新居宮池の動静
ほぼ落葉した宮池の桜。
沁みる言葉
有ることは憂きこと
物が有れば、それにどうしても執着するから、仏教では「有」を否定して、「無」とか「無一物(むいちもつ)」とかいうのだそうだ。この有と無のことを、少し考えてみよう。
物が豊かにあり、お金もそれなりにあって、別に悪いことはない、というより むしろ いいことだ。
ただ、悲しいかな、私たちは満足しないのだ。
ものの三つもあれば、十分ことの足るのに、もっと欲しくなるし、お金が貯まれば、それが無くなりはせぬかと気を揉むのだ。こうして、有ることは憂(う)き事に繋がっていく。
十六世紀の興福寺僧の日記に、--- 憂き事の一つや二つもあらばこそ三つ四つ五つむつかしの世や、という短歌がある。現実は、有っても無くても困るわけで、私たちは、その有と無の隘路(あいろ)をどう歩いていくのか、それが問われているのだ。
Walking & Potteringの風景
史跡三十六-三十六古戦場記念碑、史跡三十六-中央奥(坂出市林田町)。
綾川と周囲の風景(坂出市林田町)。
龍光院-白塀、寺標(坂出市林田町)。
<Flower arrangement>
頭上に広がる空間、空(そら)
A seasonal flower
◇ウォーキングコースのお宅の鉢に咲いていたネリネ
ネリネはヒガンバナ科ネリネ属の多年草の総称である。ネリネ属は南アフリカに30種が分布する。
また多くの園芸品種があり、主にイギリスで品種改良をされた。日本へは大正時代の末期に渡来した。英名をダイアモンドリリー(diamond lily)という。彼岸花に似ているが花茎が中空ではなく、花もやや小さい。開花時期は10~12月である。1本の茎に10輪くらいの花がつく。
花の色は白、ピンク、赤、朱色などがある。 花言葉は「また会う日まで」である。
◇ウォーキングコースのお美容院に咲いていた極楽鳥花(ごくらくちょうか) (ストレリチア)
南アフリカ原産で明治初期に渡来した。花茎の先端に、鳥のくちばし状のオレンジ色の萼(がく)をもち、これがとても目立ち実にユニークだ。
「極楽鳥」は「風鳥(ふうちょう)」という鳥の別名で、金色の美しい飾り羽を尾の部分にもつが、この鳥に似ている花ということで「極楽鳥花」と命名された。
<akijiiの塗絵-(65)>
今報の塗り絵は「木曾義仲愛妾(あいしょう)/巴御前(ともえごぜん)」です。
生没不詳・推定1154(保元2)年~1247(宝治元年)年頃。
平安時代から鎌倉時代に生きた女武者。中原兼遠の娘で木曾義仲(源義仲)の側室。軍記物語「平家物語」に登場し、義仲の平氏討伐に従軍、「源平合戦」で戦う長い黒髪、色白の美貌で薙刀と強弓の女武者として描かれている。際立った美貌と優れた武勇をもって知られ、常に義仲に従い数々の戦功を立てたといわれる。荒馬「春風」に乗って風を切る姿は、人一倍派手な鎧を着て、大型の弓と大太刀を自在に扱う美しい勇将とされる。
引き続き、Vol.507-2/5をご覧ください。