっ
たのです。

 しばらくショックで呆然としていました。普段から慎重な行動を心がけている
つもりでしたが、あっけないほどの結末に、「そんなバカな!」と叫びたい気持
ちになってしまいました。

 とはいえ気持ちを落ち着けて冷静になって、再び橋の下に移動して、落ちたカ
メラを探すことにしました。ヘッドランプをつけて長靴を履いて、夜の河原に下
りて探しに行きました。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )


 河原の下から橋を見上げてみると、改めてその高さを実感します。



( Nikon D100 + SIGMA18-50mmF3.5-5.6DC )

 あんなところから落ちたのですから、カメラはひとたまりもないでしょう。そ
もそも、こんな真っ暗闇の中で、見つかるのかどうかさえ定かではありません。。


 しかし、私の一縷の望みが天に通じたのでしょうか。なんと探し出して数分ほ
どで、手のひらほどの大きさのカメラが広い河原の中で見つけることができたの
です!



( KONICA-MINOLTA DiMAGE X-50 )

 ご覧の通り、ボディはひしゃげて中のメカが顔を覗かせていました。
見つけた時はカバーが開いて、バッテリーとメモリーカードが飛び出しかけてい
ましたが。しかしメモリーカードは構造が単純なためか、それは壊れてはいませ
んでした。おかげでこの日の撮影の様子をブログでお届けすることができたわ
けで、それは本当に安心しました。



( KONICA-MINOLTA DiMAGE X-50 )


 こういうリスクの多い仕事をしているためか、携行物損害の保険にも入ってい
ますので、金銭的にはなんとかリカバリーできることでしょう。(もし発見でき
んなければ「紛失」扱いとなり、それは保険の対象外です、ですから見つかって
本当に良かったです)



( KONICA-MINOLTA DiMAGE X-50 )


 しかし保険に頼るというのは本来は恥ずかしいことです。大切に使っているデ
ジカメをこのような目に遭わせてしまい、本当に申し訳ないと思いました。

 これからはよりいっそう慎重に行動して取材をしようと心に誓った一日でした。

 みなさんも撮影中や旅行中の事故にはくれぐれもお気を付け下さい。



 これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。




◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆

SONY CyberShot DSC-T9
→ http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T9/

Nikon D100
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d100/





★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★

 今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ
カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。
 Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定
(カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など)
の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので
す。
 熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。
ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。

http://tory.com/j/others/mm/2006/02-27/ExifImages.zip

※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの
 優れたビュワーソフトをお薦めいたします。







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§3. テクニカル・ノート
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 このコーナーでは、

「ひと味違った作品づくり」
「クオリティの高い作品づくり」

を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹
介いたします。
 フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に
立てればと思っています。


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◆今週のテーマ:「一脚を使ったブレ防止」◆
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 夜景はもちろんのこと、朝や夕方の風景ではシャッタースピードが遅くなりま
すので、手持ち撮影は難しく、その場合は三脚にカメラを固定して撮影すること
によって、ブレの無いシャープな写真を撮ることができます。

 また、昼間であっても望遠レンズを使うと、手ぶれの振動幅が大きくなります
ので、やはり場合のよっては三脚が必要になります。

 写真をある程度やっている方なら、三脚の重要性を今さら言うことではありま
せん。

 しかし三脚を使いこなすのは案外難しく、携行するにも重くてかさばるので、
できれば使わずに済ませたいと思うのが人情なのではないでしょうか。

 そこで、今週は三脚ほど大げさではなく、携行にも軽くて邪魔にならず、使い
方によっては非常に効果のある「一脚」の使いこなしを紹介しましょう。




 一脚はご覧の通り、一本の足でカメラを支えるものです。もちろんそれだけで
自立するものではありませんので、手で支えながら撮影する必要がありますが、
しかし三脚に比べると、とても軽く、取り回しが簡単なのが魅力です。



 三脚ほどの確実性は必要ないけれども、シャッタースピードを1段か2段くら
い稼ぎたい時、素早く被写体に対応したい時、荷物を軽くしたい時などに重宝し
ます。


 通常、カメラ雑誌などに紹介されている使い方は、下記の通り。足を全て伸ば
して、手でカメラを持って安定させて撮影します。



 この方法で、慣れにもよりますが、シャッタースピードが1段か2段分ほど稼
ぐことができます(手ぶれの限界よりも遅いシャッタースピードを選択できる。
例えば、焦点距離50mmのレンズを使った時の、その人の手ブレ限界シャッター
スピードが1/30だとしたら、1/10ほどまではOKということ)


 ここまでが普通の使い方。この次に紹介する方法は(友人の野鳥を撮影するカ
メラマンに教わった方法ですが)、足を全て伸ばさずに、一脚の先端を腰とウエ
ストベルトの間に挟み込んで、安定させる方法です。



 このとき、光学式ファインダーの無いデジカメですと、帽子のツバなどを利用
するとさらに安定させることができます。

 足を伸びきらせないことによって、安定度が増し、さらに全て伸ばす必要がな
いので、即応性も高まっています(すぐに撮影体勢に入れるということ)
 前者の方法が1~2段分しか稼げないのに対して、後者の方法ですと、2~3
段分はシャッタースピードを稼ぐことができます。


 光学式ファインダーを搭載しているデジカメや、フイルムカメラであれば、も
ちろん、カメラを額にしっかりと押しつけて撮影することにより、さらに安定感
が増します。



 一眼レフカメラなど重いカメラになれば、一脚や雲台をもう少し大型のものに
すれば対応できます。これはデジカメ、フィルムカメラを問わず、活用できるテ
クニックです。


 一脚の魅力はなんといっても即応性と機動性です。被写体を見た瞬間に撮影体
勢に入れるようにすることが何よりも大切なので、一脚だけでなく、「ミニ自由
雲台」と「クイックシュー」も同時に装着するようにしましょう。



 自由雲台を付けることによって撮影アングルの自由度が増します。そしてクイッ
クシューは、カメラと雲台を素早く接続したり切り離したりすることができます。



 最近の小型のデジカメに装着すると、小型のクイックシューでも少しかさばっ
てしまいますが。しかしその小ぎみ良さを体験すると、これ無しではいられませ
ん。

 小型のデジカメをポケットやウエストポーチに入れておいて、一脚を片手に持
ち、身軽な格好で旅行などに出かける。そして被写体を見つけたら、すばやく取
り出して、一脚に装着して撮影する。
 重い三脚の足を3本伸ばして、カメラを取り付けて撮影していると、どんなに
慣れていても30秒~1分はかかってしまいますが、一脚を使えば、ほんの数秒
でシャッターを切ることができます。


 ごらんのように、夜の教会のステンドグラスを一脚でブレずに撮影することが
できました。



( FUJIFILM FinePix F10 , ISO800 , 1/4秒 , F4.9 )


 最近、急速に発達しているデジカメの高感度化によって、朝の景色や夕景はお
ろか、夜景さえも一脚のみで撮影することができるから驚きです。



( FUJIFILM FinePix F10 , ISO800 , 1/4秒 , F2.8 )



 試しに、手持ち撮影と、一脚を使ったときとで、ブレ具合を比較してみました。

 最初に、手持ち撮影の写真の一部を拡大してみます。



 そして同じカットを今度は一脚を使って撮影してみました。



 同じシャッタースピードですが、ご覧のようにブレが抑えられ、シャープな画
像が得られることが分かります。


 もっとも即応性が高いのは、手持ち撮影であることは言うまでもありませんが、
しかしちょっとの工夫でかなりブレを抑えられることが分かります。近年のデジ
カメは高感度化が進み、なおかつ「手ブレ補正」の機能を備えたデジカメも急速
に普及してきました。手ブレ補正のあるカメラに、さらにこの「一脚方式」を併
用すれば、さらに手ブレ限界シャッタースピードを下げることができるのは明白
です。

 私の場合コンパクトデジカメは「取材のメモ用」と割り切って撮影しているつ
もりで、「あ、いいな」思った被写体があったら、まずはデジカメでメモ撮影を
しておいて、それから三脚を広げてフイルムカメラでじっくり撮影するスタイル
を続けていました。
 しかし時々、メモで撮影したつもりのデジカメ画像の方がインパクトが強い作
品になっているケースが見られました。

 三脚をつかってじっくり被写体と向き合うのも大切ですが、しかし良い瞬間は
すぐに去っていってしまうもの。最近は自然風景といえども「シャッターチャン
ス」の瞬間の意味合いを強く感じるようになっています。


 手持ち撮影、一脚撮影も、臨機応変に活用してみたいと思っています。



 みなさんも、気合いを入れて撮る方も、気軽な旅行撮影を楽しむ方も、一脚な
ら邪魔になりません。ぜひ一本持って行って、ひとつ上の作品作りを楽しんでみ
てください。










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§4.今週のギャラリー新機能
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 今週の新機能はありません。
次回にご期待下さい。







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§5.今後のリニューアル予定
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・「お気に入り」システムの作成
・フォト検索ページの作成
・写真販売システムの作成
・撮影機材紹介
・特別展示室(タペストリー表示など)





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§6.その他のお知らせ
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※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。
http://tory.com/j/others/index_mm.html


※ご意見ご感想などは ( akio@tory.com ) までお寄せください。



※このブログは自然風景写真館 ( http://tory.com/ ) で公開されているものを転記しました。
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