Vol.867-3/6に続けてご覧ください。
▼西湖へ進む-3、会僊厳(かいせんがん)-1
▼会僊厳-2、会僊厳から見る爛柯石屋のズーム
西湖に望む築山「会僊巖」の豪快な石組みは、かつてはさらに巨大で、神仙会するごときものであったことが古図から窺える。現在はその石の一部が園外へ出るなどしているが、ここからは、対岸の石壁や爛柯石屋(らんかせきおく)などを眺めることのできる景勝地である。
▼会僊厳から見る西湖
▼西湖へ進む-4、西湖に着いた
<7.西湖の探訪メモ・ルポ>
西湖は公園西部の紫雲山の麓にある。
旧日暮亭の前の池で石壁は紫雲山の山肌の柱状節理の岩肌が露出している。
▼西湖-1
▼西湖-2、赤壁(せきへき)
野趣に富んだ西湖の景を支えている石壁は「赤壁」とも呼ばれ中国の揚子江左岸にある景勝地で、詩人蘇軾が「赤壁賦」を詠んだことで有名な赤壁に因んで名づけられたとも言われている。
自然の岩盤を巧みに取り込んだスケールの大きい庭景を作りだしている。
▼西湖-3、桶樋滝(おけどいのたき)のズーム
<西湖周辺のメモ・探訪ルポ>
▼旧・日暮亭-1
=Wikipedia引用= 旧日暮亭は、西湖の近くに移築された、江戸時代初期の入母屋茅葺き屋根の大名茶室で、武者小路千家の官休庵の茶室の姿を保つ建物とされている。
もとは、2代藩主頼常の頃に、吹上げの水流に隣接して建てられた「考槃亭(こうはんてい)」である。
5代藩主頼恭の時代に移築され、「日暮亭」に改名された。
その後、園外に移築された後、現在地に再移築し、復元・保存して活用する。
現在のしつらえの、豊島石製の生込み灯籠・古木の藤棚・降蹲踞(おりつくばい)等も貴重とされている。
▼旧・日暮亭-2
▼旧・日暮亭-3
▼西湖-4、西湖(桶樋滝)
藩主が眺めた時代には、西湖の水を紫雲山中腹に置いた桶まで人力で汲み上げたことが、桶樋滝という名の由来である。つまり、桶の水が空になると滝もなくなるワケで、まさに藩主鑑賞の瞬間だけ落下した儚(はかな)い滝である。
現在では、西湖の水をポンプアップして流している。
<9.南湖周回の探訪メモ・ルポ>
南湖は和船(わせん)で遊覧することができる。
和船は以下3つの島、「楓嶼(ふうしょ)」、「天女嶋(てんにょとう)」、「杜鵑嶼(とけんしょ)」、「偃月橋(えんげつきょう)」と4つの岩を組み合わせた石組みの「仙磯(せんぎ)」を遊覧する。
3つの島には不老不死の薬があり、「仙磯」には仙人が住んでいるという言い伝えを表したもの。
「嶼」は「しま」と読み、小さな島の意。「嶼」は栗林公園ではよく使われている漢字である。
▼南湖へ進む-1、旧・日暮亭を振り返る
▼左側は鳳尾塢(ほうびう)、右に涵翠地(かんすいち)・奥に掬月亭(きくげつてい)
鳳尾塢は、薩摩藩主島津公より贈られた琉球産のソテツが植えられてある築山で、群植されたソテツの葉が鳳凰の羽に似ていることから鳳尾塢の名がある。樹齢300年以上を経ており、香川県の天然記念物の指定されている。
▼涵翠地、南湖へ進む-2
涵翠(かんすい)という池名はまた難しい名であるが、漢文調に、翠(みどり)ヲ涵(ひた)スという意。
確かに水の色まで翠(みどり)の字をあてたくなる色である。
▼南湖へ進む-3
▼右に睡竜潭(すいりゅうたん)と慈航嶼(じこうしょ)、南湖へ進む-4
慈航嶼の周りは睡龍潭と云う池がある。睡龍潭は西湖と南湖の間に在る池で慈航嶼に渡る津筏梁(しんばつりょう)と到岸梁(とうがんりょう)の二つの橋が架かっている。
▼南湖へ進む-5、正面に大正天皇お手植松
大正天皇(当時皇太子殿下)が明治36(1903)年に行啓された時にお手植えされた松である。
▼南湖へ進む-6、南湖に着いた
▼南湖に架かる橋を渡る、吹上亭へ進む-1
▼吹上亭へ進む-2、左側は南湖
▼南湖と掬月亭-1、南湖と楓嶼
▼南湖と掬月亭-2、吹上亭へ進む-3
南湖(なんこ)に面したこの辺りの築山を「楓岸(ふうがん)」と云い、一面に広がる苔や、その名のごとく楓の姿など、変化に富んだ光景を鑑賞できる。とりわけ優美に枝を張っている楓は、四季折々にその装いを変え、楽しませてくれる。
▼吹上亭へ進む-4、南湖と天女嶋・杜鵑嶼(恋つつじ)
▼南湖-1
▼南湖-2、右は巾子峰
▼南湖-3
▼吹上亭へ進む-5
▼南湖-4
▼吹上亭へ進む-6、偃月橋(えんげつきょう)
園内で名のある14橋のうちの一つで最も大きい橋であり、その名は弓張り月が湖面に影を映す姿に似ていることからこの名があり、反りをもった美しい大円橋である。
平成13年に架け替えられたこの偃月橋は、宝くじの普及宣伝事業として整備されたものである。
▼吹上亭が見えて来た、南湖-5
引き続き、Vol.867-5/6をご覧ください。



























































