飯坂温泉に行ってきた話 その4 | 正直、スマンカッタ!

正直、スマンカッタ!

フリーランスライターSATOの仕事&プラペの記録。

宿泊したホテル聚楽は飯坂温泉駅から徒歩6~7分。
川沿いの坂道の中腹に大きな敷地が広がっていた。

いつも温泉宿に行くときには、
早めにチェックインして湯をたっぷり楽しむことにしている。
今回も15時くらいには到着していた(と思う)。

$正直、スマンカッタ!-聚楽よーん

が、写真は夜の風景しかなかった(汗
宿の目の前にコンビニがあったのだが、買い物のついでに撮ったものである。

なので、じゃらんnetより





そういえば門から入口が急な坂で、外に出る気をなくすレベルだった。
その分、宿の中でエンタテインメントが完結しているのかもしれない。

その1でも書いたけれど、こんな感じの餅つき大会(21時くらいから開催だった気がする)や、

$正直、スマンカッタ!-館内の様子

ゲーム大会(ミニゲームをクリアしたら賞品がもらえる)やフラフープコンテストなどなど、
子どもも飽きることなく、ホテルに缶詰めになって過ごせる工夫がなされていた。

事故後の面倒なアレで、室内で遊ばざるを得なかったから・・・というわけではない。
宿の外に出ずとも遊べますよ、どんどん中で飲み食いしてお金落としてくださいな。
そういう目論見が働いている結果だろう。

あとライブキッチン花ももはかなりよかった。
※下記二つの写真もじゃらんnet









シェフが目の前で調理した料理を提供する今どきの食べ放題だが、
やはり単に山盛りで料理を並べただけではないので、鮮度も味の奥行きも違う。
ライブキッチンを謳う宿やレストランが増えているけれども、
60品目以上が並ぶその様は圧巻で、かなりレベルは高いと思う。

ちなみに福島ならではの食材も。
例えば、これ。

$正直、スマンカッタ!-バイキング桃

桃が丸ごと1個置いてあった。
食べたい人は席にナイフで剥いて食う、
という大ざっぱなサービスだったので、「誰が食うんだ」と思いきや、
多くの家族が桃を剥いて楽しんでいた。
いや、桃の魅力は恐ろしい。

と聚楽の宣伝になったが(ほめたので、なんかください)、
翌朝は飯坂温泉界隈をちょっと散策をしてみた。
激熱の公共浴場にも興味があったけれど、さすがに子連れでは難しい。

が旧堀切亭http://www.iizaka.com/join/join02/という
地元の名士の旧家を再現した場所に足湯があったので、浸かってのんびりしてきた。

$正直、スマンカッタ!-足湯

入場無料。
散策の休憩にはピッタリだ。

それにしても、飯坂温泉の街には、確かに人が少ない。
旧堀切亭の人影もまばら。
二日目は平日(つまり月曜日)だったので人が少ないのは仕方ない。
しかし、昨日の聚楽が混雑していたし、
夏休みなんだから、多少は人がいてもいいだろう。
そういえば駅前の物産展もそこそこの賑わいだった(二日目は開催していなかったが)
静かでリラックスできるのはいいのだが、寂しい限りではある。

まぁ会津若松の東山温泉も、街のにぎわいは似たようなもんだから
震災前から寂れているのだろう。
その1でもそんなようなことを書いた。

けれども、ふと頭によぎる。
面倒なアレの影響で、こんな風になってしまっているのではないかと。

旧堀切亭を出た後、ふとある土産物店に足を踏み入れてみた。
昔ながらの木造の家で、もう何十年、いや百年レベルで
飯坂温泉のこの地で商売を営んでいる風情である。
あれこれと品物を見繕っていると、店主から声をかけられる。
「どちらから、いらしたんですか?」

「東京です」と応えると、
「珍しいですね」
この飯坂の街に、観光客が歩いているのが珍しいのか?
いや、どうやら違うらしい。

土産物に興味のない上の子は、店内の椅子に座って大好きな鉄道の本をめくっていた。
下の子はベビーカーですやすや眠っている。飯坂の坂道の振動が心地よかったようだ。
店主は2人の様子を感慨深げに見つめている。

家族4人で街を歩いていること自体が珍しい、ということのようだ。
無論、【震災後】だから、そのように感じたのだろう。

ここで30~40分、店主と話し込むことになる。

福島市民の生き方はそれぞれだが、
その一端に触れたので紹介してみたい。

ようやく本題である。
続きは次回。