アサヒライジングと古賀慎明師 | 還暦フリーランサーのおしゃべり処

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元競馬専門紙記者/旧ブログ~「オヤジの競馬倶楽部」~
(ヘイトスピーチはご勘弁)

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 北海道の前田ファームに繋養されていたアサヒライジングが、繁殖生活を終えて余生を送ることになる鹿児島のホーストラストへ。長距離の移動を考慮され、千葉の中継地(イグレットさんです)に滞在中でしたが、そこへ現役競走馬時代に管理していた美浦の古賀慎明調教師がご夫人と一緒に訪ねに来る、と聞き、つい私も(というほど近くではないですけど)来てしまいました。

 

 15年前の話になりますので、ちょっとだけおさらいを━

 アサヒライジングは2歳秋に加藤修甫厩舎からデビューし、2歳時に4戦2勝。3歳緒戦のクイーンC2着後、加藤修師の定年に伴い、新規開業する古賀慎明師が引き継いで、いきなりアネモネSを快勝。桜花賞4着、オークス3着後、アメリカンオークスに挑戦して2着。秋には秋華賞2着、エリザベス女王杯4着。4歳になってヴィクトリアマイル2着を経て、クイーンSで重賞初制覇を遂げました。

 

 引退馬協会さんによる〝ナイスネイチャ・バースデードネーション〟は5回目となる今年、集まった額の多さが社会的に大きな注目を集めました。寄付は全額が引退馬支援に使われるわけですが、その対象馬の条件をアサヒライジングはクリアしており、このたび受け入れが決まった、とのこと。

 

 千葉を経由して鹿児島へ、と聞きつけた古賀慎明師がかけつけたのは、

 「開業してすぐに厩舎の初勝利をプレゼントしてくれて、それからわずか3カ月後にアメリカのGⅠ挑戦なんて経験をさせてくれて、厩舎の重賞初勝利もこの馬でしたから……」

 と感慨深け。

 アメリカンオークスが開催されたハリウッドパークは、調教助手時代に研修に行った競馬場だったそうで、

 「ああいう舞台に馬を連れていく調教師として、お世話になった多くの人に再会させてもらえたんです」

 と言う事情がありました。感謝の思いはひとしおだったでしょう。

 

 トレセンでは滅多に見られない(すみません)ような、いい笑顔に感じられましたが、「そりゃ無理もないな」と思ってしまいました。

 

 私の方こそ、今回はいい場面に居合わせていただきました。

 ありがとうございました。

 

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