先日は西武福井店6階で開催中の美術家 長坂真護さんの企画展に行ってきました。
長坂真護さんはMAGOの名義で活動する福井市出身の美術家。投棄された廃棄物を用いて作品を制作し、ガーナのスラム街再生プロジェクトを進めるアーティスト。ガーナにある”電子機器の墓場”と呼ばれるごみ捨て場にある廃棄物からアートを作り上げ、その売り上げを資金に、現地でリサイクル工場などの事業を展開しています。
今回の個展は、路上の絵描きとして世界を放浪した20代から、現在までの歩みを約140点の作品でたどるように展示。ごみとなったアイロンやリモコン、パソコンのキーボードといった電子機器の廃棄物を使った作品のほか、先進国から届き、余ってごみと化した古着を使った作品もあります。
作品を通じて、環境や人権の問題、文化に触れ、長坂さんの、目指すべき持続可能性へのメッセージ、そして、我々の豊かな生活は、このスラム街の人々の犠牲のもとに成り立っているという不条理な現実をアートの力を使って先進国に伝えたいという強い思い、世界平和への願い、色んなことを感じ考えさせられた貴重な展示会でした。
この展示会は、6月4日まで、福井市の西武福井店で開かれています。