新居宮池の動静
背高泡立草と宮池。
宮池の遊歩道で全開の金木犀。
沁みる言葉
自然に仕える
まだ何とか、豊かな四季の移(うつ)ろいを楽しんでいるが、それも段々、怪しくなってきている。
地球温暖化が指摘されて久しいが、自然の一員に過ぎない人間の都合が、相変わらず優先されている。「人間と自然」という対立思考で、自然保護だのスローライフだと言っても駄目だろうと感じる。こういうのは、言ってみれば技術論でしかなく、こうしたら自然に優しいなぞと間抜けな議論をしている。
自然に仕えるとは、自然農法の福岡 正信(1913-2008年、愛媛県伊予市生まれ、自然農法の提唱者)の言葉だ。正確には「自然に仕えてさえおればいい」である。
福岡氏の自然観は、流転という変化はあっても発達はない、それが自然というものであり、
---- 自然は本来人間の容喙(ようかい)を許さない。(「自然農法 わら一本の革命」)。
そして、技術者は技術者である前に、哲学者でなきゃいけない、と提唱している。
哲学とは、自然の一員としての自覚だろう、と思う次第だ。
Walking & Potteringの風景
樅ノ木峠(もみのきとうげ)、二宮飛行神社(まんのう町追上)。
道の駅空の夢もみの木パーク、二宮忠八飛行館(まんのう町追上)。
<Flower arrangement>
頭上に広がる空間、空(そら)
A seasonal flower
◇史跡巡りの道中で出会ったソラナム・ラントネッティ
南アメリカのパラグアイからブラジルに分布している。成長が早く、高さは1.8~2.4mほどになり、葉は楕円形から卵形で互生し、表面はやや粗い感じである。花は暗青色から紫色で、中心部が黄色で、温度さえあれば一年を通して花を咲かせる。
◇ウォーキングコースに咲いていた秋桜(コスモス)
開花時期は7月末~12月上旬頃、原産地はメキシコで、イタリアの芸術家が1876年頃にメキシコから日本に持ち込んだのが最初、との説がある。秋の代表花だが、早咲き遅咲きあり早いものは夏のあいだから咲き始めている。
「コスモス(cosmos)」の語源は、ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来する。このことから、星がきれいにそろう宇宙のことをcosmosと呼び、また、花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼ぶようになった。
花言葉「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」である。
◇史跡巡りの道中で出会ったキンモクセイ
中国原産の常緑性樹木で秋に小さなオレンジ色の小花を固まって咲かせる。一番の特長は花の放つ心地よい芳香で、日本人には最も馴染みの深い花の香りの一つではないかと思う。
草丈は3~6mで、樹皮は全体が白っぽい灰褐色で黒っぽいぶつぶつや筋が入り、花が咲いてなくても判断しやすい木だ。雄株と雌株があり、雄株は雌しべを持っているものの不完全で機能しておらず、実はつけない。日本でキンモクセイやギンモクセイの果実を見ないのは、植えられているものほとんどが雄株であるからだ。
<akijiiの塗絵-(57)>
今報の塗り絵は和暦二十四節気の「木々が鮮やかに色づきだす-霜降 so ko」です。
引き続き、Vol.499-2/4をご覧ください。