Vol.195-1/3に続けてご覧ください。
<ぶらり気まぐれsketchシリーズ>
1-⑩:《道の駅うたづ臨海公園》
道の駅・恋人の聖地・うたづ臨海公園は、香川県綾歌郡宇多津町の香川県道194号飯野宇多津線沿いにある道の駅である。瀬戸内海、瀬戸大橋のダイナミックな眺めと、碧い空の大パノラマが期待できる。
海岸部に位置するこの公園は、瀬戸内海国立公園の中でも最も多島美の美しいと言われる塩飽諸島をはじめ、超一級の観光資源である瀬戸大橋を一望できる場所にある。
プレイパークゴールドタワー、世界のガラス館などと共に、辺り一帯はさぬき浜街道随一の人気スポットである。公園内のうたづ海ホタルには、カフェレストランや宇多津の塩づくりを紹介するコーナーが設けられており、また建物前には復元塩田があり、入浜式塩田の作業を実体験(要予約)することもできる。また、既成市街地には、往時を偲ばせる古い町並みが残っており、門前町・港町、そして塩の町として栄えた宇多津町の歴史に触れることができる。
街じまん輪行ポタリングの一環として訪れた。
▼宇多津臨海公園の石碑、案内板
<うたづ海ホタル>
感動しながら学び、製塩学習ができる。多彩な展示や最新映像で、塩づくりの道具や宇多津町の歴史を紹介している。ライトアップして宇多津の四季をイメージした光の演出・塔屋にライトアップされるが、環境にやさしいLEDを採用している。FMサテライトスタジオでは、「恋NAMiスタジオ」を放送している。
▼うたづ海ホタル
<恋人の聖地>
特定非営利活動法人地域活性化支援センターが主催する「恋人の聖地プロジェクト」により選定されたデートスポットで、自然に囲まれた場所、夜景の綺麗な場所、記念品が作られる場所などが選定され、最初の発表は2006年4月19日にされた。国内100余カ所を数える恋人の聖地の中でも夕陽が美しいデートスポットとして、人気を博している。このエリア周辺にレイアウトされているイルミネーションは通年点灯する。瀬戸大橋のライトアップも楽しめるムーディーゾーンだ。
四国では12件が選定されているが、徳島県は、牛岐城趾公園。香川県は、一の宮公園・道の駅うたづ臨海公園・聖通寺山展望台・エンジェルロード・城岬公園純愛ロード。愛媛県は、具定展望台・ふたみシーサイド公園恋人岬・松山自動車道伊予灘サービスエリア。高知県は、足摺岬展望台アネモネ・大山岬(太平洋を望む伊尾木漁港石積堤)・室戸岬である。
▼恋人の聖地モニュメント
<復元塩田>
縦14m、横28mの塩田を2面、海水を砂の上にまいて塩をこし取る入浜式塩田を再現している。
浜辺の釜屋から立ち上がる煙。江戸時代初期に開発され、およそ半世紀前まで存在した入浜式塩田が復元されている。国内でも貴重な塩田、約900平方メートルの塩田と茅(かや)ぶき屋根の釜屋で、昔ながらの塩づくり体験できる。社会学習の一環として活用する小・中学校が多く、家族連れやグループも楽しめる。
入浜式塩田は、江戸時代前期頃に海水を塩田に取り込む方法として、潮の干満を利用する方法が開発された。これにより海水を塩砂に散布する作業が省略され、大幅な労力の軽減が実現した。塩砂の地盤は従来の海岸砂地を平坦にしただけのものもあったが、砂の層を底から目の粗い順に3層前後敷いた人工地盤も用いられるようになった。いち早くこの方式を導入した播磨国・備前国・備中国・備後国・安芸国・周防国・長門国・阿波国・讃岐国・伊予国の塩田は「十州塩田」と総称された。これらの地域で生産された「'''十州塩'''」は品質が高いと評価され、上方や江戸を含めた全国各地の市場を席巻した。
この方式の導入は干満の潮位差が大きな地域に限られ、土地が海面よりもやや高く、潮汐を利用して海水を塩田に引き入れるのが困難な土地では、従来の揚浜式塩田が残った。
入浜式塩田が導入された時期には、1塩戸の大きさは平均2町歩(約2ヘクタール)前後に拡大した。
▼復元塩田1
▼復元塩田2
<遊具広場・ステージ付芝生広場>
遊具広場は、将来を担う子供たちへ情操教育の一環として親子で安心して遊べる遊具広場を臨海公園の一角に完成させた。町内の保育士たちが選んだユニークでカラフルな遊具16基で構成し、幅広い年齢の子供たちに対応している。広場内には屋根付きの休憩所や、幼児用便座・ベビーマットを備えたトイレもあり、小さなお子さま連れのパパやママも安心だ。芝生広場は、遊具広場に隣接し、広さ1500平方メートルのステージを備えた円形の芝生の広場もある。また、町内小学校の学童が海をテーマに描いた絵画をモチーフにレイアウトされた楽しいトイレもある。
▼遊具広場
▼芝生広場、小学生が描いた壁面画のトイレ
<瀬戸内海、瀬戸大橋、丸亀方面>
瀬戸内海や瀬戸大橋のダイナミックな眺めと、碧い空の大パノラマが目前だ。
▼臨海公園の遊歩道、瀬戸大橋
▼丸亀競艇場近郊
引き続き、Vol.195-3/3をご覧ください。