宿泊したホテル聚楽は飯坂温泉駅から徒歩6~7分。
川沿いの坂道の中腹に大きな敷地が広がっていた。
いつも温泉宿に行くときには、
早めにチェックインして湯をたっぷり楽しむことにしている。
今回も15時くらいには到着していた(と思う)。
が、写真は夜の風景しかなかった(汗
宿の目の前にコンビニがあったのだが、買い物のついでに撮ったものである。
なので、じゃらんnetより
そういえば門から入口が急な坂で、外に出る気をなくすレベルだった。
その分、宿の中でエンタテインメントが完結しているのかもしれない。
その1でも書いたけれど、こんな感じの餅つき大会(21時くらいから開催だった気がする)や、
ゲーム大会(ミニゲームをクリアしたら賞品がもらえる)やフラフープコンテストなどなど、
子どもも飽きることなく、ホテルに缶詰めになって過ごせる工夫がなされていた。
事故後の面倒なアレで、室内で遊ばざるを得なかったから・・・というわけではない。
宿の外に出ずとも遊べますよ、どんどん中で飲み食いしてお金落としてくださいな。
そういう目論見が働いている結果だろう。
あとライブキッチン花ももはかなりよかった。
※下記二つの写真もじゃらんnet
シェフが目の前で調理した料理を提供する今どきの食べ放題だが、
やはり単に山盛りで料理を並べただけではないので、鮮度も味の奥行きも違う。
ライブキッチンを謳う宿やレストランが増えているけれども、
60品目以上が並ぶその様は圧巻で、かなりレベルは高いと思う。
ちなみに福島ならではの食材も。
例えば、これ。
桃が丸ごと1個置いてあった。
食べたい人は席にナイフで剥いて食う、
という大ざっぱなサービスだったので、「誰が食うんだ」と思いきや、
多くの家族が桃を剥いて楽しんでいた。
いや、桃の魅力は恐ろしい。
と聚楽の宣伝になったが(ほめたので、なんかください)、
翌朝は飯坂温泉界隈をちょっと散策をしてみた。
激熱の公共浴場にも興味があったけれど、さすがに子連れでは難しい。
が旧堀切亭http://www.iizaka.com/join/join02/という
地元の名士の旧家を再現した場所に足湯があったので、浸かってのんびりしてきた。
入場無料。
散策の休憩にはピッタリだ。
それにしても、飯坂温泉の街には、確かに人が少ない。
旧堀切亭の人影もまばら。
二日目は平日(つまり月曜日)だったので人が少ないのは仕方ない。
しかし、昨日の聚楽が混雑していたし、
夏休みなんだから、多少は人がいてもいいだろう。
そういえば駅前の物産展もそこそこの賑わいだった(二日目は開催していなかったが)
静かでリラックスできるのはいいのだが、寂しい限りではある。
まぁ会津若松の東山温泉も、街のにぎわいは似たようなもんだから
震災前から寂れているのだろう。
その1でもそんなようなことを書いた。
けれども、ふと頭によぎる。
面倒なアレの影響で、こんな風になってしまっているのではないかと。
旧堀切亭を出た後、ふとある土産物店に足を踏み入れてみた。
昔ながらの木造の家で、もう何十年、いや百年レベルで
飯坂温泉のこの地で商売を営んでいる風情である。
あれこれと品物を見繕っていると、店主から声をかけられる。
「どちらから、いらしたんですか?」
「東京です」と応えると、
「珍しいですね」
この飯坂の街に、観光客が歩いているのが珍しいのか?
いや、どうやら違うらしい。
土産物に興味のない上の子は、店内の椅子に座って大好きな鉄道の本をめくっていた。
下の子はベビーカーですやすや眠っている。飯坂の坂道の振動が心地よかったようだ。
店主は2人の様子を感慨深げに見つめている。
家族4人で街を歩いていること自体が珍しい、ということのようだ。
無論、【震災後】だから、そのように感じたのだろう。
ここで30~40分、店主と話し込むことになる。
福島市民の生き方はそれぞれだが、
その一端に触れたので紹介してみたい。
ようやく本題である。
続きは次回。